
海の生きもの ・ 150/300
カニはなぜ横に歩くの?
Why do crabs walk sideways?

カニの足の関節は、前後より横向きに動かしやすいつくりなんだ。横歩きなら足を動かす場所も広く、速く進みやすいからだよ。
やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい
A crab has a flat, wide body. It has ten legs. Its legs move more easily from side to side than from front to back. This is because of the way the leg joints bend. So walking sideways is easy and fast. But some crabs can walk forward, too!
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カニの体は、平たくて横に広いです。足は10本あります。足は、前後よりも横のほうへ楽に動かせます。これは、足の関節が曲がる向きと関係しています。だから、横歩きは楽で速いのです。でも、前に歩けるカニもいます!
ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい
Look at a crab, and you will see a body that is wider than it is long. It has ten legs, and the front two have big claws. Our knees mainly bend forward and back. A crab's leg joints are arranged differently, so its legs move more easily from side to side than forward and back. This makes sideways walking quick and efficient. The legs also have more room to move without getting in one another's way. When a crab walks sideways, some legs pull while others push. Running sideways can also help a crab reach a hole or move under a rock quickly. But not all crabs walk sideways. Some kinds can walk forward quite well.
日本語の訳を見る
カニを見ると、体は前後より横に広いとわかります。足は10本あり、前の2本には大きなはさみがあります。わたしたちのひざは、おもに前後に曲がります。カニの足の関節はちがう向きについているため、足は前後より横方向へ動かしやすくなっています。そのため、横歩きは速く、むだなく進めます。また、横方向には足を動かす場所が広く、足どうしがじゃまになりにくいのです。カニが横に歩くときは、何本かの足で引き、ほかの足でおします。横に走れば、穴や岩の下へすばやく移動することもできます。でも、すべてのカニが横に歩くわけではありません。前にかなりじょうずに歩ける種類もいます。
この質問の英単語
- sideways横向きに
- legs足
- clawsはさみ
- bend曲がる
- joints関節
- forward前へ
- escapeにげる
超絶解説もっと知りたい人へ
ひみつは足の「曲がる向き」
カニの足は、かたい殻の筒がいくつもつながったつくりで、つなぎ目(関節)で曲がります。とくに大きく曲がる関節が、体の前後より横方向へ足を動かしやすい向きについています。前後にまったく動かせないわけではありませんが、横へのばしたり、ちぢめたりするほうが得意です。そのうえ、左右にそれぞれ4本ずつある歩くための足は、横に広い体の両側にならんでいます。横歩きなら、足を動かす場所を広く使えるので、すばやく進めます。だから多くのカニにとって、横歩きがいちばん自然で速い歩き方なのです。
横歩きは「にげる」のに最強
カニは片側の足で地面を引きよせ、反対側の足でけるようにして横に進みます。浜辺にすむスナガニの仲間は、とても速く走ることで知られています。横に走れば、敵を見ながら向きを変えずに、すばやく穴や岩のすき間へにげこめます。カニの目は柄(え)の先についていて、まわりを広く見わたせるので、横歩きと組み合わせると、見はりながらにげるのにぴったりなのです。
前に歩くカニもいる!
じつはすべてのカニが横歩きなわけではありません。沖縄などの干潟にいるミナミコメツキガニは、体が丸っこくて足が長めで、前にすたすた歩くことで有名です。世界最大のカニ、タカアシガニのように足の長いカニも、前やななめに歩くことができます。体の形や足のつき方によって、歩き方が変わるのです。どのカニも「いちばん楽に動ける歩き方」を選んでいるといえます。
なんでもカニになる!?
おもしろいことに、カニのような平たくて横に広い体は、エビやヤドカリの仲間から、別々に何度も進化してきたことがわかっています。タラバガニは、名前に「カニ」とつきますが、じつはヤドカリに近い仲間です。こうしてちがう生きものがカニの形になる現象は「カニ化(カルシナイゼーション)」とよばれ、少なくとも5回は起きたと考えられています。カニの形は、それほど海の底で暮らすのに便利な形なのでしょう。
殻をぬいで大きくなる
カニはかたい殻を着ているので、そのままでは大きくなれません。そこで古い殻をぬぐ「脱皮(だっぴ)」をします。ぬいだばかりの体はやわらかく、水を吸ってひとまわり大きくなってから、新しい殻がかたまります。この間は敵にねらわれやすいので、岩かげなどにかくれるカニもいます。また、敵に足をつかまれると、自分で足を切りはなしてにげることができ、なくした足は脱皮をくり返すうちに少しずつ生えてきます。脱皮は成長するためのしくみで、横歩きや足を切りはなす力は、身を守ることにも役立っているのです。
みんなが驚く豆知識
世界最大のカニは日本の近くの深い海にすむタカアシガニ。はさみのある足を広げると、なんと約3.7メートルにもなります。大人2人が手をつないだより長いのです。
タラバガニは「カニ」という名前ですが、じつはヤドカリの仲間。よく見ると、歩く足が左右3対しか見えず、ふつうのカニの4対より少ないのが目じるしです。
カニの胃には、かたい板や歯のような部分で食べ物をすりつぶす「胃こう」というしくみがあります。カニは、口だけでなく胃の中でも食べ物をくだいているのです。

おうちでやってみよう
広くてすべらない場所で、ひざを軽く曲げて、ゆっくり横歩きをしてみよう。次に、ふつうに前へ歩いて、足の動かし方をくらべてみよう。階段や、ぬれた床ではやらないでね。カニのように、体の向きを変えずに何歩進めるかな?
英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。






