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方位磁石はなぜ北をさすの?
Why does a compass point north?

地球がつくる磁石の力で、方位磁石の針が南北の向きに回り、N極のはしが北を指すからだよ。
やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい
The Earth is like a giant magnet. A compass needle is a small magnet, and it can turn. The Earth's magnetic force makes the needle turn. It stops in a north-south direction, so one end points north. Sailors and hikers use compasses to find their way.
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地球は、大きな磁石のようなものです。方位磁石の針は小さな磁石で、自由に回ることができます。地球の磁石の力で針が回り、南北の向きで止まります。そのため、針の片方のはしが北を指します。船乗りや山を歩く人は、方位磁石を使って道を見つけます。
ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい
A compass needle is a tiny magnet that can spin freely. It points north because Earth has a huge magnetic field. About 2,900 kilometers below our feet is the outer core, a layer made mostly of hot, liquid iron. Heat escaping from deep inside Earth makes this liquid metal move, and Earth's rotation helps organize the flow. The moving, electrically conducting metal produces electric currents that help maintain Earth's magnetic field. A compass needle lines up with this field, so its north end points roughly north. However, magnetic north is not exactly the same as the geographic North Pole, and its position changes over time. In Japan, a compass generally points about 6 to 10 degrees west of true north. Compasses have helped people find their way for nearly a thousand years.
日本語の訳を見る
方位磁石の針は、自由に回れる小さな磁石です。針が北を指すのは、地球に大きな磁場があるからです。わたしたちの足の下、深さ約2900キロメートルのところには、主に熱くて液体の鉄からできた外核があります。地球の深いところから熱が外へにげることで、この液体の金属が流れ、地球の自転がその流れを整えるのを助けます。電気を通す金属が動くと電気の流れが生まれ、それが地球の磁場をたもつ働きをします。方位磁石の針はこの磁場にそって並ぶので、N極のはしがおおよそ北を指します。ただし、磁石が示す北は本当の北極点とぴったり同じではなく、その位置は時とともに変わります。日本では、方位磁石はふつう、本当の北より約6〜10度西を指します。方位磁石は千年近くものあいだ、人々が道を見つける手助けをしてきました。
この質問の英単語
- compass方位磁石
- needle針
- giant巨大な
- liquid液体の
- outer core外核
- magnetic field磁場
- points指す
超絶解説もっと知りたい人へ
地球の中には天然の発電所がある
地球の中心部は、主に鉄やニッケルでできた「核」です。いちばん内側の内核は、高い圧力のため固体ですが、そのまわりの外核は、4000度をこえる高温で液体になっています。地球の中から熱がにげたり、外核の成分にちがいができたりすると、液体の金属がゆっくり流れます。地球の自転は、その流れを整える働きをします。電気を通す金属が磁場の中を動くと電気の流れが生まれ、その電気の流れがさらに磁場をたもつしくみができます。これをダイナモ作用といいます。この作用によって、地球は長いあいだ磁場をもち続けてきました。磁場は、太陽から来る電気をおびたつぶの多くをそらし、地球を守る働きもしています。
針のN極が指すのは、地球の「S極」!
磁石は、ちがう極どうしが引き合います。ということは、方位磁石のN極が北に引っぱられるなら、北にあるのは地球という磁石の「S極」ということになります。名前は「北磁極」ですが、磁石としての性質はS極なのです。ちょっとややこしいですね。ちなみに、針のN極の「N」は、北(North)を指すはしという意味からつけられました。
北磁極は旅をしている
北磁極は、カナダの北の島々から、シベリアの方へ向かって動き続けています。1990年代から2000年代には、1年に50キロメートル以上も動いていたことがあり、最近は1年に約35キロメートルとゆっくりになってきました。そのため、場所によって方位磁石が指す向きと本当の北とのずれ(偏角)がちがいます。2020年の調査では、札幌で約10度、那覇で約6度、方位磁石が本当の北より西を指します。地図で山を歩く人は、このずれを計算に入れているのです。
N極とS極が入れかわる!?「チバニアン」
地球の磁場は、長い歴史の中で何度もN極とS極が逆転してきました。いちばん新しい逆転は約77万年前。千葉県市原市の地層には、その時期の記録がとてもよく残っていることがわかり、2020年、約77万4000年前から約12万9000年前までの時代が「チバニアン(千葉時代)」と名づけられました。地球の歴史の時代に日本の地名がついたのは、これが初めてです。次の逆転がいつ起きるのかは、まだだれにもわかっていません。
千年の道案内と、磁石を感じる生きもの
方位磁石は中国で生まれ、11世紀ごろ(宋の時代)には船の航海に使われていた記録があります。やがてヨーロッパにも伝わり、大航海時代の船乗りたちを支えました。人間だけではありません。渡り鳥やウミガメ、サケなどは、地球の磁場を感じとって方角や自分の位置を知っていると考えられています。体のどこで、どうやって磁場を感じているのかは、今も研究が続いている大きななぞです。
みんなが驚く豆知識
地球の中心の温度は5000度をこえ、6000度近いという研究もあります。これは太陽の表面の温度(約5500度)と同じくらいの熱さです。そんな熱い鉄の流れが、ポケットの中の方位磁石を動かしているのです。
「指南(しなん)する」は「教える」という意味の言葉ですが、もとは古代中国の「指南車」から来ています。上に乗った人形が、車がどちらへ曲がっても、いつも南を指し続けるしかけの車でした。実は磁石ではなく、歯車のしかけで動いていたと考えられています。
天然の磁石のことを英語で lodestone といいます。lode は古い英語で「道、進む方向」という意味。つまり lodestone は「道を教える石」です。旅人の道しるべになる北極星は、lodestar とよばれました。

おうちでやってみよう
まっすぐにのばしたゼムクリップを、磁石で同じ向きに20回ほどこすろう。それを小さく切った紙や発泡スチロールにのせて、水を入れたおさらにそっと浮かべると、くるりと回って南北を指すよ。ほんものの方位磁石とくらべてみよう。
英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。






