
海の生きもの ・ 138/300
クジラはなぜ潮をふくの?
Why do whales spout water?

クジラが、頭のてっぺんにある鼻のあなから、いきおいよく息をはき出しているんだよ。白い「潮」は、はき出した息の中の水分や、鼻のまわりの海水が、きりのようになったものなんだ。
やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい
Whales live in the sea, but they breathe air. A whale's nose is on top of its head. It is called a blowhole. The whale comes up and blows out air. Whoosh! The warm, wet air makes a white cloud. That is the spout.
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クジラは海にすんでいますが、空気をすって息をします。クジラの鼻は、頭のてっぺんにあります。それを「噴気孔(ふんきこう)」といいます。クジラは海面に上がってきて、息をはき出します。ブシューッ! あたたかくてしめった息が、白いくもになります。それが「潮」なのです。
ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい
When a whale comes up to the surface, it shoots a tall white spray into the air. Many people think the whale is spraying out seawater from its mouth, but that is not quite right. Whales are mammals, animals that feed milk to their babies, so they breathe air with lungs. Their nostrils, called blowholes, are on the top of their heads. When a whale comes up, it breathes out very hard and fast. Its breath is warm and full of water vapor. When this breath hits the cooler air, the water turns into tiny drops, like your breath on a cold winter day. Seawater sitting around the blowhole also gets blown up. After blowing, the whale quickly takes in a big breath before it dives again.
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クジラは海面に上がってくると、白いしぶきを空高くふき上げます。多くの人は、クジラが口から海水をふき出していると思っていますが、それは少しちがいます。クジラは、お乳で赤ちゃんを育てる「ほにゅう類」なので、肺で空気をすって息をします。クジラの鼻のあなは「噴気孔」とよばれ、頭のてっぺんにあります。クジラは海面に上がると、とても強く、いきおいよく息をはき出します。その息はあたたかく、水蒸気をたっぷりふくんでいます。この息がまわりのつめたい空気にふれると、水分が小さな水てきに変わります。寒い冬の日に、はく息が白くなるのと同じです。噴気孔のまわりにたまっていた海水も、いっしょにふき上げられます。息をはいたあと、クジラはすばやく大きく息をすいこんで、またもぐっていきます。
この質問の英単語
- breathe息をする
- nose鼻
- blowhole噴気孔(クジラの鼻のあな)
- spout潮(ふき上がるしぶき)
- lungs肺
- breath息
- divesもぐる
超絶解説もっと知りたい人へ
「潮ふき」は、じつは「鼻息」
クジラが海面に上がってきて、「ブシューッ」と白いしぶきを上げる姿は、昔から「潮ふき」とよばれてきました。まるで口から海水をふき上げているように見えますが、そうではありません。クジラは魚ではなく、わたしたちと同じ「ほにゅう類」なので、肺で空気をすって息をしています。白い潮は、はき出したあたたかくしめった息が細かな水てきになったものに、噴気孔のまわりの海水や、鼻の中のねばねばしたものなどがまじったものです。
鼻は頭のてっぺんにある
クジラの鼻のあなは「噴気孔(ふんきこう)」といって、頭のてっぺんについています。そのおかげで、体を大きく水から出さなくても、頭の上を少し海面に出すだけで息ができます。大昔、クジラの祖先は陸を歩くけもので、鼻は顔の先についていました。長い年月をかけて、鼻のあなが少しずつ頭の上へ移動していったことが、化石からわかっています。もぐるときは、鼻のあなをぴったりとじて、水が入らないようにします。
白い潮の正体
クジラは長いあいだもぐったあと、海面に上がると、肺の中の空気をいっきにはき出します。そのいきおいはものすごく、シロナガスクジラの潮は高さ9メートルほどにもなります。はき出した息はあたたかく、水分をたっぷりふくんでいます。それがいきおいよく外に出ると、冬の朝にはく息が白くなるのと同じように、水分が小さな水てきになって白く見えるのです。さらに、鼻のまわりにたまっていた海水や、鼻の中のねばねばしたものも、いっしょにふき飛ばされます。
潮の形で、クジラの種類がわかる
潮の形は、クジラの種類によってちがいます。ヒゲクジラのなかまは鼻のあなが2つ、ハクジラのなかまは1つです。セミクジラは2つの鼻から、V字形の潮をふきます。マッコウクジラは鼻のあなが頭の左前にあるので、潮が左ななめ前にふき出します。昔のクジラとりの人たちや、今のホエールウォッチングのガイドは、遠くに見える潮の形で、クジラの種類を見分けるのです。
一回の息で、肺の空気をほぼ入れかえる
人がふだんの呼吸で入れかえる空気は、肺の中のほんの一部です。ところがクジラは、一回の大きな息で、肺の空気の大部分を入れかえることができます。こうして効率よく酸素を取りこんで、また長いもぐりに出かけるのです。
みんなが驚く豆知識
アカボウクジラは、2020年に発表された研究で、1回のもぐりで3時間42分も息を止めていた記録があります。これは、ほにゅう類の中でいちばん長い記録です。
ドローンを使って、クジラがふき上げた潮を空中で集める研究があります。潮にまじった鼻水から、クジラの健康状態やホルモン、DNAなどを、クジラにさわらずに調べることができるのです。
昔の英語圏のクジラとりたちは、潮を見つけると Thar she blows!(あそこでふいているぞ!)とさけびました。thar は there のなまりです。小説『白鯨(モービー・ディック)』にも There she blows! として出てきます。

おうちでやってみよう
寒い日に、手のひらに「はーっ」とあたたかい息をはいて、息が白くなるか見てみよう。クジラの潮が白く見えるのも、これと同じ仕組みだよ。ストローで水面に強く息をふきかけて、しぶきが上がるかもためしてみよう。
英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。






