
食べもの ・ 188/300
納豆はなぜネバネバなの?
Why is natto so sticky?

納豆菌という小さな菌が大豆を食べて育つとき、「ポリグルタミン酸」という、長いくさりのようなネバネバの物質を作るからだよ。
やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい
Natto is made from soybeans. Tiny living things called natto bacteria live on the beans. They eat the beans and make sticky stuff. When you mix natto, the sticky strings get longer and whiter. Natto is sticky, healthy, and yummy!
日本語の訳を見る
納豆は大豆から作られます。豆の上には、納豆菌という小さな生きものがすんでいます。納豆菌は豆を食べて、ネバネバしたものを作ります。納豆をまぜると、ネバネバの糸は長く、白くなります。納豆はネバネバで、体によくて、おいしいのです!
ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい
Natto is made from cooked soybeans and very tiny living things called natto bacteria. People add the bacteria to warm, steamed beans and keep them at about 40 degrees for most of a day. The bacteria eat the beans and grow very fast. As they grow, they make a sticky material called polyglutamic acid. It is made of long chains, like very long strings of beads, that hold water and stick to each other. These chains make the famous strings. When you stir natto, the strings catch tiny bubbles of air and get longer and fluffier. Long ago, people made natto by wrapping beans in rice straw, because natto bacteria live naturally on straw. Natto bacteria are very tough. They can even survive boiling water by turning into hard little capsules called spores. Sticky, strong, and full of protein, natto is a tiny science lab in a box!
日本語の訳を見る
納豆は、にた大豆と、納豆菌というとても小さな生きものから作られます。あたたかい蒸した豆に納豆菌をかけて、40度くらいで半日以上置きます。納豆菌は豆を食べて、ものすごい速さでふえます。ふえながら、ポリグルタミン酸というネバネバの物質を作ります。これは、とても長いビーズのひものような、長いくさりでできていて、水をたくわえ、おたがいにくっつきます。このくさりが、あの有名な糸になるのです。納豆をかきまぜると、糸が小さな空気の泡をとりこんで、長く、ふわふわになります。昔の人は、豆を稲わらでつつんで納豆を作りました。納豆菌は、もともとわらにすんでいるからです。納豆菌はとてもタフです。「芽胞(がほう)」というかたい小さなカプセルになって、ふっとうしたお湯の中でも生きのびることができます。ネバネバで、強くて、たんぱく質たっぷりの納豆は、パックに入った小さな科学実験室なのです!
この質問の英単語
- soybeans大豆
- bacteria細菌、菌
- stickyネバネバした、ベタベタした
- strings糸
- chainsくさり
- strawわら
- stirかきまぜる
超絶解説もっと知りたい人へ
ネバネバの正体は「うま味のくさり」
納豆の糸のおもな成分は、ポリグルタミン酸です。グルタミン酸は、昆布のだしのうま味のもとになる物質。それが何千こもくさりのようにつながったものが、ポリグルタミン酸です。これに、果物にもふくまれる糖がつながったフラクタン(レバン)もまざって、あの糸ができています。ポリグルタミン酸は水をたくわえる力が強く、加工すると自分の重さの何千倍もの水をすうようにもなります。その力を生かして、化粧品や紙おむつのような水をすう材料の研究にも使われています。
わらにすむ、タフな菌
納豆菌は、枯草菌(こそうきん)という、干し草やわら、土の中などにいる菌のなかまです。昔の人は、にた大豆をわらでつつみ、あたたかい所に置いて納豆を作りました。わらについていた菌が、自然に豆にうつったのです。明治時代の1905年ごろ、農学者の沢村真が納豆から菌を取り出して研究し、大正時代には、納豆菌だけを育てて使う作り方が広まりました。納豆菌は、まわりの条件が悪くなると「芽胞」というかたいからにこもり、100度のお湯でもなかなか死にません。それだけ強いので、ほかの菌が入りにくく、安定して作れるのです。納豆がいつどこで生まれたのかははっきりせず、いくつもの言い伝えがあります。茨城県の水戸納豆は、明治時代に駅で売られたことで全国に知られるようになったといわれます。
かきまぜると、なにが起きる?
納豆をまぜると、ポリグルタミン酸のくさりがのばされ、からみ合い、小さな空気の泡をたくさんとりこみます。だから糸がどんどん長く、白くふわふわになり、口あたりもまろやかになります。料理と書道で有名な北大路魯山人は、たれを入れる前と後で合わせて400回以上まぜるのがよいと書いたといわれます。何回まぜるのがいちばんおいしいかは、人の好みしだいです。
ネバネバが、世界の水をきれいに?
納豆のネバネバは、意外な所でも活やくしています。日本の会社が、ポリグルタミン酸を使って、にごった水のよごれを固めてしずめる粉を開発しました。これは、きれいな水を手に入れにくい国でも使われています。また、タイ北部の「トゥアナオ」やネパールの「キネマ」のように、アジアには大豆を菌で発酵させた、納豆の親せきのような食べものがあちこちにあります。
みんなが驚く豆知識
北大路魯山人は、納豆を400回以上まぜたといわれます。まぜるほど糸がふえ、空気をふくんで白くふわふわになるので、味わいが変わるのは本当です。好きな回数を見つけてみよう。
タイ北部の「トゥアナオ」、ネパールの「キネマ」など、アジアには納豆によくにた発酵大豆の食べものがあります。ネバネバ文化は、日本だけのものではないのです。
納豆菌の学名にある Bacillus(バチルス)は、ラテン語で「小さな棒」という意味です。けんび鏡で見ると、納豆菌は本当に小さな棒のような形をしています。英語でも、棒の形の細菌を bacillus とよびます。

おうちでやってみよう
納豆を10回まぜたとき、50回まぜたとき、100回まぜたときで、糸の長さや色、味がどう変わるかくらべてみよう。どんどん白くふわふわになるのは、空気の泡をとりこんでいるからです。きみのおすすめの回数は何回かな?
英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。






