原田英語の多読ベストジュニア このサイトについてはじめて
おなかはなぜグーッと鳴るの?のイラスト

からだ ・ 71/300

おなかはなぜグーッと鳴るの?

Why does my tummy growl?

ひとことで言うと

胃や腸がちぢんで中身を送るとき、中の空気や液体が動いて音が出るんだ。空っぽのときは、音がひびきやすいんだよ。

やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい

Your stomach and gut are always moving. They squeeze to push food along. Air and liquid move inside, too. This makes a gurgling sound. When your tummy is empty, the sound is louder. It is like a message: time to eat!

日本語の訳を見る

胃や腸は、いつも動いています。ぎゅっとちぢんで、食べ物を先へおし進めます。中では空気や液体も動きます。これがゴロゴロという音を出します。おなかが空っぽだと、音は大きくなります。「そろそろ食べる時間だよ!」という合図のようなものです。

ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい

The walls of your stomach and intestines are made of muscle. These muscles squeeze in waves to mix food and push it along. Inside, there is not only food but also gas and digestive juices. When the muscles squeeze, the gas and liquid slosh around and make rumbling sounds. This happens all day, even after a meal, but food helps soften the noise. When your stomach has been empty for a while, something interesting happens. About every one and a half to two hours, strong squeezing waves sweep through your stomach and intestines to clean out leftover bits. This is like a cleaning crew. With nothing to soften the sound, the gas makes loud growls. Around the same time, your stomach also sends out a chemical message that makes you feel hungry, so a growl often comes when you are hungry.

日本語の訳を見る

胃や腸のかべは、筋肉でできています。この筋肉は波のようにちぢんで、食べ物をまぜたり、先へ送ったりしています。中には、食べ物だけでなく、ガス(空気)や消化液も入っています。筋肉がちぢむと、ガスや液体がゆれ動いて、ゴロゴロという音が出ます。これは食事のあとも一日中起きていますが、食べ物があると音がやわらぎます。胃がしばらく空っぽになると、おもしろいことが起こります。だいたい1時間半から2時間ごとに、強いちぢむ波が胃から腸へと通りぬけ、残ったかすをそうじしていくのです。まるでおそうじ係のようです。音をやわらげるものが何もないので、ガスが大きな音で「グーッ」と鳴ります。同じころ、胃は「おなかがすいた」と感じさせる化学の信号も出すので、おなかが鳴るのは、おなかがすいているときが多いのです。

この質問の英単語

  • stomach胃
  • intestines腸
  • muscle筋肉
  • squeezeぎゅっとちぢむ
  • gasガス・空気
  • digestive juices消化液
  • hungryおなかがすいた

超絶解説もっと知りたい人へ

音の正体はガスと液体

おなかの音は、じつは胃よりも、長い小腸から出ていることも多いのです。腸のかべの筋肉が、歯みがき粉のチューブをしぼるように、波のようにちぢんで中身を送る動きを「ぜん動(どう)運動」といいます。このとき、食べ物といっしょに飲みこんだ空気や、腸の中で細菌が作ったガスが、液体の中をぶくぶくと動いて音を立てます。水の入ったペットボトルをふると、チャポチャポ鳴るのに少しにています。

空っぽのおなかの大そうじ

1960年代の終わりごろ、イヌを使った研究で、おなかが空っぽのときに、強いちぢむ波が胃から小腸の終わりまで、ゆっくり進んでいくことがわかりました。この波は1時間半〜2時間ごとにくり返され、食べ残しのかすや細菌をおし流します。そのため「ハウスキーパー(おそうじ係)」とよばれることもあります。食事をするとこの波は止まり、ふつうの消化の動きに切りかわります。

空腹ホルモンは日本で発見

おなかがすいたと感じさせる物質の一つが「グレリン」です。1999年、日本の研究者、児島将康(こじま まさやす)さんと寒川賢治(かんがわ けんじ)さんたちのチームが、胃から見つけました。グレリンは食事の前にふえ、脳に「おなかがすいたよ」と伝えます。このグレリンが、空っぽのおなかのおそうじの波を起こす働きにもかかわっていることが、その後の研究でわかってきました。

体は食べる前から準備する

体は、食べる前から準備を始めます。おいしそうなにおいをかいだり、料理の音を聞いたりしただけで、つばや胃液が出て、胃や腸が動きはじめます。ロシアの科学者パブロフは、イヌにえさをあげる前に毎回メトロノームの音などを聞かせると、やがてその音を聞いただけでイヌがよだれを出すようになることを発見しました。給食の時間が近づくとおなかが鳴るのも、体がおぼえた「いただきますの準備」なのかもしれません。

鳴るのは元気なしょうこ

おなかの音は、体がちゃんと働いているしょうこなので、はずかしがる必要はありません。それでも静かな教室で鳴ると気になりますね。食事の時間を規則正しくしたり、早食いで空気をたくさん飲みこまないようにしたりすると、鳴りにくくなるといわれます。反対に、おなかに強い痛みがあるときは病気のサインのこともあるので、すぐおうちの人に伝えましょう。

みんなが驚く豆知識

  1. 胃は、空っぽのときは小さくしぼんでいますが、食べ物が入ると、やわらかい筋肉のかべがのびて大きくふくらみます。大きさや入る量は、年れいや体の大きさ、食べた量によって変わります。

  2. 日本語では、空腹でおなかが鳴ることを「腹の虫が鳴く」と言います。昔の人は、おなかの中に虫がいて、気持ちや体調を左右すると考えていました。「虫が知らせる」「虫が好かない」もそのなごりです。

  3. おなかが鳴る音は、医学の英語で borborygmus(ボーボリグマス)と言います。古代ギリシャ語から来た言葉で、ゴロゴロという音そのものをまねた言葉だといわれています。

おうちでやってみよう

おなかが空いているときに、紙のつつ(ラップのしんなど)をおなかに当てて、耳をつけてみよう。ゴロゴロ、グー…どんな音がするかな?食事のあとにも聞いて、音のちがいをくらべてみよう。

英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。

からだの「なぜ?」をもっと

「なぜ?」300の一覧へ えいご なぞなぞ大会