
どうぶつ ・ 86/300
イヌはなぜしっぽをふるの?
Why do dogs wag their tails?

しっぽは、イヌの気持ちを伝える「旗」のようなものだよ。うれしいときだけでなく、こうふんしたときや、どきどきしているときにもふるんだ。ふり方で気持ちがちがうよ。
やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい
Dogs wag their tails to talk. A big, loose wag often means, 'I am happy!' But a wag does not always mean happy. A stiff, high wag can mean, 'Stay away!' So look at the whole dog: its ears, its eyes, and its body.
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イヌはしっぽをふって話をします。大きくゆったりふるのは、たいてい「うれしいよ!」という意味です。でも、しっぽをふるのは、いつも「うれしい」という意味とはかぎりません。ピンと高く上げて固くふるのは、「近よらないで!」という意味のこともあります。だから、イヌの全体を見ましょう。耳も、目も、体もね。
ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい
A dog's tail is like a flag that shows how the dog feels. Many people think a wagging tail always means a happy dog, but that is not quite true. Wagging mostly means that the dog is excited or wants to communicate. A loose wag that moves the whole back end usually means the dog is friendly. A tail held high and moving quickly in small, stiff movements can mean the dog is tense or ready to fight. A low tail can mean the dog is worried or scared. Scientists in Italy even found that dogs wag a little more to the right when they see their owner, and more to the left when they see a big, strange dog. So if you want to understand a dog, look at its whole body, not just its tail.
日本語の訳を見る
イヌのしっぽは、イヌの気持ちを見せる旗のようなものです。しっぽをふっていればいつも喜んでいる、と思っている人は多いですが、それは正しいとはいえません。しっぽをふるのは、たいていイヌがこうふんしているか、何かを伝えたいという意味です。おしりまでゆれるようなゆったりしたふり方は、ふつう、なかよくしたいという意味です。しっぽを高く上げて、小さく固く速くふるときは、イヌがきんちょうしていたり、戦うかまえだったりすることがあります。しっぽが低いときは、イヌが心配していたり、こわがっていたりするのかもしれません。イタリアの科学者たちは、イヌがかい主を見るとしっぽを少し右に多くふり、大きな知らないイヌを見ると左に多くふることまで発見しました。ですから、イヌの気持ちを知りたいなら、しっぽだけでなく体全体を見ましょう。
この質問の英単語
- wag(しっぽを)ふる
- tailしっぽ
- stiff固い・こわばった
- excitedこうふんした
- communicate気持ちを伝える
- worried心配した
- ownerかい主
超絶解説もっと知りたい人へ
しっぽは気持ちのアンテナ
イヌのしっぽは、気持ちを遠くからでも見えるようにする「旗」のようなものです。見るポイントは、高さ・速さ・ふりはばですが、しっぽだけで気持ちを決めることはできません。ゆったり大きく、おしりまでゆれるふり方は、なかよくしたいときによく見られます。しっぽを高くして、小さく速くふるわせているときは、きんちょうしたり、強くこうふんしたりしていることがあります。足の間にまきこんでいるときは、こわがっている可能性があります。ただし、しっぽの形やいつもの位置は犬種によってちがいます。耳、目、口、体のかたさや、その場のようすも合わせて見ることが大切です。しっぽをふることは、単に「うれしい」というより、気持ちが大きく動いている合図なのです。
右ふりと左ふりで意味がちがう!?
2007年、イタリアの研究チームが30頭のイヌに、かい主、知らない人、ネコ、そして強そうな知らないイヌを見せて、しっぽのふり方を細かく測りました。するとイヌは、かい主を見たときは右側に大きくふり、知らない強そうなイヌを見たときは左側に大きくふる傾向がありました。のうの左半分は体の右側を動かし、「近づきたい」気持ちと関係が深いと考えられています。さらに2013年の研究では、左に多くふるイヌの映像を見たイヌは、心ぞうのドキドキが速くなり、落ち着かないようすを見せました。イヌどうしは、このちがいを読み取っているのかもしれません。
ロボット犬のしっぽ実験
2008年、カナダの研究者は、本物そっくりの大きさのロボット犬を公園に置き、しっぽを長いものと短いものにつけかえ、止めたりふったりして、近よってくるイヌ492頭のようすを記録しました。すると、長いしっぽをふっているときには、イヌたちがためらわずに近づいてきました。ところが短いしっぽでは、ふっていてもいなくても反応がほとんど変わりませんでした。長いしっぽのほうが、気持ちの合図がはっきり伝わるのです。
人とくらすうちに、ふるようになった?
イヌの祖先にあたるオオカミも、なかまどうしでしっぽをふります。でも、イヌは人に向かってもさかんにしっぽをふります。2024年、ヨーロッパの研究者たちは、「人はリズミカルな動きが好きなので、よくしっぽをふるイヌを、むかしの人が知らず知らずのうちに選んで育ててきたのかもしれない」という説をまとめました。ただし、これはまだ確かめられていない仮説で、イヌが自分でどこまでしっぽの動きを決めているのかも、よくわかっていません。
みんなが驚く豆知識
2008年のカナダの実験では、本物そっくりのロボット犬のしっぽを長くしたり短くしたりして、492頭のイヌの反応を調べた。長いしっぽをふるロボットには、イヌたちがためらわずに近づいてきた。
イヌは、かい主を見ると少し右に、知らない強そうなイヌを見ると少し左に多くしっぽをふる傾向がある。しかもイヌは、ほかのイヌのしっぽの右ふり・左ふりを見分けて、ドキドキしたり安心したりしているらしい。
英語の the tail wagging the dog(しっぽがイヌをふる)は、本当は小さいはずのものが大きなものをふり回している、あべこべの状態を表すことわざ。ふつうはイヌがしっぽをふるからね。

おうちでやってみよう
イヌを少しはなれた所から見て、しっぽだけでなく、耳・目・口・体全体を観察してみよう。知らないイヌを追いかけたり、急に手を出したりしてはいけません。さわりたいときは、まずかい主さんに聞き、イヌのほうからゆっくり近づいてくるのを待ちましょう。体を固くしている、うなっている、にげようとしているときは、さわらずにそっとはなれてね。
英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。






