
海の生きもの ・ 141/300
タコには心臓が3つあるって本当?
Is it true that an octopus has three hearts?

本当だよ。エラに血を送る心臓が2つと、体じゅうに血を送る心臓が1つ、全部で3つあるんだ。
やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい
Yes, it is true! An octopus has three hearts. Two small hearts send blood to the gills. The gills take oxygen from the water. One big heart sends blood to the whole body. And guess what? Octopus blood is blue, not red!
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そう、本当です!タコには心臓が3つあります。2つの小さな心臓は、血をエラに送ります。エラは水から酸素をとり入れます。1つの大きな心臓は、血を体全体に送ります。それに、なんと、タコの血は赤ではなく青いのです!
ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい
It may sound like a joke, but an octopus really has three hearts. Two are called branchial, or gill, hearts. Each one pumps oxygen-poor blood through one gill. There, the blood takes in oxygen from seawater. The third, larger heart sends oxygen-rich blood around the body. Octopus blood looks blue when it carries oxygen because it contains hemocyanin, a protein with copper. Human blood uses an iron-containing protein called hemoglobin instead. The two kinds of blood carry oxygen in different ways. When an octopus swims by jet propulsion, its body heart may stop pumping for a short time. Swimming is therefore tiring, so many octopuses usually crawl over the seafloor and use jet swimming mainly for quick escapes.
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じょうだんのように聞こえますが、タコには本当に心臓が3つあります。2つは「エラ心臓」とよばれ、それぞれが酸素の少ない血を1つずつのエラへ送ります。エラで、血は海水から酸素を取りこみます。3つ目の大きな心臓は、酸素の多い血を体じゅうへ送ります。タコの血は、酸素を運んでいるとき青く見えます。これは、銅をふくむヘモシアニンというたんぱく質があるためです。人の血は、かわりに鉄をふくむヘモグロビンというたんぱく質を使います。この2つは、ちがうしくみで酸素を運びます。タコが水をふき出して泳ぐとき、体へ血を送る心臓が短い間、血を送るのを止めることがあります。そのため泳ぐのはつかれやすく、多くのタコはふだん海底をはって進み、すばやくにげるときなどに水をふき出して泳ぎます。
この質問の英単語
- heart心臓
- blood血
- gillsエラ
- oxygen酸素
- copper銅
- pump(ポンプで)送り出す
- crawlはう
超絶解説もっと知りたい人へ
3つの心臓、それぞれの仕事
タコの体の中には、エラの根もとに小さな「エラ心臓」が左右に1つずつ、そして体の真ん中に大きな「体心臓」が1つあります。体じゅうを回ってきた血は、まずエラ心臓に集められ、エラへ押し出されます。エラで海水から酸素を受けとった血は体心臓に入り、そこから全身へ送られます。わたしたち人間の心臓は1つですが、中が4つの部屋に分かれていて、「肺へ送る部分」と「全身へ送る部分」があります。タコはその役目を、別々の心臓に分けているようなものなのです。
犯人は青い血
わたしたちの血が赤いのは、酸素を運ぶヘモグロビンに「鉄」がふくまれているからです。いっぽう、タコやイカの血には、銅をふくむヘモシアニンというたんぱく質があります。ヘモシアニンは酸素と結びつくと青くなり、酸素が少ないときは、ほとんど色がありません。ヘモシアニンは、冷たい海などでも酸素を運ぶことができますが、働き方は水の温度などによって変わります。タコに心臓が3つあるのは、2つのエラ心臓が血をエラへ送り、体心臓が血を全身へ送るという体のしくみのためです。「血が青いから心臓が3つになった」と単純に言うことはできません。
泳ぐと心臓が止まる!?
タコはロートとよばれる管から水をいきおいよくふき出し、ジェット噴射のように泳ぎます。ところが泳いでいる間、体心臓は動きを止めてしまうことが観察されています。そのため泳ぐのはとても体力を使い、タコはふだん、8本の腕で海底をはって移動します。ピンチのときだけジェットでにげ、墨をはいて目くらましをするのです。
心臓だけじゃない、ふしぎな体
タコの神経細胞(ものを感じたり考えたりする細胞)は約5億個あり、そのおよそ3分の2は脳ではなく腕にあります。腕は1本1本がかなり自分で動けるので、「腕で考える生きもの」とよばれることもあります。さらに吸盤には味やにおいを感じるしくみがあり、タコはさわるだけで「これは食べ物かな?」と確かめられます。3つの心臓、青い血、考える腕。タコは地球の上で、まるで宇宙人のような体を進化させた生きものなのです。
イカも3つの心臓をもつ仲間
心臓が3つあるのはタコだけではありません。イカやコウイカも、同じようにエラ心臓2つと体心臓1つをもっています。タコやイカは、アサリやカタツムリと同じ「軟体動物」の仲間ですが、かたい殻をすてて、すばやく動く狩りの名人へと進化しました。速く動いて酸素をたくさん使う暮らしになったことが、強力な3つのポンプを必要にしたのかもしれません。
みんなが驚く豆知識
タコの神経細胞は約5億個。そのうち約3分の2が腕にあるので、切りはなされた腕もしばらくは物をつかもうとするほど、腕が自分で動けるのです。
タコは吸盤で「味見」ができます。吸盤には味やにおいを感じる細胞がたくさんあり、岩のすきまに腕を入れるだけでエサを見つけられるのです。
英語の octopus はギリシャ語で「8本の足」という意味。複数形はよく octopi と言われますが、もとはラテン語ではないので、辞書では octopuses がふつうの形です。

おうちでやってみよう
スーパーで売っているゆでダコの足を、おうちの人といっしょによく見てみよう。吸盤が何列にならんでいるか、大きさがどう変わっていくか数えてみると、タコの腕のしくみが見えてくるよ。
英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。






