
海の生きもの ・ 146/300
クマノミはなぜイソギンチャクにすむの?
Why do clownfish live in sea anemones?

毒のあるイソギンチャクの中にいれば、敵の魚が近づけないからだよ。クマノミもイソギンチャクの世話をして、おたがいに助け合っているんだ。
やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい
A sea anemone has tentacles that can sting. Most fish stay away from it. But a clownfish can live inside it. Its body has special slime. The slime keeps it safe from the stings. The anemone gives the clownfish a safe home. The clownfish helps the anemone, too. They are good partners!
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イソギンチャクには、さすことのできる触手があります。ほとんどの魚は、イソギンチャクに近づきません。でも、クマノミはその中でくらすことができます。クマノミの体には、特別なぬるぬるがあります。そのぬるぬるが、触手にさされないように体を守ります。イソギンチャクは、クマノミに安全なすみかをあたえます。クマノミも、イソギンチャクを助けます。ふたりは、よい仲間なのです!
ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい
A sea anemone looks like a soft flower, but its tentacles are covered with tiny stingers, like a jellyfish. Small fish that touch it can be stung and eaten. So why is a clownfish safe? Its skin is covered with a special layer of slime. Scientists think the slime keeps the anemone from noticing the fish, so the stingers do not fire. When a clownfish moves into a new anemone, it often touches the tentacles little by little to get used to it. Living there is a great deal for both. Big fish cannot chase the clownfish into the stinging tentacles. In return, the clownfish chases away fish that eat anemones, keeps the anemone clean, and its waste gives the anemone food. Helping each other like this is called a partnership.
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イソギンチャクはやわらかい花のように見えますが、触手には、クラゲのように小さな針がびっしりついています。ふれた小魚はさされて食べられてしまうことがあります。では、なぜクマノミは平気なのでしょう?クマノミの皮ふは、特別なぬるぬるの層におおわれています。科学者は、このぬるぬるのおかげでイソギンチャクが魚に気づかず、針が飛び出さないのだと考えています。クマノミは新しいイソギンチャクに引っこすとき、少しずつ触手にふれて慣れていくことがよくあります。そこに住むのは、どちらにとってもとても得なことです。大きな魚は、さす触手の中までクマノミを追いかけられません。そのお返しに、クマノミはイソギンチャクを食べる魚を追いはらい、イソギンチャクをきれいにし、クマノミのふんはイソギンチャクの栄養になります。このように助け合うことを、パートナーシップといいます。
この質問の英単語
- anemoneイソギンチャク
- tentacles触手
- slimeぬるぬる、ねばねば
- stingersさす針
- safe安全な
- partnersパートナー、仲間
- wasteふん、出したもの
超絶解説もっと知りたい人へ
毒の森は最強の家
イソギンチャクは、クラゲやサンゴと同じ「刺胞動物」の仲間です。ゆらゆらゆれる触手には、さわったものに毒の針を打ちこむ「刺胞」がびっしり。小魚にとっては、近づくだけで危ない毒の森です。でもクマノミにとっては、そこが最強の家になります。クマノミは泳ぎがあまりうまくないので、広い海に出れば大きな魚にすぐ食べられてしまいます。危なくなったら毒の触手の中に逃げこめば、敵は追ってこられないのです。
なぜクマノミはさされないの?
そのひみつは、体をおおうぬるぬる(粘液)にあると考えられています。イソギンチャクの刺胞は、ふれたものが「えもの」かどうかを化学物質で見分けています。クマノミの粘液は、イソギンチャクの刺胞が反応しにくい性質をもっていて、まるで「わたしは敵じゃないよ」と名札をつけているようなものです。新しいイソギンチャクに住むとき、クマノミはしばらく触手に少しずつふれる「なじみ行動」をすることが知られています。ただし、そのしくみのくわしいところは、科学者にもまだ完全にはわかっていません。
持ちつ持たれつの関係
クマノミはただの居候(いそうろう)ではありません。イソギンチャクを食べにくるチョウチョウウオなどを追いはらい、食べ残しやふんはイソギンチャクの栄養になります。夜、クマノミが触手の間でひれを動かすことで、まわりの水がかきまぜられ、イソギンチャクが酸素を得やすくなるという研究もあります。このように、ちがう生きもの同士が助け合って暮らすことを「共生(きょうせい)」といいます。ただし、世界に1000種類以上いるイソギンチャクのうち、クマノミが住めるのは10種類ほどしかありません。
群れのリーダーはお母さん
クマノミのもうひとつのおどろきは、成長したあとで性別が変わることです。たまごからかえったときには、まだオスでもメスでもありません。成長すると、まずオスとして大人になります。一つのイソギンチャクにいる群れでは、いちばん大きいものがメス、2番目に大きいものがその相手のオスです。メスがいなくなると、そのオスがメスに変わり、次に大きいものが大人のオスになります。
ニモの仲間は日本の海にもいる
クマノミの仲間はインド洋から太平洋のあたたかい海にすんでいて、世界で約30種類が知られています。日本でも、伊豆や和歌山、沖縄などの海で、オレンジ色に白いしまのクマノミを見ることができます。映画で有名になった種類はカクレクマノミといい、日本では奄美より南のあたたかい海にすんでいます。たまごはイソギンチャクのすぐそばの岩に産みつけられ、お父さんがひれで新しい水を送りながら、ふ化するまでつきっきりで世話をします。
みんなが驚く豆知識
映画『ファインディング・ニモ』の家族を本物のクマノミに当てはめると、群れのメスがいなくなったあと、いちばん大きな大人のオスがメスに変わる可能性があります。クマノミは、性がまだ決まっていない状態で生まれ、成長するとまずオスとして大人になります。
世界にイソギンチャクは1000種類以上いますが、クマノミが住めるのはそのうち約10種類だけ。クマノミの仲間(約30種)は、それぞれお気に入りの種類が決まっています。
英語の anemone は、もともと花のアネモネの名前で、ギリシャ語の「風」anemos と関係があります。花のように見えるので、sea anemone(海のアネモネ)とよばれるようになりました。

おうちでやってみよう
水族館でクマノミを見つけたら、どのくらいイソギンチャクから遠くまで泳ぐか観察してみよう。ちょっと出てはすぐもどる様子がわかるはず。群れの中でいちばん大きいのがお母さんだよ。
英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。






