原田英語の多読ベストジュニア このサイトについてはじめて
あせはなぜかくの?のイラスト

からだ ・ 61/300

あせはなぜかくの?

Why do we sweat?

ひとことで言うと

体が熱くなりすぎないように、あせを出して、それがかわくときに体の熱をうばってもらうためだよ。

やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい

When you run or play in the sun, your body gets hot. Your skin makes sweat. Sweat is mostly water. When the sweat dries, it takes heat away from your skin. Then your body feels cooler. Sweat helps keep you safe on hot days.

日本語の訳を見る

走ったり、日なたで遊んだりすると、体が熱くなります。皮ふはあせを作ります。あせはほとんどが水です。あせがかわくとき、皮ふから熱をうばっていきます。すると、体がすずしく感じます。あせは、暑い日にあなたの体を守ってくれるのです。

ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい

Your body works best at about 37 degrees Celsius. When you exercise or the weather is hot, your body temperature starts to rise. Your brain notices this and sends a message to millions of tiny sweat glands in your skin. These glands push out sweat, which is about 99 percent water with a little salt. The sweat itself does not cool you. The cooling happens when it evaporates, or changes from liquid water into gas. To evaporate, water needs energy, and it takes that energy from your skin as heat. That is why you feel cool when a breeze blows on your wet skin. On very humid days, sweat cannot dry easily, so you feel sticky and hot. That is also why you should drink water when you sweat a lot.

日本語の訳を見る

あなたの体は、だいたい37度のときにいちばんよく働きます。運動をしたり、暑い天気だったりすると、体温が上がりはじめます。脳はそれに気づいて、皮ふにある何百万個もの小さな「汗腺(かんせん)」に知らせを送ります。汗腺はあせを外におし出します。あせは、およそ99パーセントが水で、少しだけ塩がまじっています。あせそのものが体を冷やすわけではありません。冷えるのは、あせが蒸発する、つまり水から気体に変わるときです。蒸発するには水にエネルギーが必要で、水はそのエネルギーを熱として皮ふからうばいます。だから、ぬれた肌に風がふくと、すずしく感じるのです。とてもしめっぽい日には、あせがなかなかかわかないので、べたべたして暑く感じます。あせをたくさんかいたら水を飲むべきなのも、そのためです。

この質問の英単語

  • sweatあせ
  • skin皮ふ
  • sweat glands汗腺(あせを出す所)
  • evaporates蒸発する
  • temperature温度・体温
  • heat熱
  • humidしめっぽい

超絶解説もっと知りたい人へ

あせは天然のクーラー

水には、蒸発するときにまわりから熱をうばう性質があります。これを「気化熱(きかねつ)」といいます。プールから上がったとき、風がふくと急に寒く感じるのも同じしくみです。体重60キロの人が100ミリリットル(コップ半分くらい)のあせをかいて、それが全部蒸発すると、体温がおよそ1度下がるほどの熱が外へにげていく計算になります。たらたらと流れ落ちてしまったあせは、熱をあまりうばってくれません。本当に役に立つのは、肌の上で「かわくあせ」なのです。

200万〜400万個のあせ工場

人の皮ふには、体を冷やすためのあせを出す「エクリン腺」が、およそ200万〜400万個もあります。とくに手のひら、足のうら、おでこに多く集まっています。暑い日にはげしく運動すると、1時間に1リットル以上のあせをかくこともあります。わきの下などには「アポクリン腺」という別のあせの出口もあり、このあせに皮ふのばい菌がつくと、においのもとができます。じつは、出たばかりのあせには、ほとんどにおいがありません。

むし暑い日がつらいわけ

日本の夏がむし暑くてつらいのは、空気が水分をたっぷりふくんでいて、あせが蒸発しにくいからです。あせは出ているのに、かわかずにたれてしまうので、体の熱がうまくにげていきません。だから湿度が高い日は、気温がそれほど高くなくても熱中症に気をつけなければなりません。反対に、さばくのようにかわいた所では、あせがすぐに蒸発してしまうので、あせをかいていることに気づかないうちに、体の水分がどんどんへっていきます。のどがかわく前に、こまめに水を飲むことが大切です。

ドキドキすると手にあせ

テストの前や発表のとき、暑くもないのに手のひらがじっとりすることがありますね。これは「精神性発汗(せいしんせいはっかん)」といって、心の動きで出るあせです。なぜ手のひらや足のうらなのかは、はっきりとはわかっていませんが、「少ししめらせて、物をつかんだり、すべらずに走ったりしやすくするため」という説があります。

あせっかきは人間のとくい技

全身からこんなにたくさんあせをかける動物は、じつはめずらしいのです。イヌは、体を冷やすためのあせを足のうらの肉球から少し出しますが、それだけでは十分に冷えません。舌を出してハアハアと息をして、体を冷やします。ウマは人と同じようにたっぷりあせをかく、数少ない仲間です。人間は体の毛が少なく、あせで体を冷やせるので、暑い中でも長い時間歩いたり走ったりできます。大昔の人が、えものを何時間も追いかけて狩りをするのに役立ったのではないか、という説もあります。

みんなが驚く豆知識

  1. 暑さになれていない人のあせは塩分が多めですが、暑い日が続いて体がなれてくると、あせにふくまれる塩分がへってきます。体がだいじな塩を外に出しすぎないように、しくみを切りかえるのです。

  2. カバの体から出る赤やオレンジ色の液体は「血のあせ」とよばれますが、本当はあせではありません。2004年に日本の研究チームが、この色のもとに日焼け止めやばい菌よけの働きがあることを発表しました。

  3. 英語の No sweat. は、直訳すると「あせなし」。あせをかかないくらい楽だよ、という気持ちから「おやすいご用」「平気だよ」という意味で使います。ていねいな言い方では、sweat のかわりに perspire という言葉も使います。

おうちでやってみよう

暑い日に、うでの片方だけを水でぬらして、うちわであおいでみよう。ぬれたほうがひんやりするはず。水が蒸発するときに熱をうばっていく、あせと同じしくみを体で感じられるよ。

英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。

からだの「なぜ?」をもっと

「なぜ?」300の一覧へ えいご なぞなぞ大会