
食べもの ・ 194/300
ゼリーはなぜぷるぷるなの?
Why does jelly wobble?

ゼリーの中では、ゼラチンなどの長いひものようなつぶが、あみの目のようにつながって水をとじこめているからだよ。あみがのびてはもどるので、ぷるぷるゆれるんだ。
やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい
Jelly is mostly water. But it does not flow like water. Inside jelly, there is a tiny net. The net holds the water. When you shake jelly, the net bends and springs back. So the jelly wobbles and wobbles!
日本語の訳を見る
ゼリーは、ほとんどが水です。でも、水のようには流れません。ゼリーの中には、とても小さなあみがあります。そのあみが、水をつかまえています。ゼリーをゆらすと、あみが曲がり、ばねのようにもとの形にもどります。そのため、ゼリーはぷるぷるゆれるのです!
ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい
Jelly is almost all water, so why doesn't it splash like juice? The secret is gelatin. Gelatin comes from collagen, a material found in the skin and bones of animals. It is made of very long, thin pieces. When you mix gelatin with hot water, the long pieces float around freely. As the jelly cools in the fridge, they hook onto each other and make a huge net, like a tiny 3D fishing net. The water gets trapped in the holes of the net. When you shake the jelly, the net stretches and then pulls itself back, again and again. That is the wobble! Gelatin jelly melts at around body temperature, so it melts smoothly in your mouth. Kanten, which is made from seaweed, also makes a net, but it does not melt until it gets much hotter.
日本語の訳を見る
ゼリーはほとんど全部が水なのに、どうしてジュースのようにバシャッとこぼれないのでしょう?ひみつはゼラチンです。ゼラチンは、動物の皮やほねにあるコラーゲンという物質から作られます。ゼラチンは、とても長くて細いつぶでできています。ゼラチンをお湯にまぜると、長いつぶは自由にただよいます。冷蔵庫でゼリーが冷えていくと、つぶどうしがひっかかり合って、小さな立体の魚とりあみのような、大きなあみを作ります。水は、そのあみの目の中にとじこめられます。ゼリーをゆらすと、あみはのびて、また自分でもとにもどる、ということを何度もくり返します。それが、ぷるぷるの正体です!ゼラチンのゼリーは体温くらいの温度でとけるので、口の中でなめらかにとけます。海そうから作る寒天もあみを作りますが、ずっと熱くならないととけません。
この質問の英単語
- jellyゼリー
- water水
- netあみ
- shakeゆらす
- gelatinゼラチン
- trappedとじこめられた
- seaweed海そう
超絶解説もっと知りたい人へ
9割以上が水なのに、こぼれない
ふつうのゼリーに入っているゼラチンは、全体のほんの数%。のこりのほとんどは、水やジュースです。それなのに形をたもてるのは、ゼラチンの長いくさりが、冷えると何本かずつらせん状にからみ合い、ゼリー全体に立体のあみを作るからです。水はあみの小さな目にとじこめられて、流れ出せません。スポンジが水をふくんでいるのと少しにています。ゆらすと、あみはゴムのようにのびて、またもとにもどろうとします。この「のびてはもどる」がくり返されるのが、ぷるぷるの正体です。
ゼラチンと寒天、どうちがう?
ゼラチンは動物のコラーゲンからとれるたんぱく質で、20度台後半から体温くらいでとけます。だから口の中ですっととけ、夏に冷蔵庫から出しておくとくずれてしまいます。いっぽう寒天は、テングサなどの海そうからとれる、たんぱく質ではない成分でできています。固まるのは40度前後ですが、一度固まると85度くらいまで温めないととけないので、暑い日でもくずれません。寒天は江戸時代の京都で、冬の寒さでこおってかわいたところてんから生まれたといわれます。
生のパイナップルを入れると、固まらない!
ゼラチンのゼリーに生のパイナップルやキウイを入れると、固まりにくくなることがあります。これらの果物には、たんぱく質を切るこうそ(物質を変える道具)が入っていて、ゼラチンの長いくさりを切ってしまうからです。果物をたくさん入れたり、長い時間まぜておいたりすると、とくに固まりにくくなります。でも、かんづめのパイナップルなら、ふつうは大丈夫です。かんづめを作るときの熱で、こうそがはたらかなくなっているからです。寒天はたんぱく質ではないので、生のパイナップルを入れても固まります。
寒天が、細菌の研究を変えた
1881年ごろ、ドイツの細菌学者ロベルト・コッホの研究室では、細菌を育てる「えさの台」にゼラチンを使っていました。ところがゼラチンは、細菌がよく育つ37度くらいでとけたり、細菌に分解されたりすることがありました。そこで、医師ヴァルター・ヘッセの妻アンジェリーナ(ファニー)が、ゼリーなどの料理に使っていた寒天をすすめました。寒天は37度くらいではとけず、ほとんどの細菌にも分解されにくかったので大成功。今でも世界中の研究室で、寒天の入ったお皿を使って細菌が育てられています。
みんなが驚く豆知識
寒天は、一度固まると85度くらいまで温めないととけません。真夏の車の中でもくずれにくいほどです。いっぽうゼラチンは、だいたい体温くらいでとけるので、口に入れるととろけます。
世界中の研究室で細菌を育てるのに使われている寒天。研究に寒天を使うようすすめたのは、医師ヴァルター・ヘッセの妻アンジェリーナ(ファニー)・ヘッセでした。ゼリーなどの料理に寒天を使う知恵が、細菌の研究を大きく進めたのです。
イギリスでは、ぷるぷるのデザートを jelly(ジェリー)とよびます。ところがアメリカで jelly といえば、パンにぬるジャムのようなもののこと。ぷるぷるのほうは gelatin や Jell-O(商品名)とよぶことが多いのです。

おうちでやってみよう
お皿にのせたゼリーの、お皿のはしを指でトントンとたたいてみよう。ゆれはどこから始まって、どう広がるかな?ゼラチンのゼリーと寒天のゼリー(原材料の表示を見てね)があれば、ゆれ方やスプーンを入れたときの感じもくらべてみよう。
英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。






