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コウモリはなぜさかさまにぶらさがるの?のイラスト

どうぶつ ・ 98/300

コウモリはなぜさかさまにぶらさがるの?

Why do bats hang upside down?

ひとことで言うと

多くのコウモリの後ろ足は、走るよりもぶらさがるのに向いているんだ。地面から飛び立てる種類もいるけれど、高い所からなら、足をはなして少し落ちながら楽に飛び始められるよ。敵が近づきにくく、少ない力で休めるのも、さかさまにぶらさがる理由なんだ。

やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい

Most bats have small legs that are good for hanging, not for running. Taking off from flat ground is hard for many of them. By hanging high up, a bat can let go, fall a little, open its wings, and fly. A high resting place can also keep it away from some enemies.

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多くのコウモリの小さな足は、走ることより、ぶらさがることに向いています。多くの種類にとって、平らな地面から飛び立つのは大変です。高い所にぶらさがっていれば、足をはなし、少し落ちながら翼を広げて飛べます。高い休み場所なら、敵が近づきにくいこともあります。

ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい

Bats are the only mammals that can truly fly. Their wings are made of thin skin stretched over very long finger bones. In many species, the small hind legs and feet are well suited to hanging but not to running or jumping. Although some bats can take off from the ground, it is difficult for many. From a high resting place, a bat can let go, fall a little, open its wings, and fly. Hanging in caves, under bridges, or from branches can also keep it away from some predators. It takes very little energy, too. In many bats, body weight pulls on the tendons in the feet, making the toes close around the perch. The bat does not need to keep squeezing with its muscles, so it can rest or sleep without falling.

日本語の訳を見る

コウモリは、本当に空を飛べるただ一つのほ乳類です。コウモリの翼は、とても長い指の骨に、うすい皮ふがはられてできています。多くの種類では、小さな後ろ足や足先は、走ったりジャンプしたりすることより、ぶらさがることに向いています。地面から飛び立てるコウモリもいますが、多くの種類にとっては大変です。高い休み場所からなら、足をはなし、少し落ちながら翼を広げて飛べます。どうくつや橋の下、木の枝にぶらさがれば、近づきにくい敵もいます。しかも、ぶらさがるのに必要な力はごくわずかです。多くのコウモリでは、体の重さで足のけんが引っぱられ、足の指が止まり木をつかむように閉じます。きん肉で強くにぎり続ける必要がないので、休んだり、ねむったりしても落ちません。

この質問の英単語

  • batsコウモリ
  • upside downさかさまに
  • hangぶらさがる
  • let goはなす
  • mammalsほ乳類
  • tendonsけん(きん肉と骨をつなぐひも)
  • enemies敵

超絶解説もっと知りたい人へ

手が翼になった動物

コウモリの翼をよく見ると、じつは「手」です。うでと、うんと長くのびた4本の指の骨の間に、うすくてのびる皮ふのまくがはられています。日本語でコウモリのなかまを「翼手目(よくしゅもく)」、つまり「翼の手のグループ」とよぶのはこのためです。コウモリは世界に1400種類以上もいて、ほ乳類のおよそ5種に1種がコウモリ。体重2gほどの小さなものから、翼を広げると1.5mをこえるオオコウモリまで、さまざまです。多くのコウモリは夜、超音波を出して、はね返ってくるこだまで、えものや障害物の位置を知ります。

ぶらさがるのに向いた足

多くの鳥は、地面をけって飛び立つことができます。一方、多くのコウモリの後ろ足は、走ることよりも、さかさまにぶらさがることに向いた形をしています。そのため、平らな地面から飛び立つのがむずかしい種類が多いのです。ただし、地面から飛び立てるコウモリもいて、チスイコウモリのように地上をすばやく動ける種類もいます。高い所にぶらさがっていれば、足をはなし、少し落ちながら翼を広げて飛び始められます。ヘビやネコなどが近づきにくい天井や高い木の上は、安全な休み場所にもなります。

ねむっても落ちない「自動ロック」

ずっとぶらさがっていたら足がつかれそうですが、コウモリは平気です。足の指を曲げる「けん(きん肉と骨をつなぐひも)」の表面に小さなギザギザがあり、それを包むさやの内側のでこぼこと、ラチェット(一方向にしか回らない歯車)のようにかみ合うしくみがあるからです。体の重さでけんが引っぱられると、指がつめを閉じた形でカチッと固定されます。つかまるのに力はいらず、むしろ足をはなすときにきん肉を使うのです。ただし、チスイコウモリのように、このしくみを持たない種類もいるようです。

頭に血がのぼらないの?

人がさかさまになると、すぐに顔が赤くなって苦しくなりますね。コウモリの多くは体がとても小さく軽いので、さかさまになっても、頭に血がたまる影響が人よりずっと小さいと考えられています。種類によっては、赤ちゃんを産むときだけは頭を上にして、生まれた赤ちゃんを翼やしっぽのまくで受け止めるものもいます。何百万びきもが同じどうくつの天井に、すき間なくぶらさがってくらすこともあります。

みんなが驚く豆知識

  1. アメリカ・テキサス州のブラッケン洞くつには、夏になると1500万〜2000万びきものメキシコオヒキコウモリが集まる。夕方いっせいに飛び出すようすは、天気を見るレーダーに雲のように写るほどだ。

  2. いちばん小さいコウモリの一つ、キティブタバナコウモリは体重約2gで、1円玉2枚ほどの重さ。いちばん大きいオオコウモリのなかまは、翼を広げると1.5mをこえる。同じコウモリでも大きさは大ちがいだ。

  3. 英語には as blind as a bat(コウモリのように目が見えない)という言い方があるが、じつはまちがい。コウモリはみんな目が見え、果物を食べるオオコウモリは夜でもよく見える。超音波を使うコウモリも、目を使っているんだ。

おうちでやってみよう

手の力をぬいて、手首をゆっくり手の甲の側にそらしてみよう。指がひとりでに少し曲がるよね。これは、けんが引っぱられるからなんだ。コウモリは、体の重さでけんを引っぱって、足の指をしっかり閉じているよ。

英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。

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