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植物 ・ 165/300

果物はなぜ熟すとあまくなるの?

Why does fruit get sweet when it ripens?

ひとことで言うと

熟すと、多くの果物では糖がふえたり、酸がへってすっぱさが弱くなったりするから。バナナなどでは、実にためたデンプンも糖に変わるよ。こうした変化は、動物に食べてもらい、たねを運んでもらうのに役立つんだ。

やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい

Unripe fruit is often hard and sour. As it ripens, it gets more sugar, and it may lose some acid. In bananas, starch changes into sugar. Sweet, soft fruit attracts animals. When animals eat it, they can carry the seeds to new places.

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熟していない果物は、かたくてすっぱいことがよくあります。熟すにつれて糖がふえ、酸が少しへることもあります。バナナでは、デンプンが糖に変わります。あまくてやわらかい果物は、動物を引きよせます。動物が食べると、たねを新しい場所へ運ぶことがあります。

ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい

Plants often use fruit to help send their seeds to new places. Animals eat the fruit, walk or fly away, and leave the seeds somewhere else. Unripe fruit is often green, hard, and sour, so many animals wait. During ripening, fruits change in different ways. In bananas and some other fruits, stored starch breaks down into sugars. Other fruits become sweet mainly because sugars made in the leaves enter the fruit. Acids often decrease, so the fruit tastes less sour. Some fruits, including bananas and apples, release more of a gas called ethylene as they ripen. Ethylene helps the fruit soften, change color, and make new smells. These changes often happen as the seeds finish developing. A sweet smell, bright color, and soft flesh tell animals, “This fruit is ready to eat!”

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植物は、たねを新しい場所へ送るために果物を役立てることがよくあります。動物が果物を食べ、歩いたり飛んだりして、別の場所にたねを残します。熟していない果物は緑色で、かたく、すっぱいことが多いので、多くの動物は食べるのを待ちます。熟すときの変化は、果物によってちがいます。バナナなどでは、たくわえられたデンプンが糖に分かれます。ほかの果物は、おもに葉で作られた糖が実へ運ばれることであまくなります。酸がへり、すっぱさが弱くなることもよくあります。バナナやリンゴなどは、熟すときにエチレンというガスをより多く出します。エチレンは、実がやわらかくなり、色が変わり、新しいかおりが作られるのを助けます。こうした変化は、たねが育ち終わるころによく起こります。あまいかおり、明るい色、やわらかい実が、動物に『この果物は食べごろですよ!』と知らせるのです。

この質問の英単語

  • ripe熟した
  • starchデンプン
  • sugar糖・さとう
  • seedsたね
  • sourすっぱい
  • ethyleneエチレン(熟すのを進めるガス)

超絶解説もっと知りたい人へ

デンプンは『あまくない糖のくさり』

ごはんをよくかんでいると、だんだんあまくなってきますね。ごはんの主な成分はデンプンで、これはブドウ糖という糖が、何百、何千とくさりのようにつながったものです。大きなデンプンのままでは、あまい味をほとんど感じません。ところが、だ液にあるアミラーゼという酵素がデンプンを分けると、マルトースなどの小さくてあまい糖ができます。果物の中でも、酵素がデンプンを糖に変えることがあります。たとえば青いバナナは、重さの約2割がデンプンです。熟すとその多くが糖に変わり、ぐんとあまくなります。リンゴやマンゴー、キウイでも、熟すときにデンプンが糖へ変わります。

熟すスイッチは『ガス』

熟すきっかけを作るものの一つが、エチレンという目に見えないガスです。じつは植物自身が作っている、ホルモン(体に合図を送る物質)の一つです。19世紀、ガス灯の近くの木だけ葉が早く落ちることがあり、1901年にロシアの研究者ネリュボフが、ガスにふくまれるエチレンが植物に強いはたらきをもつことを見つけました。その後、果物自身もエチレンを出すことがわかりました。バナナやリンゴなどは、熟し始めるとエチレンを多く出し、まわりにある同じような果物が熟すのも進めます。そのため、熟す変化が連鎖のように広がることがあります。

とったあとも熟す果物、ほとんど熟さない果物

バナナ、キウイ、メロン、モモ、アボカド、洋ナシなどは、とったあともエチレンの働きで、やわらかさや色、かおりが変わっていきます。ただし、とったあとに糖がどれだけふえるかは、果物によってちがいます。バナナではデンプンが糖に変わりますが、メロンやモモでは、木やつるからとったあとに糖が大きくふえるわけではありません。一方、イチゴ、ブドウ、ミカン、サクランボ、スイカなどは、とったあとにはほとんど熟しません。そのため、畑や木の上で食べごろに近づいてからとることが大切です。

色・かおり・やわらかさは『食べて』のサイン

熟すとき、変わるのはあまさだけではありません。緑色の色素がこわれて、かくれていた黄色や赤の色素が見えるようになったり、新しく赤い色素が作られたりします。細胞どうしをくっつけていた物質がとけて実はやわらかくなり、あまいかおりの成分も作られます。赤い色は鳥によく目立ち、においは鼻のいいほ乳類をよびよせます。果物は、動物たちへの『食べごろですよ』という看板なのです。

みんなが驚く豆知識

  1. 英語には One bad apple spoils the whole bunch(悪くなったリンゴ1こが全部をだめにする)ということわざがあります。これには科学につながる部分もあります。熟しすぎたリンゴなどが出すエチレンは、まわりの果物が熟すのを早めます。ただし、エチレンだけで全部がくさるわけではなく、カビなどが広がることもあります。

  2. 19世紀、ガス灯の近くの木だけ葉が早く落ちるという、ふしぎなことが起きていました。犯人はガスにまじっていたエチレン。これが『熟すガス』の発見につながりました。

  3. 青いバナナは、重さの約2割がデンプン。熟すとそのほとんどが糖に変わります。同じバナナなのに、緑と黄色でまったくちがう味になるのはこのためです。

おうちでやってみよう

かたいキウイを2こ用意し、1こはリンゴといっしょにポリ袋に入れて口をとじ、もう1こはそのままにしておこう。数日後、やわらかさをくらべてみてね。カビが見えたら袋を開けず、大人に知らせましょう。実験に使った果物を食べるときも、先に大人に見てもらってください。

英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。

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