
からだ ・ 52/300
なぜあくびをするの?
Why do we yawn?

じつは、科学者にもまだはっきりわかっていないんだ。「脳を冷やすため」「目をさますスイッチ」などの説が有力だよ。
やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい
We all yawn. Babies yawn. Dogs and cats yawn, too. But why? Scientists are not sure yet! Some think a yawn cools your brain. Some think it helps you wake up. And when you see someone yawn, you may yawn, too. Are you yawning now?
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わたしたちはみんな、あくびをします。赤ちゃんもあくびをします。イヌやネコもあくびをします。でも、どうしてでしょう? 科学者にもまだはっきりわかっていません! あくびは脳を冷やす、と考える人もいます。目をさますのを助ける、と考える人もいます。それに、だれかがあくびをするのを見ると、あなたもあくびをするかもしれません。今、あくびをしていませんか?
ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい
Many animals with backbones yawn, including people, dogs, lions, and some birds and fish. But surprisingly, scientists still do not know exactly why. For a long time, many people believed that we yawn to get more oxygen when we are tired. However, experiments showed that breathing extra oxygen does not stop yawning, so that idea is probably wrong. Today, one popular idea is that yawning cools the brain. Opening your mouth wide may change the flow of blood around your head, and breathing in may help your body release heat. Another idea is that yawning helps your body switch from sleepy to awake, or from one activity to another. Yawning is also catching. If you see, hear, or even read about yawning, you may start to yawn yourself!
日本語の訳を見る
人間やイヌ、ライオン、一部の鳥や魚など、背骨のある多くの動物があくびをします。でもおどろいたことに、科学者たちは、なぜあくびをするのかを今もはっきりとは知りません。長いあいだ、多くの人が「つかれたときに、もっと酸素(さんそ)をとり入れるためにあくびをする」と信じてきました。ところが実験で、酸素を多くすってもあくびは止まらないことがわかり、その考えはたぶんまちがいだとされています。今、有力な考えの1つは、あくびが脳を冷やすというものです。口を大きく開けると頭のまわりの血の流れが変わり、息をすうことも、体から熱をにがすのに役立つのかもしれません。別の考えは、あくびが、ねむい状態から目がさめた状態へ、あるいはある活動から別の活動へと、体を切りかえるのを助けるというものです。あくびは、うつりもします。あくびを見たり、聞いたり、あくびについて読んだりするだけでも、自分もあくびが出てしまうかもしれません!
この質問の英単語
- yawnあくび(をする)
- brain脳
- wake up目をさます
- oxygen酸素
- breath息
- catchingうつりやすい
超絶解説もっと知りたい人へ
「酸素が足りないから」説は、じつは証明されていない
「あくびは、つかれて酸素が足りなくなったときに、たくさん空気をすうために出る」。そう聞いたことがある人も多いでしょう。ところが1980年代、アメリカの心理学者ロバート・プロヴァインが実験をしたところ、酸素の多い空気や、二酸化炭素の多い空気をすってもらっても、あくびの回数は変わりませんでした。また、運動して息がはずんでいるときに、あくびがふえるわけでもありません。今では「酸素不足」説は、あまり支持されていないのです。
有力な説①「脳のクーラー」
今、有力な説の1つが「脳を冷やすため」というものです。大きく口を開けてあごを動かすと、頭のまわりの血の流れが変わり、鼻や口のまわりから熱が外へにげやすくなるのではないか、と考えられています。2016年に発表された研究では、いろいろなほ乳類のあくびの長さをくらべたところ、脳が大きく、大脳皮質(だいのうひしつ)の神経細胞が多い動物ほど、あくびが長いという関係が見つかりました。ネズミのあくびは1秒たらずなのに、人間はおよそ6秒です。この結果は脳を冷やす説と合いますが、それだけで説が証明されたわけではありません。あくびと脳の温度の関係は、今も研究されています。
有力な説②「切りかえスイッチ」
もう1つの説は、あくびが体の「切りかえスイッチ」だというものです。あくびは、ねむいときだけでなく、朝起きたときや、たいくつなとき、そして大事な場面の前にも出ます。スポーツの選手が試合の前にあくびをしたり、パラシュートで飛ぶ前の人があくびをしたりすることも観察されています。あくびのあとは、心臓の動きが少し速くなることがわかっていて、頭をしゃきっとさせる役目があるのではないか、と考えられています。ただし、どの説もまだ決定的ではなく、あくびのなぞは今も研究が続いています。
あくびはうつる、イヌにもうつる?
人があくびをするのを見ると、自分もついあくびをしてしまうことがあります。これを「あくびの伝染(でんせん)」といいます。あくびの写真を見たり、あくびの話を読んだりするだけでもうつることがあります(もしかして、今あなたもあくびをしていませんか?)。知らない人より、家族や友だちどうしのほうがあくびがうつりやすい、という研究もあります。おもしろいことに、イヌは飼い主のあくびがうつることがある、という研究もあります。あくびは、まわりの人と気持ちや体の状態をそろえるための、ことばのない合図なのかもしれません。
みんなが驚く豆知識
人は生まれる前、お母さんのおなかの中にいるときから、あくびをしています。超音波(ちょうおんぱ)の検査では、おなかに宿ってから3か月ほどの赤ちゃんが、あくびのような動きをする様子が見られます。
あくびがうつるのは人間だけではありません。チンパンジーやボノボ、オオカミなどでも、なかまのあくびを見て自分もあくびをする様子が観察されています。仲のよい相手ほど、うつりやすいようです。
英語の yawn は、「あくびが出るほどたいくつなこと」という意味でも使われます。たとえば The movie was a big yawn. は、「その映画は大あくびもの(すごくたいくつ)だった」という意味です。

おうちでやってみよう
家族がいるときに、わざとゆっくり大きなあくびをしてみよう。何人がつられてあくびをするかな? 時計を見ながら、自分のあくびが何秒続くかはかってみるのもおもしろいよ。
英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。






