原田英語の多読ベストジュニア このサイトについてはじめて
海はなぜ青いの?のイラスト

海の生きもの ・ 133/300

海はなぜ青いの?

Why is the sea blue?

ひとことで言うと

水は赤い光を少しずつすいとり、青い光はあまりすいとらないからだよ。深い水の中で赤い光が消えて、はね返ってくる光が青く見えるんだ。空がうつっているからだけではないよ。

やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい

Sunlight has many colors in it. When sunlight goes into deep water, the water takes in the red light. The blue light keeps going. Some blue light comes back to our eyes. So the sea looks blue. Water in a cup looks clear because it is not deep.

日本語の訳を見る

太陽の光には、たくさんの色がふくまれています。太陽の光が深い水の中へ入ると、水は赤い光をすいこみます。青い光は、そのまま先へ進みます。その青い光の一部が、わたしたちの目にもどってきます。そのため、海は青く見えます。コップの水がすき通って見えるのは、深くないからです。

ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい

Many people think the sea is blue because it reflects the blue sky. That is part of the answer, but it is not the main reason in deep, clear water. Sunlight looks white, but it is a mix of many colors, from red to violet. Water absorbs, or takes in, red light more strongly than blue light. After sunlight travels through several meters of water, much of the red light is gone, while blue light can travel farther. Some of the remaining blue light is scattered back toward our eyes by water molecules and very small particles. That is why deep, clean water looks blue. Water in a glass looks clear because the layer is too thin to absorb much red light. Tiny plants and other particles can make some seas look green.

日本語の訳を見る

海が青いのは青い空がうつっているからだ、と思っている人はたくさんいます。それも答えの一部ですが、深くてきれいな水では、いちばんの理由ではありません。太陽の光は白く見えますが、本当は赤からむらさきまで、たくさんの色がまざったものです。水は、青い光よりも赤い光を強くすいとります。太陽の光が水の中を数メートル進むと、赤い光の多くは消えますが、青い光はもっと遠くまで進めます。残った青い光の一部は、水の分子やとても小さなつぶにちらされて、わたしたちの目にもどってきます。だから、深くてきれいな水は青く見えるのです。コップの水がとうめいに見えるのは、水の層がうすく、赤い光をあまりすいとらないからです。小さな植物などのつぶによって、緑色に見える海もあります。

この質問の英単語

  • sunlight太陽の光
  • colors色
  • deep深い
  • reflectsうつす・反射する
  • absorbsすいとる
  • bouncesはね返る
  • clearとうめいな

超絶解説もっと知りたい人へ

空がうつっているから?——半分だけ正解

「海が青いのは、青い空がうつっているから」と聞いたことがあるかもしれません。たしかに、くもりの日の海は灰色っぽく見えるので、空のうつりこみも少しは関係しています。でも、それだけではありません。海にもぐって水中から見ても、まわりは青い世界です。海の水そのものに、青く見えるしくみがあるのです。

水は「赤い光を食べる」

太陽の光は白っぽく見えますが、じつは虹の色がまざっています。水は、この中の赤い光を青い光より強くすいとる性質があります。赤い光は、水の中を数メートル進むだけでもかなり弱くなります。一方、青い光はすいとられにくく、とてもきれいな海では100メートルをこえて届くこともあります。ただし、届く深さは水のにごりなどで変わります。赤い光が減って残った青い光の一部が、水の分子や小さなつぶにちらされ、わたしたちの目にもどってきます。だから海は青く見えるのです。コップの水がとうめいなのは、水の層がうすく、赤い光がほとんどすいとられないからです。

船の上でひらめいた大発見

1921年、インドの科学者ラマンは、ヨーロッパからインドへ船で帰るとちゅう、地中海の深い青色を見て「本当に空がうつっているだけだろうか」とうたがいました。船の上で簡単な道具を使って空のうつりこみをおさえて観察し、海の青さには、水そのものが光をちらすことも関係していると考えたのです。その後も光と物質の研究を続け、新しい光の現象を発見しました。ラマンは、この発見によって1930年にノーベル物理学賞を受け、アジアの科学者として初めてこの賞を受賞しました。

緑の海、赤い魚、真っ暗な深海

海の色はいつも同じ青ではありません。海岸近くの海が緑っぽく見えることが多いのは、植物プランクトンという小さな生きものや、川から流れてきた砂やどろが多いからです。南の島の浅い海がエメラルドグリーンにかがやくのは、白い砂の海底で光がはね返るからです。深海に行くと、太陽の光はどんどん弱くなり、深さ200メートルほどでうす暗くなり、1000メートルより深い所には、太陽の光はほとんどとどきません。おもしろいことに、深海には赤い色の生きものがたくさんいます。赤い光がとどかない深海では、赤い体は黒っぽく見えて、敵に見つかりにくいからです。

みんなが驚く豆知識

  1. 海の平均の深さは約3700メートル。そのほとんどは、太陽の光がとどかない真っ暗な世界です。地球の上で生きものがくらす場所として、いちばん広いのは、じつは光のない深海なのです。

  2. 深海の魚の多くは赤い光が見えませんが、オオクチホシエソという魚は、目の下から赤い光を出し、自分だけに見えるライトで、こっそりえものを探していると考えられています。

  3. あざやかな青色を英語で ultramarine(ウルトラマリン)といいます。「海のむこうから来た」という意味です。昔のヨーロッパでは、この青い絵の具の原料の宝石ラピスラズリを、海のむこうのアフガニスタンなどから運んでいたからです。

おうちでやってみよう

おうちの人といっしょに、白いおふろに水を深くためて、上からのぞいてみよう。コップの水はとうめいなのに、深くためると、ほんのり水色に見えるかな? 水が少ないときと、たっぷりのときを見くらべてみよう。

英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。

海の生きものの「なぜ?」をもっと

「なぜ?」300の一覧へ えいご なぞなぞ大会