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指紋はなぜあるの?
Why do we have fingerprints?

物にさわったときのこまかいふるえを感じとったり、物をつかんだりするのに役立つと考えられているよ。でも、まだわからないこともあるんだ。
やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい
Look at your fingertips. You can see tiny lines. These are your fingerprints. They may help you feel things better. They may also help you hold things. Even twins have different fingerprints from each other. Your own pattern is special.
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指の先を見てみましょう。小さな線が見えます。これがあなたの指紋(しもん)です。指紋は、物をよく感じるのに役立っているのかもしれません。物を持つのにも役立っているのかもしれません。ふたごでも、たがいに指紋はちがいます。自分のもようは、自分だけの特別なものです。
ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい
Fingerprints are the curvy lines of raised skin on your fingertips. They form before you are born, while you are still growing inside your mother. By about four months, the pattern is set, and it stays the same for your whole life. Why do we have them? Scientists used to think they help us grip, like the rubber on shoes. But tests showed that on smooth things like glass, fingerprints can actually reduce grip a little. Now many scientists think their main job is touch. When you slide your finger across a rough surface, the ridges, or raised lines, shake, and nerves under the skin feel these tiny shakes. This helps you feel very fine textures, like the surface of paper. Fingerprints may also help with grip on wet or rough things. Scientists are still studying this mystery.
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指紋は、指先にある、もり上がった皮ふのくねくねした線です。指紋は、生まれる前、まだお母さんのおなかの中で育っているときにできます。だいたい4か月ごろまでにもようが決まり、そのあとは一生変わりません。では、なぜ指紋があるのでしょう?科学者たちは昔、くつの底のゴムのように、物をつかみやすくするためだと考えていました。ところが実験してみると、ガラスのようなつるつるした物の上では、指紋があると、むしろつかむ力が少し弱くなることがわかりました。今では多くの科学者が、指紋のいちばんの役目は「さわった感じをつかむこと」だと考えています。ざらざらした物の上で指をすべらせると、もり上がった線がふるえ、皮ふの下の神経がそのこまかいふるえを感じとります。そのおかげで、紙の表面のような、とてもこまかい手ざわりがわかるのです。指紋は、ぬれた物やざらざらした物をつかむのにも役立っているのかもしれません。科学者たちは、今もこのなぞを研究しています。
この質問の英単語
- fingerprints指紋
- fingertips指先
- patternもよう
- gripつかむこと
- ridgesもり上がった線
- nerves神経
- surface表面
超絶解説もっと知りたい人へ
指紋は3か所から波のように広がる
指紋がどうやってできるのかは、長い間なぞでした。2023年、イギリスのエディンバラ大学などの研究チームが、そのしくみを発表しました。おなかの中の赤ちゃんの指先では、指の腹のまん中、つめの近く、関節のしわの近くの3か所から、もり上がった線が生まれ、波のように広がっていきます。3つの波がどこでどうぶつかり合うかで、うず・ループ(ひづめ形)・弓形といったもようが決まるのです。
ふたごでもちがうわけ
指紋の大まかな形には遺伝子がかかわっていますが、こまかい線のつながり方や分かれ方は、おなかの中での指の太さや成長の速さ、まわりの環境など、ちょっとした条件で変わります。だから、同じ遺伝子を持つ一卵性のふたごでも、指紋は少しずつちがいます。同じ人の10本の指でも、1本1本ちがいます。こうしたこまかなちがいがあるため、指紋は本人をたしかめる手がかりとして使われています。
ループ、うず、弓
指紋のもようは、大きく分けて3つのタイプがあります。線が片方から入ってぐるりと回り、同じ側にもどっていく「ループ(ひづめ形)」、うずまきのような「うず形」、山のようにもり上がって反対側へぬけていく「弓形」です。いちばん多いのはループ形で、弓形はめずらしいといわれます。警察では、もようの形に加えて、線がとちゅうで終わる所や、二またに分かれる所の位置をくらべて、だれの指紋かを見分けています。
日本の土器が指紋捜査のきっかけ
1870年代、東京で医者として働いていたスコットランド人のヘンリー・フォールズは、大森貝塚(おおもりかいづか)から出た大昔の土器に、作った人の指のあとが残っているのに気づきました。指紋が人によってちがうことに興味を持った彼は研究を重ね、1880年に科学雑誌『ネイチャー』で「指紋で人を見分けられる」という考えを発表しました。これが、のちに世界中の警察で使われる指紋捜査のはじまりの一つになりました。
ふるえを感じるアンテナ
2009年、フランスの研究チームは、指紋のようなもようをつけた人工のセンサーを作って実験しました。すると、もようがあるほうが、表面をなでたときのこまかいふるえが大きくなり、手ざわりの情報を感じとりやすくなることがわかりました。指紋は、ふるえを感じる神経に、手ざわりを「増幅(ぞうふく)」、つまり大きくして伝える役目をしているのかもしれません。指紋の役目の研究は、今も続いています。
みんなが驚く豆知識
コアラにも指紋があり、人の指紋とそっくりで、顕微鏡で見ても見分けるのがむずかしいほどだといわれます。サルのなかまではないのに指紋があるのは、木の枝や葉をつかむ暮らしに役立つからだと考えられています。
生まれつき指紋がまったくない人もいます。とてもめずらしい体質で、海外旅行のときに空港で指紋による本人確認ができず、時間がかかってしまうことがあるそうです。
英語の fingerprint は、finger(指)+ print(おしたあと・印刷)。今では、その人やそのものだけの特ちょうを表す言葉としても使われ、たとえばデータを見分ける印を digital fingerprint と言います。

おうちでやってみよう
鉛筆で紙をこくぬりつぶし、そこに指先をこすりつけてから、セロハンテープをぺたっとはって、白い紙にはりつけよう。自分の指紋がうつしとれるよ。うず・ループ・弓のどの形か、家族とくらべてみよう。
英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。






