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シマウマはなぜしましまなの?のイラスト

どうぶつ ・ 82/300

シマウマはなぜしましまなの?

Why do zebras have stripes?

ひとことで言うと

いちばん有力なのは、血をすうアブやハエを近よらせないため、という説だよ。しまもようの上だと、ハエがうまく着地できないことが実験でわかってきたんだ。

やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい

Zebras have black and white stripes. Why? Scientists have done many tests. Many think the stripes help protect zebras from biting flies. Flies still come near, but they seem to have trouble landing on the stripes. Scientists do not yet know exactly why. Every zebra has its own stripe pattern, like your fingerprints!

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シマウマには黒と白のしまがあります。なぜでしょう? 科学者たちはたくさんの実験をしてきました。多くの科学者は、しまが血をすうハエからシマウマを守るのに役立つと考えています。ハエは近くまで来ますが、しまの上にはうまくとまれないようです。なぜなのかは、まだはっきりわかっていません。シマウマは1頭ずつ、指もんのようにちがうしまもようを持っています!

ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい

For more than a hundred years, scientists argued about zebra stripes. Some said the stripes hide zebras from lions. Others said they keep zebras cool. Today, the best answer is a surprising one: the stripes protect zebras from biting flies. In Africa, flies such as horseflies bite animals, drink their blood, and can spread diseases. Zebras have short hair, so they are easy to bite. In one experiment, scientists put striped coats on horses. Flies flew toward the horses, but they could not slow down and land properly on the stripes. They bumped into the coats or flew right past. Scientists are still not sure exactly why stripes confuse flies. It may have to do with how flies see patterns while they are flying. Maybe zebras are wearing nature's bug spray!

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100年以上ものあいだ、科学者たちはシマウマのしまについて議論してきました。しまはライオンからシマウマをかくすのだ、と言う人もいました。体をすずしく保つのだ、と言う人もいました。今、いちばん有力な答えは意外なものです。しまは、血をすうハエからシマウマを守っているのです。アフリカでは、アブなどのハエのなかまが動物にかみついて血をすい、病気を広めることもあります。シマウマは毛が短いので、かまれやすいのです。ある実験で、科学者たちは馬にしまもようのコートを着せました。ハエは馬に向かって飛んできましたが、しまの上ではスピードを落としてうまくとまることができませんでした。コートにぶつかったり、そのまま通りすぎたりしたのです。しまがなぜハエをまどわせるのか、科学者にもまだはっきりとはわかっていません。ハエが飛びながらもようを見るときの見え方に関係があるのかもしれません。シマウマは自然の虫よけスプレーを身につけているのかもしれませんね!

この質問の英単語

  • stripesしま
  • fliesハエ(のなかま)
  • land着地する・とまる
  • biteかむ
  • experiment実験
  • patternもよう
  • confuseまどわせる・こんらんさせる

超絶解説もっと知りたい人へ

150年ごしのなぞ

シマウマのしまの意味は、19世紀からダーウィンをはじめ多くの学者が首をひねってきたなぞです。出された説は大きく4つ。①草原で身をかくすカモフラージュ、②群れで走るとしまが重なって、ライオンが1頭にねらいを定めにくくなる、③白と黒の温度差で風を起こして体を冷やす、④虫よけ。どれももっともらしく聞こえるので、長いあいだ決着がつきませんでした。しかもシマウマは3種類いて、どの種もしまの太さやならび方が少しずつちがいます。

地図を重ねたら犯人が見えた

2014年、アメリカのティム・カロさんたちは、シマウマやそのなかまのしまのようすを、ライオンのいる場所、気温、森の多さ、そして血をすうアブなどが活動する地域と比べました。すると、しまのある地域といちばん強く重なったのは、ライオンや気温ではなく、血をすうハエがさかんに活動する地域でした。シマウマの毛は短く、アブの口が皮ふにとどきやすいため、しまが身を守る助けになった可能性があります。こうしたハエは、命にかかわる病気を運ぶこともあります。

馬にしまのコートを着せてみた

2019年には、イギリスの牧場で、馬に黒・白・しまもようのコートを着せて、アブの動きをビデオで調べる実験が行われました。しまのコートのとき、アブは近くまでは飛んでくるのに、上手にスピードを落とせず、着地に失敗してはね返ったり、通りすぎたりしたのです。日本でも、黒い和牛に白いしまをえがいたところ、体にとまるハエの数や、しっぽをふってハエを追いはらうしぐさが、およそ半分に減りました。この研究は2025年、「人を笑わせ、そして考えさせる研究」におくられるイグ・ノーベル賞を受けました。

なぜハエはまどわされる?

ハエの目は小さな目がたくさん集まった「複眼」で、遠くのものは細かく見えません。遠くからはただの馬の形に見えても、近づいたとたんに、くっきりしたしまが動きの感じ方を乱すのではないか、と考えられています。ただし、くわしい仕組みはまだ研究中です。ほかの説も完全に消えたわけではありませんが、「ライオンからかくれる」説には今のところ強い証拠がなく、ライオンは実際にシマウマをよくつかまえています。「体を冷やす」説も、しまもようと単色の水タンクを日なたに置いて温度をくらべた実験では、はっきりした差は出ませんでした。

みんなが驚く豆知識

  1. シマウマの毛をそると、皮ふは黒っぽい色をしている。しまの白い部分は、毛に色のもと(メラニン)が作られていないところ。だから「白地に黒じま」ではなく「黒地に白じま」と考える学者が多い。

  2. しまもようは1頭ずつ全部ちがい、人の指もんのように見分けに使える。研究者は写真からしまのパターンをコンピューターで読み取り、野生のシマウマを1頭ずつ見分けて数を調べている。

  3. イギリス英語では、白黒のしまの横断歩道を zebra crossing(シマウマ横断)という。1950年ごろからイギリスで使われ始めたことば。日本の横断歩道も同じしまもようだね。

おうちでやってみよう

白い紙に太い黒のしまをかき、目の前でゆっくり左右に動かしてみましょう。しまのない紙とも見え方をくらべます。しまが動くと、どちらへ動いているか見にくく感じるでしょうか。ただし、人とハエでは目のしくみがちがうので、これだけでハエの見え方がわかるわけではありません。

英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。

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