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どうぶつ ・ 89/300

鳥はなぜ歌うの?

Why do birds sing?

ひとことで言うと

鳥の「歌」は、おもに「ここはぼくのなわばりだよ」「パートナーになろう」と伝えるためのものだよ。多くの鳴き鳥のひなは、人の赤ちゃんのように、大人の歌を聞いて練習しておぼえるんだ。

やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい

Birds sing to send messages. A song can mean, “This is my home. Stay out!” It can also mean, “Please be my partner!” Many young songbirds listen to adults. Then they practice again and again, just as children practice talking.

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鳥はメッセージを伝えるために歌います。歌は「ここはぼくの家だよ。入ってこないで!」という意味のこともあります。「ぼくのパートナーになって!」という意味のこともあります。多くの鳴き鳥のひなは、大人の鳥の歌を聞きます。それから、子どもが話す練習をするように、何度も何度も歌を練習します。

ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい

Birds make many sounds, but scientists usually call longer, more complex sounds “songs.” Birds mostly sing for two reasons. One is to say, “This area is mine, so keep out!” The other is to attract a mate. A bird with a strong, skillful song may seem like a good mate. For a long time, people thought only male birds sang. But a 2014 study showed that females sing in many songbird species, especially in tropical parts of the world. Many songbirds must learn at least part of their songs. A young songbird listens to adults and then practices quietly, making mistakes at first, much like a child learning to talk. Many birds also sing a lot early in the morning. This is called the dawn chorus.

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鳥はいろいろな声を出しますが、科学者は長くて複雑な声をふつう「歌」とよびます。鳥が歌うおもな理由は2つです。1つは「この場所はわたしのものだから、入ってこないで!」と伝えるためです。もう1つは、パートナーを引きよせるためです。力強く上手な歌を歌う鳥は、よいパートナーに思われるのかもしれません。長いあいだ、歌うのはオスの鳥だけだと思われていました。しかし2014年の研究は、多くの種類の鳴き鳥でメスも歌うこと、とくに熱帯で多く見られることを示しました。多くの鳴き鳥は、歌の少なくとも一部を学ぶ必要があります。若い鳴き鳥は大人の歌を聞き、小さな声で練習します。子どもが話し方を学ぶときのように、はじめはまちがえることもあります。また、多くの鳥は朝早くによく歌います。これは「夜明けの合唱」とよばれています。

この質問の英単語

  • sing歌う
  • song歌
  • partnerパートナー・相手
  • attract引きよせる
  • practice練習する
  • songbirds鳴き鳥(歌をおぼえる鳥のなかま)
  • dawn chorus夜明けの合唱

超絶解説もっと知りたい人へ

「歌」と「おしゃべり」はちがう

鳥の声は、よく「さえずり(歌)」と「地鳴き(じなき)」に分けて説明されます。ただし、すべての声がきれいに二つに分かれるわけではありません。さえずりは地鳴きより長く複雑なことが多く、日本では春のはんしょく期によく聞かれます。地鳴きはふつう短く、敵が来たことを知らせたり、なかまと居場所をたしかめ合ったりする、いわば「おしゃべり」です。日本の研究者・鈴木俊貴さんは、シジュウカラが、ヘビを見つけたときは「ジャージャー」、タカなどには別の声というように、鳴き声を使い分けていることを明らかにしました。声を組み合わせて、文のような決まりで使うこともわかっています。

歌は「立ち入り禁止」の看板

さえずりのいちばんの役目は、なわばりを守ることと、パートナーをさがすことです。1970年代、イギリスで有名な実験がありました。シジュウカラのなかまのなわばりから鳥をとりのぞき、かわりにスピーカーでその歌を流しておくと、ほかの鳥がなかなか入ってこなかったのです。歌は、見えなくても「ここには持ち主がいるぞ」と伝える看板の役目をしていたのです。また、たくさんの歌を上手に歌えるオスは、メスに選ばれやすいことも知られています。

ウグイスも、はじめはへたっぴ

スズメやウグイスなど、多くの鳴き鳥は、完成した歌をすべて生まれつき知っているわけではありません。生まれつき持つ歌の型に、大人の歌を聞いた経験が加わって、その種類らしい歌ができていきます。ひなのころに大人の歌を聞き、まずは小さな声で、ぶつぶつと練習します。人の赤ちゃんの「ばぶばぶ」に似ているので、科学者はこれを人のことばの学び方とくらべて研究しています。春先のウグイスが「ホー、ホケ……」と、まだ整っていない声で鳴くことがあります。練習を重ねると、だんだん「ホーホケキョ」という歌が安定していきます。

メスも歌うし、1羽で二重唱もできる

長いあいだ「歌うのはオス」と思われてきましたが、2014年の研究で、調べた鳴き鳥の約7割でメスも歌うことがわかり、大むかしの鳴き鳥の祖先はメスも歌っていたらしいと考えられるようになりました。とくに熱帯では、オスとメスが息ぴったりに歌い合う「デュエット」をする鳥もいます。さらに鳥の声を出す器官(鳴管:めいかん)は、気管が左右に分かれる所にあり、左右を別々に動かせるので、1羽で2つの音を同時に出してハーモニーをかなでる鳥もいるのです。

みんなが驚く豆知識

  1. オーストラリアのコトドリは、ものまねの天才。ほかの鳥の声だけでなく、カメラのシャッター音や工事の機械の音まで、そっくりにまねした例が知られている。オスはまねした音をつなげて、長い歌にしてメスに聞かせる。

  2. 1970年代のイギリスの実験で、鳥のいなくなったなわばりにスピーカーで歌を流しておくと、ほかの鳥がなかなか入ってこなかった。鳥の歌は、目に見えない「立ち入り禁止」の看板なのだ。

  3. 英語の A little bird told me.(小鳥が教えてくれたの)は、だれから聞いたかないしょにしたいときの言い方。日本語の「風のうわさで聞いたよ」に近い意味だよ。

おうちでやってみよう

朝早く、窓を開けて5分間、鳥の声に耳をすませてみよう。何種類の声が聞こえるかな?「チュンチュン」「ピーヨ」など、聞こえた声をカタカナで書いておくと、季節ごとのちがいもわかるよ。

英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。

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