
海の生きもの ・ 142/300
クラゲはなぜさすの?
Why do jellyfish sting?

クラゲは泳ぐのがゆっくりなので、さわった小さな生きものに毒の針を打ちこんで、エサをつかまえたり身を守ったりするんだよ。
やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい
Jellyfish swim very slowly. They cannot chase fish. They use long tentacles to catch food. Tentacles are like thin arms. They have many tiny stingers. When a small fish touches them, the stingers fire very fast. The venom stops the fish from moving. Then the jellyfish eats it. Stinging also helps keep the jellyfish safe.
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クラゲはとてもゆっくり泳ぎます。魚を追いかけることはできません。食べ物をつかまえるために、長い触手を使います。触手は細い腕のようなものです。そこには小さな針がたくさんあります。小さな魚がふれると、針はとても速く飛び出します。毒で魚は動けなくなります。それからクラゲは魚を食べます。さすことは、クラゲの身を守るのにも役立ちます。
ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい
A jellyfish has no brain, no bones, and no eyes like ours. It drifts slowly in the water, so it cannot chase its food. Instead, it waits. Its long tentacles are covered with millions of tiny stinging cells. Inside each cell is a little capsule with a coiled thread, like a tiny harpoon. When a small fish or shrimp brushes against it, the thread shoots out and injects venom. This happens in less than a millionth of a second, one of the fastest movements in nature. The venom stops the prey, and the tentacles bring it to the mouth. Jellyfish do not sting because they are angry. It is just how they eat and protect themselves. Even jellyfish washed up on the beach can still sting, so never touch them.
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クラゲには脳も骨も、わたしたちのような目もありません。水の中をゆっくりただよっているので、エサを追いかけることはできません。そのかわりに、待つのです。長い触手には、さす細胞が何百万個もびっしりついています。それぞれの細胞の中には、小さなカプセルにくるくる巻いた糸が入っていて、まるで小さなもりのようです。小さな魚やエビがふれると、糸が飛び出して毒を注ぎこみます。これは100万分の1秒もかからないうちに起こり、自然界で最も速い動きの1つです。毒でえものは動けなくなり、触手がそれを口へ運びます。クラゲは怒ってさすのではありません。それが食べ方であり、身の守り方なのです。浜にうち上げられたクラゲでもさすことがあるので、決してさわってはいけません。
この質問の英単語
- stingさす
- tentacles触手
- driftsただよう
- venom毒
- preyえもの
- capsuleカプセル、小さな入れもの
- chase追いかける
超絶解説もっと知りたい人へ
ひみつ兵器は「刺胞(しほう)」
クラゲの触手には「刺胞(しほう)」という、とても小さなカプセルがびっしりならんでいます。中には、くるくると巻かれた細い糸(中が管になったもの)が入っていて、カプセルの中は水の圧力でパンパンにふくらんでいます。外側には小さな引き金のような毛があり、何かがふれると、ふたが開いて糸が裏返りながら飛び出し、相手の体にささって毒を注ぎこみます。クラゲ、イソギンチャク、サンゴはみんなこの刺胞をもつ仲間で、「刺胞動物」とよばれています。
自然界トップクラスのスピード
2006年、ドイツの研究チームが1秒間に140万コマ以上をとる特別なカメラで、クラゲの仲間ヒドラの刺胞を撮影しました。すると、針が飛び出すのにかかる時間はわずか約700ナノ秒(1億分の70秒)。そのときの加速は、なんと地球の重力の最大約540万倍でした。ピストルの弾よりはるかに急に加速するのです。あまりにも小さく軽い針なので、こんな速さが出せるのですね。
脳がなくても、ちゃんと狩りができる
クラゲには脳がなく、体の約95%は水です。それでも、ふれたものに自動で反応する刺胞のおかげで、泳ぎの速い魚やエビをつかまえることができます。しかも刺胞は、「えもの」の化学物質と「さわった刺激」の両方を感じたときに飛び出しやすいしくみになっていて、ただの海水や波ではむだうちしにくいようになっています。一度使った刺胞はもう使えないので、新しいものが次々に作られます。
海でクラゲに出会ったら
クラゲは怒ってさすのではなく、ふれたものに自動で反応しているだけです。でも人がさされると、痛みやはれが出ることがあります。日本の海では一年を通していろいろなクラゲが見られ、ふえる季節は種類や場所、年によってちがいます。浜辺にうち上げられたクラゲも、死んでいても刺胞が働くことがあるので、手でさわったり、棒でつついたりしないようにしましょう。もしさされたら、こすらずに海から上がり、近くの大人やライフセーバーに知らせます。クラゲの種類によって手当てがちがうので、自分だけで薬などをつけず、大人の指示にしたがいましょう。
恐竜よりずっと先輩
クラゲの仲間の化石は、5億年以上前の地層からも見つかっています。恐竜が現れるより2億年以上も前から、クラゲは海をただよっていたのです。世界最大級のキタユウレイクラゲは、触手の長さが30メートルをこえることもあるといわれ、シロナガスクジラの体長より長くなることもあります。いっぽうで、数ミリしかない小さなクラゲもいます。形も大きさもさまざまですが、みんな刺胞という同じ武器で生きぬいてきました。
みんなが驚く豆知識
クラゲの針が飛び出す時間は約700ナノ秒。加速は重力の最大約540万倍で、自然界で計測された中でも最速クラスの動きです。
ベニクラゲというクラゲは、年をとったり弱ったりすると、赤ちゃんのころの姿(ポリプ)にもどることがあります。「若返るクラゲ」として世界中の科学者が研究しています。
英語の jellyfish は「ゼリーの魚」ですが、クラゲは魚ではありません。そのため水族館や科学者の中には sea jelly(海のゼリー)とよぶ人もいます。

おうちでやってみよう
水族館や図鑑の写真で、いろいろなクラゲの触手を見くらべてみよう。触手が長いもの、短いもの、かさのふちにたくさんあるもの。どんなエサをとっていそうか予想してみると楽しいよ。
英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。






