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ペンギンはなぜ飛べないの?のイラスト

どうぶつ ・ 91/300

ペンギンはなぜ飛べないの?

Why can't penguins fly?

ひとことで言うと

ペンギンの祖先は空を飛べたけれど、海で魚をとるのに合わせて、翼が水をかく「ひれ」に変わったからだよ。ペンギンは空のかわりに、水の中を「飛んで」いるんだ。

やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい

Penguins are birds, but they cannot fly in the sky. Their wings are short and flat. They work like flippers. Penguins use them to “fly” in the water! They swim fast and catch fish. Long ago, the birds that came before penguins could fly.

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ペンギンは鳥ですが、空を飛ぶことはできません。ペンギンの翼は短くて平たい形です。ひれのように働きます。ペンギンはその翼を使って、水の中を「飛ぶ」のです!速く泳いで、魚をつかまえます。ずっとむかし、ペンギンの前にいた鳥たちは、空を飛ぶことができました。

ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい

Penguins are birds, and their ancestors could fly. So why can't penguins fly today? Penguins became experts at “flying” underwater. They catch fish and krill in the sea. Over millions of years, natural selection favored penguins that swam and dived well. Their wings became short, flat, stiff flippers that push hard against the water. Their bones also became denser and less hollow, which helps them dive. These changes made flying harder, and penguins eventually lost the ability to fly. Scientists studied seabirds that can both fly and dive. They found that flying uses a huge amount of energy for birds whose wings are also good for diving. Today, penguins are excellent swimmers, and emperor penguins can dive deeper than 500 meters!

日本語の訳を見る

ペンギンは鳥で、その祖先は飛ぶことができました。では、なぜ今のペンギンは飛べないのでしょう?ペンギンは、水の中を「飛ぶ」名人になりました。海で魚やオキアミをつかまえます。何百万年ものあいだに、上手に泳いでもぐれるペンギンが自然選択によって残りました。翼は、水を力強くおす、短くて平たい、曲がりにくいひれになりました。骨も密度が高く、中の空間が少なくなり、もぐるのに役立っています。こうした変化によって飛ぶことがむずかしくなり、ペンギンはやがて飛ぶ力を失いました。科学者たちが、飛ぶことも、もぐることもできる海鳥を調べたところ、水中にも向いた翼で飛ぶには、とても大きなエネルギーが必要だとわかりました。今のペンギンは泳ぎが得意で、皇帝ペンギンは500メートルより深くもぐることができます!

この質問の英単語

  • wings翼
  • flippersひれ
  • ancestors祖先
  • underwater水中で
  • diveもぐる
  • solid中がつまった
  • energyエネルギー

超絶解説もっと知りたい人へ

空をすてて、「海の空」へ

ペンギンも、もとは空を飛ぶ鳥のなかまから進化しました。でも、えさの魚やオキアミがいるのは海の中。同じ体積なら、水は空気のおよそ800倍の重さがあります。そのため水をかくには、大きくやわらかい翼より、短く平たく曲がりにくい「ひれ」のほうが向いています。ペンギンにもひじや手首の関節はありますが、動く範囲がせまく、翼全体が一枚の板のように働きます。羽は小さく、びっしり重なって水をはじきます。骨も、飛ぶ鳥の多くより中の空間が少なく、密度が高いため、うきにくく、深くもぐるのに役立ちます。

「飛ぶ」と「もぐる」の二刀流はむずかしい

空も海も両方こなせばよさそうですが、それはむずかしいことです。2013年、カナダなどの研究チームは、翼で空を飛び、翼で水中も進む海鳥、ハシブトウミガラスのエネルギーを測りました。すると、この鳥が飛ぶときに使うエネルギーは、これまでに測られた背骨のある動物の中でも、とくに大きいことがわかりました。翼が水中で泳ぐのに向くほど、空を飛ぶのは大変になります。ペンギンの祖先では、海で上手に泳いでえさをとれる個体が子孫を残しやすくなり、翼がしだいに水中向きに変化して、ついには飛べなくなったと考えられています。北の海にいたオオウミガラスも、別のなかまですが、同じように飛べなくなり、泳ぎに向いた体を持っていました。

大むかしのペンギンは巨大だった

今わかっているいちばん古いペンギンの化石は、ニュージーランドで見つかった約6000万年前のもので、そのころにはもう飛べなかったと考えられています。ペンギンは恐竜がいなくなってまもなく、早くから海にくらしを移したのです。さらに2023年には、同じニュージーランドで、約5500万〜6000万年前の巨大ペンギン、クミマヌ・フォーダイシの化石が発表されました。体重はおよそ154kgと考えられ、今いちばん大きい皇帝ペンギンの3倍ほどもあったのです。

海の中では、ものすごいスピードと深さ

陸ではよちよち歩きのペンギンも、海の中ではまるで別の生きものです。ジェンツーペンギンは時速30km以上で泳ぐといわれ、イルカのように水面からジャンプしながら進む泳ぎ方もします。皇帝ペンギンは水深564mまでもぐった記録があり、32分以上も息を止めていた記録もあります。肺の空気だけにたよらず、血やきん肉に酸素をたっぷりためておくしくみを持っているのです。空を飛ぶかわりに、ペンギンは「海の空」の王者になったのです。

みんなが驚く豆知識

  1. 皇帝ペンギンは水深564mまでもぐった記録があり、1回のもぐりで32分以上も息を止めていた記録もある。東京タワー(333m)をまるごと海にしずめても、そのずっと下まで行ける深さだ。

  2. 皇帝ペンギンは、海から氷の上に飛び上がるとき、羽の間にためた空気を細かいあわにして出す。あわのおかげで水とのまさつが減り、スピードがぐんと上がると考えられている。

  3. 「ペンギン」という名前は、もともと北大西洋にいた飛べない海鳥オオウミガラスのよび名だった。オオウミガラスは1844年ごろに絶滅し、名前は南半球のペンギンに受けつがれた。名前の由来は、白い頭を表すウェールズ語という説もあるが、はっきりしない。

おうちでやってみよう

大人といっしょに、浅い洗面器へ水を入れて試してみよう。手のひらを平らにして水をおすときと、手を横向きにして水を切るように動かすときで、手ごたえをくらべます。水をこぼしてすべらないように気をつけてね。平たく曲がりにくいペンギンのひれは、水をしっかりおして進みます。

英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。

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