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パンはなぜふくらむの?
Why does bread rise?

生地にまぜたイースト(こうぼ)という小さな生き物が、糖を食べて二酸化炭素のガスを出し、そのあわがのびる生地の中にとじこめられてふくらむからだよ。
やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい
Bread dough has tiny living things in it. They are called yeast. Yeast eats sugar and makes gas. The gas makes many little bubbles in the dough. The dough gets big and soft. In the oven, the bubbles get even bigger.
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パンの生地には、小さな生き物が入っています。それはイースト(こうぼ)とよばれます。イーストは糖を食べて、ガスを作ります。ガスは、生地の中にたくさんの小さなあわを作ります。生地は大きく、やわらかくなります。オーブンの中で、あわはもっと大きくなります。
ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい
To make bread, you mix flour, water, salt, and yeast. Yeast is a tiny living thing, a kind of fungus, and it is too small to see. When it is warm, the yeast eats the sugar in the dough and makes a gas called carbon dioxide. It's the same gas that makes the bubbles in soda. But why doesn't the gas escape? When you mix flour with water and knead it, a stretchy net called gluten forms. Gluten works like many tiny balloons that trap the gas, so the dough slowly grows bigger. In the oven, the heat makes the gas expand even more, and the bread rises again. Soon the heat stops the yeast, the dough becomes firm, and the bubbles stay as little holes. Look at a slice of bread, and you'll see them!
日本語の訳を見る
パンを作るには、小麦粉、水、塩、イーストをまぜます。イーストは小さな生き物で、菌類のなかまです。小さすぎて目には見えません。暖かいと、イーストは生地の中の糖を食べて、二酸化炭素というガスを作ります。炭酸飲料のあわを作っているのと同じガスです。でも、なぜガスはにげないのでしょう?小麦粉を水とまぜてこねると、グルテンという、よくのびるあみができます。グルテンは、ガスをとじこめるたくさんの小さな風船のように働くので、生地はゆっくり大きくなります。オーブンの中では、熱でガスがさらにふくらみ、パンはもう一度ふくらみます。やがて熱でイーストははたらきを止め、生地は固まり、あわは小さなあなとして残ります。パンを1まい切って見てみると、あなが見えますよ!
この質問の英単語
- dough(パンの)生地
- yeastイースト・こうぼ
- bubblesあわ
- flour小麦粉
- glutenグルテン
- ovenオーブン
- kneadこねる
超絶解説もっと知りたい人へ
生地の中の小さな料理人
イースト(こうぼ)は、たった1つの細胞でできた、キノコやカビと同じ菌類のなかまです。大きさは100分の1ミリメートルくらいで、小さじ1ぱいのドライイーストには何十億こも入っています。イーストは、生地の中の糖を食べてエネルギーにし、そのときに二酸化炭素とアルコールを出します。このはたらきを発酵といいます。イーストは30℃前後の暖かさが大好き。パン屋さんが生地を暖かい場所でねかせるのは、イーストに元気よく働いてもらうためです。焼く前の生地からお酒のようなにおいがするのは、このアルコールのせいです。
グルテンは、のびる風船
ガスができても、生地がそれをとじこめられなければ、パンはふくらみません。ここで活やくするのが、小麦粉にふくまれる2種類のたんぱく質です。水を加えてこねると、二つがからみ合い、ゴムのようにのびて切れにくいあみ(グルテン)ができます。グルテンのあみは、イーストが出したガスを、たくさんの小さな風船のように包みこみます。よくこねるほどあみはじょうぶになり、大きくふくらむことができます。米粉のパンを作るときに、ふくらませるためのくふうが必要なのは、米にはグルテンができないからです。
オーブンで、もうひとふくらみ
オーブンに入れると、生地はさらにふくらみます。熱で、あわの中のガスがふくらみ、生地の中の水やアルコールも気体になるからです。イーストも、温度が上がりはじめのうちはいっそう活発に働きますが、60℃くらいになると死んでしまいます。やがて、デンプンやたんぱく質が熱で固まり、ふくらんだ形のまま動かなくなります。表面には、こんがりとした色とこうばしいかおりがつきます。パンの切り口のあなは、イーストが出したガスのあとなのです。
パスツールが見ぬいた正体
人は何千年も前からパンをふくらませてきましたが、その理由は長いあいだなぞでした。1850〜60年代、フランスの科学者ルイ・パスツールが、発酵は生きた小さな生き物のはたらきによって起こることを実験で明らかにしました。それまで人々は、生き物の力とは知らずに、前に作った生地の一部を次の生地にまぜるなどして、パンをふくらませていたのです。
みんなが驚く豆知識
2018年、ヨルダンの遺跡で、約1万4400年前のパン(ふくらまない平たいパン)のこげた残りが見つかりました。農業が始まるよりも前のことだと考えられています。
英語の lord(主人)は古い英語で『パンを守る人』、lady(女主人)は『パンをこねる人』という意味のことばから来ています。パンはそれほど大切なものでした。
仲間を意味する英語の companion は、ラテン語の com(いっしょに)と panis(パン)から。もとは『いっしょにパンを食べる人』という意味です。

おうちでやってみよう
小さなペットボトルにぬるま湯、砂糖小さじ1、ドライイースト小さじ1を入れて軽くふり、口に風船をかぶせて暖かい所におこう。イーストのガスで風船がふくらむよ。
英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。






