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ヘビはなぜ舌をチロチロ出すの?のイラスト

どうぶつ ・ 107/300

ヘビはなぜ舌をチロチロ出すの?

Why do snakes flick their tongues?

ひとことで言うと

舌でまわりのにおいのつぶを集めて、口の中のにおいセンサーに届けているからだよ。ヘビは舌で「におい」をかいでいるんだ。

やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい

A snake flicks its tongue in and out. Is it tasting the air? Not really. It is smelling! The tongue picks up smells. Then it takes them to a special place in the mouth. The tongue has two tips. So the snake knows where the smell comes from.

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ヘビは、舌を出したり入れたりします。空気の味見をしているのでしょうか?じつは、ちがいます。においをかいでいるのです!舌がにおいを集めます。そして、口の中の特別な場所へ運びます。舌の先は2つに分かれています。だから、ヘビはにおいがどこから来るのかがわかるのです。

ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい

A snake's tongue cannot sting you, and it is not mainly for tasting. It is a tool for smelling. Each time a snake flicks its tongue out, tiny scent particles from the air and the ground stick to it. When the tongue goes back in, it carries these particles to a special smell organ in the roof of the mouth, called Jacobson's organ. This organ sends messages to the brain, so the snake can tell if food, danger, or another snake is nearby. Why is the tongue split into two tips? The two tips collect particles from slightly different places. Each tip delivers its sample to a different side of the organ. If the smell is stronger on the left, its source is probably on the left. In this way, a snake can follow a trail, a bit like smelling in stereo.

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ヘビの舌は、人をさすことはありません。また、おもに味を感じるためのものでもありません。においをかぐための道具なのです。ヘビが舌をチロチロ出すたびに、空気や地面にある小さなにおいのつぶが舌にくっつきます。舌がもどるとき、そのつぶは口の上側にある、ヤコブソン器官という特別なにおいの器官に運ばれます。この器官が脳に知らせを送るので、ヘビは近くに食べ物や危険、ほかのヘビがいるかどうかを知ることができます。なぜ舌の先は2つに分かれているのでしょう? 2つの舌先は、少しちがう場所からつぶを集めます。それぞれの舌先は、集めたものを器官の左右へ別々に運びます。左側のにおいが強ければ、においの元はたぶん左側にあります。このようにして、ヘビはにおいの道をたどることができます。少し、ステレオでにおいをかいでいるようなものです。

この質問の英単語

  • tongue舌
  • flickチロッと動かす
  • smellにおい・においをかぐ
  • tips先っぽ
  • mouth口
  • trail通ったあと・においの道
  • brain脳

超絶解説もっと知りたい人へ

舌は「においを集めるスプーン」

ヘビが舌をチロチロ出すのは、空気や地面にあるにおいのつぶを集めるためです。舌をひっこめると、ついたにおいのつぶは、口の上側にあるヤコブソン器官という特別なにおいセンサーへと運ばれます。ヘビは鼻のあなでもにおいをかげますが、えものやなかまを追いかけるときに大活躍するのは、この舌とヤコブソン器官のコンビです。ヘビの舌には、人の舌のように味を感じるつぶつぶ(味らい)はないと考えられています。ヘビの舌は「味見」ではなく「におい集め」の道具なのです。

先が2つに分かれているわけ

ヘビの舌の先がふたまたなのには、ちゃんと理由があります。アメリカの生物学者カート・シュウェンクさんは、1994年に「ヘビは2本の舌先で、においを左右別々に感じとっている」という考えを発表しました。舌を出すとき、ヘビは2本の先を左右に広げて、はなれた2か所のにおいを同時に集めます。右の先のほうがにおいが強ければ、えものは右へ進んだということ。こうしてヘビは、えものが残したにおいの道を、まよわずにたどっていけるのです。人が2つの耳で音の方向を知るように、ヘビは2本の舌先でにおいの方向を知るのです。

昔は「毒の針」だと思われていた

ヘビの舌は、昔からいろいろと誤解されてきました。舌をとがった毒針だと思って、こわがった人もたくさんいました。古代ギリシャのアリストテレスは、舌が2つに分かれているのは、味を2倍楽しむためだと考えたといわれています。しかし本物の舌はやわらかく、さしたり毒を出したりすることはありません。毒を持つヘビの場合も、毒は舌ではなくキバから出ます。ヘビが舌を出しているのは、まわりのようすを調べているしるしなのです。

ヘビが感じる「見えない世界」

ヘビには、外から見える耳のあなも、まぶたもありません。そのかわり、ほかの動物とはちがうセンサーを持っています。ヘビはあごの骨などで地面のふるえを感じとり、近づいてくる動物の足音を「聞いて」います。マムシやガラガラヘビのなかまは、目と鼻のあいだにピット器官という小さなくぼみがあります。この器官で、あたたかい物から出る赤外線という熱の手がかりを感じとれます。まっ暗やみでも、あたたかいネズミがいる方向を知る助けになるのです。舌、あご、ピット器官。ヘビは、わたしたちとはまったくちがう方法で世界を感じているのです。

みんなが驚く豆知識

  1. 世界には約4000種のヘビがいますが、毒を持つのはそのうち600種ほど。人に大きな害をあたえる毒ヘビは、さらに少ない200種ほどだといわれています。ヘビの多くは、毒を持っていないのです。

  2. ヘビにはまぶたがありません。目はとうめいなうろこでおおわれていて、ねむっているときも目を開けたままです。脱皮のときは、この目のうろこもいっしょにぬげます。

  3. 英語の speak with a forked tongue(ふたまたの舌で話す)は、「うそをつく」「言うことがころころ変わる」という意味です。日本語の「二枚舌」とよくにた表現ですね。

おうちでやってみよう

目をとじて、左右の手に1まいずつハンカチを持とう。おうちの人に、どちらか1まいにだけ石けんのにおいをつけてもらい、においがするのはどっちか当ててみよう。ヘビが2本の舌先でにおいをくらべるのと同じ考え方だよ。

英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。

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