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サメは遠くの血のにおいがわかるの?のイラスト

海の生きもの ・ 145/300

サメは遠くの血のにおいがわかるの?

Can sharks smell blood from far away?

ひとことで言うと

サメの鼻はとても敏感だけど、「何キロも先の血1滴がわかる」というのは大げさです。においが水の流れに乗ってサメまで届いて、初めて気づけます。

やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい

Sharks have a very good sense of smell. They can smell a tiny bit of blood in water. But the smell must move with the water and reach them. This takes time. So sharks cannot smell one drop of blood from miles away. That is only a story.

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サメはとてもよい嗅覚をもっています。水の中のほんの少しの血のにおいも、かぎ取れます。でも、においは水といっしょに動き、サメまで届かなければなりません。それには時間がかかります。何キロも先の血1滴をかぎ取れるというのは、ただのお話です。

ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい

You may have heard that a shark can smell one drop of blood from a mile away. That is a myth. Sharks do have an excellent sense of smell. Water flows into their nostrils, which are used for smelling, not breathing. Some sharks can detect very small amounts of chemicals released by blood or injured fish. However, an odor does not move instantly through the ocean. Moving water carries and mixes it, so it spreads out and becomes weaker. A shark can detect the odor only after some of this scented water reaches it. Even then, this takes time. Sharks also use other senses. They can feel tiny movements in the water and detect the weak electric fields made by living animals.

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サメは1マイル(約1.6キロ)先から血1滴のにおいをかぎ取れる、と聞いたことがあるかもしれません。これは俗説です。たしかに、サメはすぐれた嗅覚をもっています。水は鼻の穴に流れこみますが、その穴はにおいをかぐためのもので、息をするためのものではありません。サメの中には、血や傷ついた魚から出る成分がごく少なくても気づけるものがいます。しかし、においは海の中を一しゅんで進むわけではありません。動く水に運ばれてまざるうちに広がり、弱くなります。においをふくむ水がサメまで届いて、初めて気づけます。それにも時間がかかります。サメはほかの感覚も使います。水の小さな動きや、生き物が作るごく弱い電気の場も感じ取れます。

この質問の英単語

  • smellにおいをかぐ、におい
  • nose鼻
  • nostrils鼻の穴
  • myth俗説、作り話
  • driftただよう
  • current流れ
  • electricity電気

超絶解説もっと知りたい人へ

「何キロも先の血1滴」はまちがい

「サメは1マイル(約1.6キロ)先の血1滴もかぎつける」という話は有名ですが、科学的に決まった能力ではありません。においを感じられるこさは、サメの種類やにおいの成分によってちがいます。さらに海では、水の流れや波、深さなどによって、においの届き方が大きく変わります。そのため、「血1滴なら何キロ先」と一つの数字で表すことはできません。

それでもサメの鼻はすごい

とはいえ、サメの嗅覚がすぐれているのは本当です。サメの鼻の穴は口の前の下側にあり、息をするためではなく、においをかぐためだけに使われます。泳ぐと水が鼻の中を流れ、ひだがたくさんある部分でにおいの成分をキャッチします。種類によっては、海水の中のごくわずかな成分にも反応することがわかっています。ただし、ほかの多くの魚とくらべて、とびぬけてすごいわけではない、という研究もあります。

においは流れに乗ってやってくる

海の中では、においの成分は水の流れに運ばれながら、まわりの水とまざって広がります。そのため、同じ場所から出たにおいでも、届く方向や時間は水の動きによって変わります。遠くなるほどにおいはうすくなり、切れ切れの帯のようになることもあります。サメは左右の鼻で感じるにおいの強さや、水の流れる向きなどを手がかりにして、においのもとへ近づいていきます。どこまで届くかを、一つの距離で決めることはできません。

第六感?電気を感じる鼻先

サメの本当のひみつ兵器は、鼻先にあるたくさんの小さな穴「ロレンチーニ器官」です。これは生きものの筋肉や心臓が動くときに出る、ごく弱い電気を感じとることができます。砂にかくれた魚も、この電気で見つけてしまいます。さらに体の横にある「側線」で水のゆれを感じます。サメは、におい・音・水のゆれ・電気・目を組み合わせて、えものをさがす名ハンターなのです。

サメは本当にこわい?

映画の影響で、サメは人をねらうこわい生き物と思われがちです。でも、世界に500種類以上いるサメのうち、人に大きなけがをさせた記録があるのは、ほんの一部です。サメが人をかむ事故は世界全体でも多くはなく、なぜかんだのかは、調べてもわからない場合があります。人をえものとまちがえた可能性が考えられる事故もありますが、すべてをそれだけでは説明できません。むしろ、人間にたくさんとられ、数がへって心配されているサメも少なくありません。

みんなが驚く豆知識

  1. サメのなかまは4億年以上前から海にいたと考えられています。地球に最初の木が生えたのは約3億8千万年前なので、サメは木よりも古い生きものなのです。

  2. 北の海にすむニシオンデンザメは、目のレンズの研究から、寿命が少なくとも約270年、もしかすると400年近くあると推定されています。知られている背骨のある動物で最も長生きです。

  3. 英語には loan shark(ローン・シャーク)という言い方があり、人のお金をねらう悪い金貸しを指します。英語でもサメは「こわいもの」のたとえなのです。

おうちでやってみよう

コップの水に、スポイトで食紅を1滴たらしてみよう。かきまぜないと、色はゆっくりしか広がらないね。次にストローでそっと流れを作ってみよう。においも同じように、海では流れに運ばれて広がるんだよ。

英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。

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