
どうぶつ ・ 94/300
クマはなぜ冬眠するの?
Why do bears hibernate?

冬は木の実や草などが少なくなるため、多くのクマは秋にたくさん食べて脂肪をたくわえ、冬は巣あなで体のエネルギーを節約しながら春を待つんだ。
やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい
In winter, it is cold, and many bears cannot find much food. So in fall, they eat and eat and get fat. Then they rest in a den for many weeks. Their hearts beat slowly. They usually do not eat or drink. In spring, they come out and look for food.
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冬は寒くて、多くのクマは食べ物をあまり見つけられません。そこで秋になると、たくさん食べて太ります。それから何週間も、巣あなで休みます。心ぞうはゆっくり動きます。たいてい、食べたり飲んだりしません。春になると外へ出て、食べ物をさがします。
ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい
Bears eat nuts, berries, fish, and plants. But in winter, much of this food becomes hard to find. Instead of using energy to look for scarce food, many bears hibernate. In fall, they eat a lot and build up a thick layer of fat. Then they go into a den, such as a hole in the ground or a hollow tree, and stay there for months. During this time, their bodies slow down. A black bear's heart may beat only about 14 times a minute instead of about 55. Bears usually do not eat, drink, or go to the toilet, but they live on their stored fat. Amazingly, they lose much less muscle and bone than a person would after lying still for so long. Mother bears can even give birth to tiny cubs in the den in the middle of winter.
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クマは木の実や果物、魚、植物を食べます。でも冬になると、こうした食べ物の多くが見つけにくくなります。少ない食べ物をさがしてエネルギーを使うかわりに、多くのクマは冬眠をします。秋にたくさん食べて、ぶあつい脂肪の層をたくわえます。それから、地面のあなや木のうろなどの巣あなに入り、何か月もそこで過ごします。この間、体の働きはゆっくりになります。アメリカクロクマの心ぞうは、ふだんの1分間に約55回ではなく、約14回しか動かないこともあります。クマはたいてい、食べたり飲んだり、トイレに行ったりせず、たくわえた脂肪で生きます。おどろいたことに、同じ長さの間じっとしていた人にくらべ、きん肉や骨がほとんど減りません。お母さんグマは、冬のまっただ中に巣あなで小さな赤ちゃんを産むこともあります。
この質問の英単語
- hibernate冬眠する
- den巣あな
- fat脂肪・太った
- heart心ぞう
- beat(心ぞうが)打つ
- storedたくわえられた
- cubs(クマなどの)子ども
超絶解説もっと知りたい人へ
冬眠は「食べ物がない季節」を乗り切る作戦
日本のツキノワグマやヒグマは、ドングリやブナの実、木の芽、虫、魚などを食べます。でも冬になると、食べ物は雪の下にかくれ、さがし回ってもエネルギーのむだづかいになってしまいます。そこでクマは、秋にドングリなどをたくさん食べてぶあつい脂肪をたくわえ、冬は巣あなにこもってじっとする「省エネ作戦」をとります。冬眠中は何も食べないので、春までに体重がかなり減ります。なお、ホッキョクグマは冬こそアザラシ狩りの季節なので、ふつうは冬眠せず、巣あなにこもるのは赤ちゃんを産むメスだけです。
心ぞうは1分に14回、でも体温はあまり下がらない
2011年、アラスカの研究チームが、アメリカクロクマの体にセンサーをつけて冬眠中のようすを調べました。心ぞうの動きは夏の1分に約55回から、冬は約14回に。ときには9回まで下がりました。体のエネルギーの使い方は、ふだんのわずか4分の1ほどになっていたのです。ところが体温は38度から33度ほどにしか下がりませんでした。シマリスやヤマネのような小さな冬眠動物は、体温が0〜5度近くまで下がって、さわっても起きないほど深くねむります。それにくらべてクマは「うとうと冬眠」で、物音がすると目をさますこともあります。
トイレに行かなくても平気なひみつ
冬眠中のクマは、何か月も食べず、飲まず、おしっこもうんちもしません。人なら体の中にいらないものがたまって大変なことになりますが、クマはおしっこのもとになる物質を体の中でリサイクルして、たんぱく質を作り直すことができると考えられています。さらに、何か月も動かないのに、きん肉や骨があまり弱りません。人は1か月ねたきりでいるだけで足のきん肉が細くなってしまうので、このひみつは、病気の人や宇宙飛行士の役に立つかもしれないと、さかんに研究されています。
冬眠中に赤ちゃんが生まれる
ツキノワグマのお母さんは、冬眠中の1月から2月ごろ、巣あなの中でふつう2頭の赤ちゃんを産みます。生まれたばかりの赤ちゃんは体重300グラムほどと、とても小さく、毛もうすく目も開いていません。お母さんはうとうとしながらおっぱいをあげ、春に巣あなから出るころには、子グマは数kgに育っています。しかも、夏にできた赤ちゃんのもとは、すぐには育ち始めず、秋にお母さんが十分に太ったときだけ育ち始めるといわれます。食べ物が少ない年は、子育てをひかえるしくみなのです。
みんなが驚く豆知識
冬眠中のアメリカクロクマの心ぞうは、1分に9回まで下がることがある。拍と拍の間が20秒ほどあくこともあるのに、体温は5度ほどしか下がらない。小さな冬眠動物とはまったくちがう、クマ独特の冬眠だ。
アメリカのカトマイ国立公園では、毎年秋に、冬眠前にサケを食べてまるまる太ったヒグマの中から、いちばん太ったクマをインターネット投票で選ぶ「ファット・ベア・ウィーク」というイベントが開かれている。
英語の hibernate(冬眠する)は、ラテン語の「冬」から来たことば。反対に、夏の暑さやかんそうをじっとして乗り切ることは aestivate(夏眠する)といい、こちらはラテン語の「夏」から。カタツムリなどが夏眠をするよ。

おうちでやってみよう
シマリス、カエル、ヘビ、クマ、ツバメ……冬の間、それぞれの生きものがどうやって過ごすか(冬眠する・南へわたる・土の中にもぐるなど)を図かんで調べて、表にまとめてみよう。
英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。






