原田英語の多読ベストジュニア このサイトについてはじめて
花はなぜいいにおいがするの?のイラスト

植物 ・ 155/300

花はなぜいいにおいがするの?

Why do flowers smell nice?

ひとことで言うと

においでハチやチョウなどの虫をよんで、花粉を運んでもらうためだよ。花は動けないので、においが「おいしい蜜があるよ」という招待状になっているんだ。

やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい

Flowers cannot walk. But they need help to make seeds. Bees and butterflies can help them. So flowers make a sweet smell. The smell says, "Come here! I have sweet food!" Insects come to drink nectar. They carry pollen to other flowers. Then the flowers can make seeds.

日本語の訳を見る

花は歩けません。でも、たねを作るには助けが必要です。ハチやチョウが助けてくれます。そこで花は、あまいにおいを出します。においは「こっちにおいで!あまい食べ物があるよ!」と言っているのです。虫は蜜を飲みにやってきます。虫は花粉をほかの花へ運びます。そうして花はたねを作れるのです。

ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい

To make seeds, many flowers make better seeds when they receive pollen from another flower of the same kind. But flowers cannot move, so they use delivery helpers, such as bees, butterflies, and moths. Scent is one important way to call them. It comes from tiny chemicals that float through the air, and some insects can sense them from far away. When an insect follows the smell and drinks sweet nectar, pollen sticks to its body. At the next flower, some pollen rubs off. Many flowers send out the most scent when their helpers are busy. Some smell strongest in the daytime, when bees are active. Others smell strongest at night, when many moths are active. Not every flower smells nice to us. Some smell like rotten meat to attract flies!

日本語の訳を見る

たねを作るとき、多くの花は、同じ種類の別の花から花粉を受け取ると、よりよいたねを作れます。でも花は動けないので、ハチやチョウやガなどを運び屋として使います。においは、運び屋をよぶ大切な方法の1つです。においは空気中をただよう小さな化学物質から生まれ、遠くから感じ取れる虫もいます。虫がにおいをたどって、あまい蜜を飲むと、花粉が体にくっつきます。次の花では、その花粉の一部がこすれて落ちます。多くの花は、運び屋が活動している時間に、いちばん強くにおいを出します。ハチが活動する昼に強くにおう花もあれば、多くのガが活動する夜に強くにおう花もあります。すべての花が、わたしたちにとっていいにおいなわけではありません。ハエをよぶために、くさった肉のようなにおいを出す花もあります!

この質問の英単語

  • smellにおい
  • pollen花粉
  • nectar蜜
  • insects虫、昆虫
  • seedsたね
  • mothsガ(moth の複数形)
  • rottenくさった

超絶解説もっと知りたい人へ

においは花からの招待状

植物がたねを作るには、おしべの花粉がめしべにつく「受粉」が必要です。多くの花は、同じ種類の別の花の花粉を受けとるとよいたねができるので、花から花へ花粉を運んでくれる「運び屋」がいると助かります。そこで花は、あまい蜜という「ごほうび」を用意し、においや色で「ここにあるよ」と知らせるのです。花によっては、そのにおいを風にのせて、はなれた虫に知らせることもできます。においは、目に見えない招待状なのです。

においの正体は空気にとけたつぶ

花のにおいは、花びらなどで作られる、とても小さくて軽い化学物質が空気中にただよい出たものです。1種類の花のにおいにも、何十種類、ときには何百種類もの成分がまざっています。バラでは、香りにかかわる成分が数百種類見つかっていますが、その組み合わせは品種によってちがいます。ハチは、そのまぜ合わせ方のちがいを覚えて、「この花には蜜があった」と、次から同じ種類の花をたずねることができます。

時間をきめてにおう花

花は、運び屋の虫が活動する時間に合わせてにおいを強めます。キンギョソウは、ハチが飛び回る昼に香りを強く出します。いっぽう、夜に咲くカラスウリや月下美人などは、夜に飛ぶガやコウモリをよぶために、夕方から夜に強い香りを出します。白っぽい花が多いのは、暗い中でも目立つためと考えられています。花は時計を持っているかのように、においを出す時間を調節しているのです。

くさいにおいの花もある

すべての花がいいにおいとは限りません。インドネシアなどの森に咲く世界最大級の花ラフレシアや、高さ3メートルにもなるショクダイオオコンニャクは、くさった肉のようなにおいを出します。においにつられてやってくるのは、くさった肉にたまごを産むハエや甲虫です。わたしたちには「くさい」においも、その虫にとってはとても魅力的な招待状なのです。日本の植物園でショクダイオオコンニャクが咲くと、ニュースになるほど話題になります。

においでだますランもある

ヨーロッパなどに咲くランの一部は、もっとおどろきの作戦を使います。花の形とにおいを、ハチのメスにそっくりにして、オスのハチをよびよせるのです。オスはメスだと思って花にとまり、そのときに花粉が体につきます。蜜も出さずに花粉を運ばせる、ちゃっかりした作戦です。こうした花のにおいは、長い年月をかけた虫とのかけひきの中で進化してきたのです。

みんなが驚く豆知識

  1. バラでは、香りにかかわる成分が数百種類見つかっています。品種によって成分の組み合わせがちがうため、バラごとに少しずつ香りがちがいます。香水づくりの職人は、いくつもの成分を組み合わせて、花の香りを再現しようとしてきました。

  2. ショクダイオオコンニャクは、花の集まり全体の高さが3メートルにもなり、くさった肉のようなにおいでハエや甲虫をよびます。咲くのは数年に一度で、2日ほどでしぼみます。

  3. 英語の perfume(香水)は、ラテン語の per fumum(けむりを通して)から来た言葉です。昔は、香りのよい木などを燃やしたけむりで、よい香りを楽しんでいたのです。

おうちでやってみよう

大人といっしょに花だんや公園へ行き、いろいろな花のにおいをくらべてみよう。花にはさわらず、少しはなれた所から手で空気をあおいで、においを鼻へ送ります。ハチがいる花には近づかず、花粉などで具合が悪くなったことがある人は行いません。朝と夕方で同じ花のにおいの強さがちがうか調べるのもおもしろいよ。

英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。

植物の「なぜ?」をもっと

「なぜ?」300の一覧へ えいご なぞなぞ大会