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やまびこはなぜ返ってくるの?のイラスト

地球 ・ 207/300

やまびこはなぜ返ってくるの?

Why do echoes come back?

ひとことで言うと

声は空気のなみになって進み、向こうの山にぶつかると、ボールがかべではね返るように、こちらへもどってくるからだよ。

やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい

When you shout 'Yoo-hoo!' on a mountain, your voice travels through the air. It hits another mountain and bounces back, like a ball hitting a wall. Then you hear your voice again. This is an echo. If the mountain is far away, the echo comes back later.

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山の上で「ヤッホー!」とさけぶと、あなたの声は空気の中を進んでいきます。声は向こうの山にぶつかって、ボールがかべに当たるように、はね返ってきます。すると、自分の声がもう一度聞こえます。これがやまびこです。山が遠くにあると、やまびこはおそく返ってきます。

ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい

Sound is a kind of wave that travels through the air. When you shout, your voice pushes the air, and the push moves outward in all directions at about 340 meters per second. When the sound hits a big, hard surface, like a cliff or the side of a mountain, it bounces back, just like a ball bouncing off a wall. That returning sound is an echo. You only hear a clear echo when the wall is far enough away, at least about 17 meters. If it is closer, the echo comes back too quickly, and it mixes with your own voice. The farther the mountain, the longer you wait. If an echo returns after two seconds, the mountain is about 340 meters away!

日本語の訳を見る

音は、空気の中を進む「なみ」の一種です。さけぶと、あなたの声は空気をおし、そのおす力が、1秒に約340メートルの速さであらゆる方向へ広がっていきます。音ががけや山の斜面のような大きくてかたい面にぶつかると、ボールがかべではね返るように、音もはね返ります。そのもどってきた音がやまびこです。はっきりしたやまびこが聞こえるのは、かべが十分にはなれているとき、少なくとも約17メートルはなれているときだけです。それより近いと、やまびこがすぐに返ってきすぎて、自分の声とまざってしまいます。山が遠いほど、長く待つことになります。もし2秒後にやまびこが返ってきたら、山まではおよそ340メートルあるのです!

この質問の英単語

  • sound音
  • waveなみ
  • shoutさけぶ
  • bouncesはね返る
  • echoやまびこ・反響
  • cliffがけ
  • surface面

超絶解説もっと知りたい人へ

声の正体は「空気のふるえ」

のどに手を当てて「あー」と声を出すと、ぶるぶるふるえているのがわかります。このふるえが空気をおしたり引いたりして、となりの空気へ、またとなりの空気へと伝わっていくのが音です。プールで手をパシャッとすると波紋が広がるのと、よく似ています。音の速さは、気温15度の空気で1秒に約340メートル。新幹線のおよそ4倍の速さです。気温が1度上がるごとに、1秒に約0.6メートルずつ速くなります。

やまびこで山までのきょりがわかる

音は、向こうの山まで行って、また帰ってきます。だから、やまびこが1秒で返ってきたら、行きと帰りで340メートル、山までは半分の約170メートルです。人間の耳は、0.1秒ほどはなれた2つの音を、別の音として聞き分けられます。0.1秒で音が往復できるのは約17メートル先まで。だから、それより遠いかべでないと、はっきりしたやまびこにはならないのです。かみなりの光と音の時間差できょりがわかるのも、同じ考え方です。

むかしは妖怪の返事だと思われていた

日本ではむかし、やまびこは山の神さまや、「山彦」「こだま」とよばれる妖怪や木の精が返事をしているのだと考えられていました。「こだま」は漢字で「木霊」と書き、木にやどる魂という意味です。音がかたい面ではね返るというしくみがわかってからも、山でひびく自分の声には、どこかふしぎな魅力があります。なお、ふり積もったばかりの雪は音をよく吸いこむので、雪山ではやまびこが返りにくくなります。

音のはね返りを使う生きものと技術

コウモリは、人には聞こえない高い音(超音波)を出し、はね返ってくる音で、真っ暗やみの中でも虫の位置をとらえます。イルカも同じように音で周りを「見て」います。人間はこのしくみをまねして、船で魚の群れや海の深さを調べる「魚群探知機」や「ソナー」を作りました。病院でおなかの赤ちゃんの様子を見る「エコー検査」も、超音波のはね返りで体の中を画面にうつすもの。エコー(echo)とは、まさに「やまびこ」のことなのです。

お風呂で歌がうまく聞こえるわけ

お風呂場で歌うと、声がひびいて、いつもより上手に聞こえませんか。かたいタイルのかべや天井は音をよくはね返すので、小さなやまびこが何十回も重なって、声が長く豊かにひびくのです(残響といいます)。コンサートホールは、かべや天井の形や材料をくふうして、このひびきがちょうどよい長さになるように設計されています。カーテンやじゅうたんの多い部屋で声がひびきにくいのは、やわらかいものが音を吸いこんでしまうからです。

みんなが驚く豆知識

  1. 人工の建物内でとても長いひびきが記録されたのは、イギリス・スコットランドの地下にある、使われなくなった巨大な石油タンクです。低い音のひびきの長さを表す「残響時間」は112秒と測られ、ギネス世界記録になりました。録音で実際に音が聞こえたのは約75秒です。「75秒」と「112秒」は、測り方がちがうために出る数字です。

  2. 栃木県日光の「鳴竜(なきりゅう)」では、天井にえがかれた竜の頭の下で拍子木を打つと、音が天井と床の間で何度もはね返り、「キーン」と竜が鳴いているようにひびきます。音のはね返りが生んだ名所です。

  3. 英語の echo は、ギリシャ神話に出てくる山の精(ニンフ)エコーの名から来ています。ある物語では、女神ヘラのいかりにふれたエコーは、自分から話し始められず、人が話した言葉の最後をくり返すことしかできなくなりました。

おうちでやってみよう

公園や校庭で、大きな建物のかべから30歩くらいはなれて、手を1回パンとたたいてみよう。少しおくれて「パン」と返ってきたら、やまびこと同じしくみ。かべに近づくと、返ってくるまでの時間はどう変わるかな。

英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。

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