
どうぶつ ・ 109/300
オスのライオンにはなぜたてがみがあるの?
Why do male lions have manes?

たてがみは「ぼくは強くて元気だよ」というしるし。メスへのアピールになり、ほかのオスとのむだなけんかもへらしているんだ。
やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい
Male lions usually have big manes. A mane can say, “I am strong and healthy!” In one test, female lions liked dark manes. Other males stayed away from them. A mane can also make a lion look bigger.
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オスのライオンには、ふつう大きなたてがみがあります。たてがみは「ぼくは強くて元気だよ!」という合図になります。ある実験では、メスは黒っぽいたてがみを好みました。ほかのオスは、黒っぽいたてがみの相手をさけました。たてがみには、ライオンを大きく見せるはたらきもあります。
ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい
A lion’s mane is like a signal that gives information about the male. Scientists studying wild lions in Tanzania found that males with darker manes were usually older, better fed, and had more testosterone, a male hormone. They also put out life-size model lions with different manes. Female lions approached models with dark manes more often, while males avoided them. So the mane may help a lion attract a partner and warn rivals. People once thought the mane mainly protected the neck in fights, but clear evidence for that idea is limited. A mane also has a cost because it traps heat. In very hot places, some male lions have small manes. A dark mane may therefore show that a male is healthy enough to bear that cost.
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ライオンのたてがみは、そのオスについての情報を伝える合図のようなものです。タンザニアで野生のライオンを研究した科学者たちは、たてがみが黒っぽいオスほど、たいてい年上で、栄養状態がよく、テストステロンという男性ホルモンが多いことを発見しました。科学者たちは、ちがうたてがみをつけた実物大のライオンの模型も置きました。メスは黒っぽいたてがみの模型により多く近づき、オスはその模型をさけました。つまり、たてがみはパートナーを引きつけたり、ほかのオスに警告したりするのに役立つ可能性があります。昔は、たてがみのおもな役目は、けんかのときに首を守ることだと考えられていました。しかし、その考えをはっきり支える証拠は多くありません。たてがみには、熱がこもるという大変な面もあります。とても暑い場所では、たてがみが小さいオスもいます。そのため、黒いたてがみは、その暑さにたえられるほど体の調子がよいことを示しているのかもしれません。
この質問の英単語
- maneたてがみ
- maleオス
- femaleメス
- strong強い
- healthy元気な・健康な
- partnerパートナー
- fightsけんか
超絶解説もっと知りたい人へ
たてがみは「元気度メーター」
アフリカのタンザニアのセレンゲティでは、50年以上にわたって野生のライオンの研究が続けられています。ライオンは1頭ずつ、ひげの根元にある点の並び方などで見分けられ、何世代にもわたって記録されてきました。2002年、アメリカの研究者ペイトン・ウェストさんとクレイグ・パッカーさんは、その長い記録から、たてがみが黒っぽいオスほど大人で、栄養がよく、男性ホルモンが多いことを発表しました。たてがみの色や長さは、えさをたっぷり食べているか、病気やけがをしていないかによって変わります。たてがみは、そのオスがどれだけ元気かを表す「メーター」のようなものなのです。
ライオン人形で大実験
研究者たちは、実物大のライオンの人形を作り、たてがみの色や長さを変えて草原に置きました。すると、メスは黒っぽいたてがみの人形のほうへよく近づき、オスは黒っぽいたてがみの相手をさけるようすを見せたのです。メスにとっては「たよれるパートナー」のしるし、オスにとっては「けんかしたら負けそうな相手」のしるし。たてがみは、本当にけがをするような、むだなけんかをへらすのにも役立っていたのです。
首を守るため?その説は…
昔は「たてがみは、けんかのときに首を守るよろいだ」と考えられていました。たしかに、もこもこの毛はクッションになりそうです。ところが研究者たちがけがをしたオスの記録を調べると、首のまわりのけがが特に多いわけではなく、たてがみがけがを防いでいるようすもはっきりしませんでした。たてがみに守る役目がまったくないとは言い切れませんが、いちばん大事な役目は「合図」だと考えられるようになりました。
たてがみの代償は「暑さ」
たてがみは、ふさふさのマフラーをいつも首に巻いているようなものです。赤外線カメラで調べると、黒っぽいたてがみのオスは体の表面の温度が高く、暑い季節には食べる量がへることもわかりました。それでも黒いたてがみを持っていられることは、暑さにたえられるほど体の調子がよいというしるしになると考えられています。とても暑いケニアのツァボ地方では、たてがみがとても小さいオスが多く見られます。ちなみに、野生のネコ科動物の中で、プライドという大きなむれをつくってくらすのはライオンだけです。たてがみが生えるのはふつうオスですが、まれにメスにも生えることがあります。
みんなが驚く豆知識
オスのライオンのたてがみは、生まれたときにはありません。1歳ごろから生え始め、4〜5歳ごろまでのびていきます。たてがみのりっぱさを見れば、だいたいの年れいもわかるのです。
アフリカのボツワナでは、たてがみの生えたメスのライオンが何頭も見つかっています。体の中のホルモンのはたらきがほかのメスとちがうためと考えられ、オスのようにほえたり、においでなわばりをしるしたりするそうです。
英語の the lion's share(ライオンの分け前)は、「いちばん大きな分け前」「大部分」という意味です。イソップ物語で、ライオンがえものをほとんどひとりじめした話から生まれたといわれます。

おうちでやってみよう
動物園や図かんでオスのライオンを見てみよう。たてがみは金色っぽい?それとも黒っぽい?何頭か見くらべて、どのライオンがいちばん元気そうに見えるか、家族で話し合ってみよう。
英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。






