
からだ ・ 56/300
しゃっくりはなぜ出るの?
Why do we hiccup?

胸とおなかの間にある横隔膜(おうかくまく)という筋肉が急にピクッとちぢみ、のどがパッととじるからだよ。なぜそんなしくみがあるのかは、まだなぞなんだ。
やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい
Under your lungs, there is a big muscle. It helps you breathe. Sometimes it suddenly moves by itself. Then you take in air very fast. A small opening in your throat closes and makes a “hic!” sound. That is a hiccup. Eating too fast can start hiccups. They usually stop soon.
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肺の下に、大きな筋肉があります。それは、息をするのを助けています。ときどき、その筋肉が急にひとりでに動きます。すると、空気をとても速くすいこみます。のどにある小さなすき間がとじて、「ヒック!」という音が出ます。これがしゃっくりです。早食いをすると、しゃっくりが始まることがあります。たいていはすぐに止まります。
ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい
Under your lungs, there is a dome-shaped muscle called the diaphragm. Every time it moves down, you breathe in. A hiccup happens when the diaphragm suddenly jerks by itself. Air rushes into your throat, and a moment later, the opening between your vocal cords snaps shut. This sudden stop makes the hic sound. Hiccups can start when you eat or drink too fast, drink fizzy drinks, or get excited. But why do we have hiccups at all? Nobody knows for sure. Babies hiccup a lot, even before they are born. Some scientists think hiccups may help babies develop control of their breathing muscles. Others think hiccups may be left over from our very old animal ancestors. These are only ideas, and the answer is still unknown. Most hiccups stop by themselves within a few minutes.
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肺の下には、横隔膜とよばれるドームの形をした筋肉があります。それが下に動くたびに、息をすいこみます。しゃっくりは、横隔膜が急にひとりでにピクッと動くと起こります。空気がのどへ勢いよく流れこみ、その一瞬あとに、声帯の間にあるすき間がパチンととじます。空気が急に止まることで、「ヒック」という音が出ます。しゃっくりは、早食いや早飲みをしたとき、炭酸飲料を飲んだとき、こうふんしたときなどに始まることがあります。でも、そもそもなぜしゃっくりがあるのでしょう? はっきりとは、だれにもわかっていません。赤ちゃんは、生まれる前からよくしゃっくりをします。しゃっくりは、赤ちゃんが呼吸に使う筋肉を動かす力を育てるのかもしれない、と考える科学者がいます。大むかしの動物の祖先から残ったものかもしれない、という考えもあります。どちらもまだ説にすぎず、答えはわかっていません。ほとんどのしゃっくりは、数分のうちに自然に止まります。
この質問の英単語
- muscle筋肉
- breathe息をする
- throatのど
- hiccupしゃっくり
- diaphragm横隔膜
- windpipe気管
- ancestors祖先
超絶解説もっと知りたい人へ
「ヒック」の正体
肺の下には、胸とおなかを分けるドームのような形の筋肉があります。これが横隔膜です。横隔膜が下がると肺がふくらんで、空気がすいこまれます。ふだんは脳の命令で、規則正しく動いています。ところが、なにかのきっかけで横隔膜が勝手にピクッとちぢむと、空気が急にすいこまれます。そのわずか0.035秒ほどあと、のどのおくにある声帯(せいたい)のすき間がパチンととじて、空気の流れが止まります。このときに出る音が「ヒック」です。しゃっくりは、自分の意思とは関係なく起こる、体の反射の1つなのです。
どんなときに出やすいの?
しゃっくりは、早食いや早飲みをしたとき、炭酸飲料を飲んだとき、おなかいっぱい食べたとき、大笑いしたとき、急に冷たいものや熱いものを口にしたときなどに出やすくなります。胃がふくらんだり、のどや胸の神経がしげきされたりすると、横隔膜を動かす神経に、まちがった信号が伝わってしまうのではないか、と考えられています。たいていは数分から長くても1時間ほどで、自然に止まります。
おなかの中の赤ちゃんも、しゃっくり
しゃっくりは、大人より赤ちゃんに多く見られます。お母さんのおなかの中にいる赤ちゃんも、しゃっくりをしています。お母さんが、おなかの中で規則正しくトン、トンと動くのを感じることがありますが、それが赤ちゃんのしゃっくりであることも多いのです。2020年、イギリスのロンドン大学の研究チームは、生まれたばかりの赤ちゃんがしゃっくりをするたびに、脳に大きな反応が起こることを見つけました。しゃっくりは、赤ちゃんの脳が、息をするための筋肉の使い方を覚えるのを助けているのかもしれない、と考えられています。
大むかしの「えら呼吸」のなごり?
もう1つ、おもしろい説があります。人間の祖先をずっとさかのぼると、水の中でくらしていた生きものにたどり着きます。オタマジャクシは、口から水をすいこんでえらに流すとき、のどのふたをとじて、水が肺に入らないようにしています。この動きが、しゃっくりの「息をすいこむと同時に、のどをとじる」動きとよくにているのです。そこで、しゃっくりは、祖先がえらで呼吸していたころのしくみの「なごり」ではないか、という説があります。どの説が正しいのか、まだ答えは出ていません。
みんなが驚く豆知識
アメリカのチャールズ・オズボーンさんは、1922年から1990年まで、なんと68年間もしゃっくりが続き、ギネス世界記録になりました。それでも、ふだんどおりのくらしを送っていたそうです。
「しゃっくりが100回続くと死ぬ」という話がありますが、これはうそです。水を飲む、息を止めるなどの止め方もよく知られていますが、科学的にはっきり効くと確かめられた方法は、じつはほとんどありません。
英語では、しゃっくりをふつう hiccup と書きます。音をまねてできたことばです。hiccough という古いつづりもありますが、発音は同じ「ヒカップ」です。また、hiccup は「ちょっとしたトラブル」という意味でも使われ、a small hiccup は「小さなつまずき」です。

おうちでやってみよう
しゃっくりが出たら、時計を見ながら、1分間に何回「ヒック」と出るか数えてみよう。家族のしゃっくりともくらべてみよう。だいたい同じリズムで出ていることに気づくかな?
英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。






