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雨の日のにおいはなぜするの?のイラスト

天気 ・ 47/300

雨の日のにおいはなぜするの?

Why does rain have a smell?

ひとことで言うと

雨つぶが地面をたたくと、土の中の小さな生きものが作るにおいの成分などが、細かいつぶになって空気中に飛び出すからだよ。

やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい

Rain has a special smell. Where does it come from? Tiny living things in the soil help make it. When rain hits the dry ground, the smell jumps into the air. Your nose is very good at finding this smell. Many people like it!

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雨には、とくべつなにおいがあります。そのにおいは、どこから来るのでしょう? 土の中にいるとても小さな生きものが、そのにおいを作る手伝いをしています。雨がかわいた地面をたたくと、においが空気の中へ飛び出します。あなたの鼻は、このにおいを見つけるのがとても得意です。このにおいが好きな人もたくさんいます!

ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい

That fresh, earthy smell after rain has a special name: petrichor. A major part of it comes from geosmin, a chemical made by some bacteria in soil. On dry days, oils from plants can also collect on the ground. When the first raindrops hit dry ground, they trap tiny bubbles of air. The bubbles rise and pop, throwing tiny droplets that carry these smells into the air, a little like fizz from soda. The wind then carries them to your nose. Humans are amazingly good at smelling geosmin, even when only a tiny amount is present. Near a thunderstorm, you may also notice a sharp smell. Strong downward winds can sometimes bring ozone from higher in the air toward the ground, and electrical discharges can make some ozone too. The smell near a storm can have more than one source.

日本語の訳を見る

雨のあとの、あのさわやかで土っぽいにおいには、とくべつな名前があります。ペトリコールです。その大きな部分は、土の中の細菌のなかまが作るゲオスミンという物質から来ています。かわいた日には、植物から出た油も地面にたまることがあります。最初の雨つぶがかわいた地面にぶつかると、小さな空気のあわをとじこめます。あわはのぼってはじけ、においを運ぶ細かいしぶきを空気中へ飛ばします。炭酸飲料のあわと少しにています。そして風が、そのしぶきを鼻まで運びます。人間は、ほんのわずかなゲオスミンでも、においに気づくことができます。かみなり雨の近くでは、ツンとしたにおいを感じることもあります。強い下向きの風が上空のオゾンを地面近くまで運ぶことがあり、いなずまの放電でオゾンができることもあります。嵐の近くのにおいには、いくつもの原因が考えられます。

この質問の英単語

  • smellにおい
  • soil土
  • nose鼻
  • bacteria細菌
  • bubblesあわ
  • lightningかみなり(いなずま)

超絶解説もっと知りたい人へ

においには名前がある、その名も「ペトリコール」

雨が降り始めたときのあのにおいには、ちゃんと名前があります。1964年、オーストラリアの2人の科学者、イザベル・ベアーとリチャード・トーマスがこのにおいを研究し、「ペトリコール」と名づけました。かわいた日が続くと、植物が出した油などが、地面の土や石にしみこんでたまっていきます。そこへ雨が降ると、たまっていたにおいが、一気に空気の中へ出てくるのです。

主役は、土の中の小さな生きもの

ペトリコールの中でも、とくに「土っぽい」においの主役は、「ゲオスミン」という物質です。ゲオスミンは、土の中にすむ放線菌(ほうせんきん)という、目に見えないほど小さな生きもの(細菌のなかま)が作り出します。名前の意味は「大地のにおい」。じつは人間の鼻は、このにおいにとても敏感(びんかん)です。研究によっては、25メートルプールの水に、米つぶ1つぶよりずっと少ない量がとけているくらいのうすさでも、人は気づけるといわれています。なぜ人間がこれほどゲオスミンに敏感なのかは、まだはっきりわかっていません。

雨つぶは、小さな炭酸水

においは、どうやって鼻まで届くのでしょう。2015年、アメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者たちが、雨つぶが地面に落ちる瞬間を高速カメラで撮影しました。すると、雨つぶが土にぶつかると、土のすき間の空気が小さなあわになって雨つぶの中をのぼり、てっぺんではじけていました。そのとき、においの成分をふくんだ細かいつぶが、空中にまき散らされていたのです。炭酸水のあわがはじけて、細かいしぶきが飛ぶのとそっくりです。しかも、このつぶは、はげしい雨より、小雨や弱い雨のときのほうがたくさん出ることもわかりました。雨の降り始めや小雨のときに、においを強く感じるのはこのためです。

においで虫をよぶ作戦?

では、放線菌はなぜ、こんなにおいを出すのでしょう。2020年、スウェーデンなどの研究チームがおもしろい発見をしました。土の中にすむトビムシという小さな生きものは、ゲオスミンのにおいに引きよせられて、放線菌を食べにやってきます。そのとき、放線菌の胞子(ほうし:たねのようなもの)が体にくっついたり、ふんといっしょに運ばれたりして、遠くまで広がります。においは、放線菌が胞子を広げるのに役立っているのかもしれません。なお、かみなり雨の近くで感じるツンとしたにおいを、オゾンだけで説明することはできません。強い下向きの風が上空のオゾンを地面近くまで運ぶことがあり、いなずまの放電でオゾンができることもあります。土や植物から出る成分もまじるため、実際に何をかいでいるかは、そのときの条件によって変わります。

みんなが驚く豆知識

  1. ビーツ(赤いカブのような野菜)の「土っぽい」味にも、ゲオスミンが関係しています。ただし、そのゲオスミンをビーツ自身が作るのか、まわりの小さな生きものが作るのかなど、くわしい由来はまだはっきりわかっていません。

  2. 水道水がときどき「カビくさい」と感じられる原因も、ゲオスミンなどの物質です。湖やダムで、ある種の小さな生きもの(らん藻(そう)のなかまなど)がふえると発生し、浄水場ではそれを取りのぞくくふうをしています。

  3. petrichor は、ギリシャ語の petra(石)と ichor(神話で神々の体を流れる液体)を組み合わせて作られたことばです。「石」と「神々の体を流れる液体」を合わせた、物語のような名前なのです。

おうちでやってみよう

晴れた日が何日か続いたあと、雨が降り始めたら、まど辺やげんかんでにおいをかいでみよう。土の地面、アスファルト、草の上などで、においのちがいもくらべてみよう。かみなりが鳴っている日は、家の中からね。

英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。

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