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録音した自分の声がへんに聞こえるのはなぜ?
Why does my voice sound strange when I hear a recording?

ふだん聞いている自分の声には、頭の骨を通って伝わる低い音もまざっているから。録音は空気を通った音だけなので、ちがって聞こえるんだ。
やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい
When you talk, you hear your voice in two ways. Sound comes through the air into your ears. Sound also travels through the bones in your head. This adds low sounds, so your voice sounds deeper to you. A recording has only the air sound. But the phone or recorder can change it too. It is closer to how other people hear you!
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話すとき、あなたは2つの道で自分の声を聞いています。音は空気を通って耳に入ります。音は、頭の骨も通って伝わります。すると低い音が加わるので、自分には声がより低く聞こえます。録音に入るのは、空気を通った音だけです。でも、スマートフォンや録音する機械によっても音は変わります。録音の声は、ほかの人に聞こえている声により近いのです!
ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい
When other people hear you speak, the sound travels through the air to their ears. But when you hear yourself, there are two paths. One is through the air, just like for everyone else. The other is through your body. When you speak, your voice makes the bones in your head vibrate a little, and the vibrations reach your inner ears. This is called bone conduction. Sound through your head adds more low tones, so to you, your voice sounds deeper and fuller than it does to others. A recording catches the sound that travels through the air, so it often sounds higher and thinner. It is closer to the voice other people hear, although microphones and speakers can change it. Many people feel embarrassed by their recorded voice simply because it is not what they expect. Don't worry. It sounds normal to your friends.
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ほかの人があなたの話を聞くとき、音は空気を通って相手の耳に届きます。でも、あなたが自分の声を聞くときは、道が2つあります。1つは、ほかのみんなと同じように、空気を通る道です。もう1つは、自分の体を通る道です。話すとき、声によって頭の骨が少しふるえ、そのふるえが内耳(ないじ)に伝わります。これを「骨伝導(こつでんどう)」といいます。頭の中を通る音では低い音の成分が加わりやすいので、あなたには、自分の声がほかの人に聞こえるよりも低く、豊かに聞こえるのです。録音は空気を通る音をとらえるため、高く、細く聞こえることがよくあります。録音の声はほかの人に聞こえる声により近いものですが、マイクやスピーカーによっても音は変わります。録音した自分の声をはずかしく感じる人が多いのは、ただ思っていた声とちがうからです。心配はいりません。友だちには、それがいつものあなたの声に聞こえています。
この質問の英単語
- voice声
- recording録音
- bones骨
- sound音
- deeper(音が)より低い
- bone conduction骨伝導
- embarrassedはずかしい
超絶解説もっと知りたい人へ
頭の中のもう1本の音の道
声は、のどにある「声帯(せいたい)」がふるえて生まれます。そのふるえは口から空気に広がるだけでなく、あごや頭の骨にも伝わります。骨の中では、音は空気中よりもずっと速く伝わり、耳のおくの音を感じる部分に直接届きます。両手で耳をふさいで「あー」と言ってみると、声が大きく、こもって聞こえますね。これは、骨を通る音の道が、よりはっきり聞こえるようになるからです。
体を通る音で声が低く聞こえる
自分が話すときは、空気を通る音だけでなく、骨や体を通る音も耳のおくに届きます。この音によって低い音の成分が加わりやすいため、2つの音がまざった「自分にだけ聞こえる声」は、ほかの人が聞く声よりも低く、太く聞こえます。録音を聞いて「声が高い!」とおどろくのは、ふだん聞きなれている低い成分が少なくなるからです。また、話すときには耳の中の小さな筋肉がちぢんで、自分の声が大きくひびきすぎないように調節していることもわかっています。
録音の声に「うっ」となる心理
1966年、アメリカの心理学者たちは、録音した自分の声を聞いたときに、多くの人がいやな気持ちになることを研究し、これを「声との対面(たいめん)」とよびました。声は、自分らしさと強く結びついているので、思っていた声とちがうと、まるで知らない自分に出会ったような気がするのです。でも、録音を何度も聞いて慣れてくると、だんだん気にならなくなります。アナウンサーや歌手も、自分の録音を聞いて練習しています。
ベートーベンと骨伝導
耳が聞こえにくくなった作曲家ベートーベンは、ピアノに棒をとりつけ、その棒を口にくわえて、歯や骨に伝わるふるえでピアノの音を聞いていたと伝えられています。今では、この骨伝導のしくみを使って、耳をふさがずに音を聞ける「骨伝導イヤホン」や、耳の聞こえを助ける補聴器も作られています。骨伝導は、耳のあなや鼓膜(こまく)を通らずに、耳のおくへ直接音を届けられるのが特ちょうです。
世界で最初に録音された声
人の声を録音して再生できる機械「フォノグラフ」を発明したのは、アメリカの発明家エジソンで、1877年のことです。でも、それより前の1860年に、フランスのスコットという人が、すすをぬった紙に、音の波をギザギザの線として記録していました。その線は長い間、ただの「絵」でしかありませんでしたが、2008年にアメリカの研究者たちがコンピューターで音にもどし、約150年前の人の歌声がよみがえったのです。
みんなが驚く豆知識
2013年のアメリカの研究で、いろいろな人の録音した声を聞いてもらうと、自分の声だと気づかずに聞いたときには、自分の声をほかの人の声より「すてき」と答える人が多かったそうです。
コウモリは、自分が出した超音波のはね返りを聞いて、えものや障害物の場所を知ります。大きな声を出す瞬間には耳の中の筋肉をちぢめて、自分の声で耳をいためないようにしているといわれます。
英語の voice は、ラテン語の vox(声)から来た言葉です。vocal(声の)や vocabulary(語い、ことばの数)も同じなかまで、「声」から「ことば」へと意味が広がっていきました。

おうちでやってみよう
両手で耳をふさいで「あー」と声を出し、次に手をはなして同じ声を出してみよう。聞こえ方のちがいは、骨を通る音の道のしわざ。そのあと自分の声を録音して、ふだんの声と聞きくらべてみよう。
英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。






