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虫 ・ 120/300

セミはなぜ鳴くの?

Why do cicadas sing?

ひとことで言うと

オスのセミが、メスに「ここにいるよ」とよびかけるためだよ。おなかにある特別な膜をふるわせて、大きな音を出しているんだ。

やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい

In summer, cicadas sing very loudly. Only male cicadas make the loud calling songs. They sing to call females. They do not use their mouths. Special parts on their bodies make quick clicks. Large air spaces inside the body help make the sound much louder.

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夏になると、セミはとても大きな声で鳴きます。大きな呼びかけの声を出すのは、オスのセミだけです。オスはメスをよぶために鳴きます。口は使いません。体にある特別な部分が、すばやくカチカチと音を出します。体の中にある大きな空気のすき間が、音をずっと大きくします。

ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい

Only male cicadas make the loud calling songs, and they use them to attract females. Each kind of cicada has its own song, so females can find the right partner. Cicadas do not sing with their mouths or by rubbing their wings like crickets. On each side of a male's abdomen is a thin, stiff part called a tymbal. Strong muscles pull each tymbal in and let it spring back very quickly, hundreds of times a second. Each movement makes a click. Large air spaces and special membranes inside the abdomen make the clicks much louder. Some cicadas are among the loudest insects in the world. Cicadas spend years underground as young insects, drinking fluid from tree roots. Many people say adult cicadas live for only one week, but some can live for about a month.

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大きな呼びかけの声を出すのはオスのセミだけで、メスを引きよせるために鳴きます。セミの種類ごとにそれぞれの歌があるので、メスは自分に合った相手を見つけられます。セミは口で鳴くのでも、コオロギのように羽をこすり合わせて鳴くのでもありません。オスの腹部の左右には、ティンバル(発音膜)という、うすくてかたい部分があります。強い筋肉が発音膜を内側に引き、ばねのようにもどる動きを、1秒間に何百回もくり返します。そのたびに、カチッという音が出ます。腹部にある大きな空気のすき間と、音をひびかせる特別な膜が、その音をずっと大きくします。セミの中には、世界でもっとも声の大きい昆虫に入るものもいます。セミは、子どものあいだ何年も土の中ですごし、木の根から液をすっています。おとなのセミは1週間しか生きないとよく言われますが、1か月ほど生きるものもいます。

この質問の英単語

  • cicadasセミ
  • sing鳴く・歌う
  • maleオス
  • sound音
  • muscles筋肉
  • hollow中がからっぽの
  • underground地下で・土の中で

超絶解説もっと知りたい人へ

セミの「楽器」はおなかにある

セミの鳴き声は、口から出しているのではありません。オスのおなかのつけねの左右には、発音膜(はつおんまく)という、かたくてうすい部分があります。英語ではティンバルとよばれます。この膜は、筋肉で引っぱられると「ペコッ」とへこみ、力がゆるむと、ばねのように元にもどります。ペットボトルのへこみをおすと音が出るのに、少しにています。この動きを1秒間に何百回もくり返して、カチカチという音を出します。腹部には大きな空気のすき間と、音をひびかせる膜があり、音を大きくします。体の中がほとんど空なのではなく、食べ物を消化する器官や、子どもを作るための器官などもあります。メスには、オスのような発音膜の仕組みはありません。

鳴くのはオスだけ、目的はプロポーズ

セミが鳴くのは、メスをよぶためです。セミの種類ごとに鳴き声がちがうので、メスは自分と同じ種類のオスを聞き分けて近づいていきます。日本では、「ジージー」と鳴くアブラゼミ、「ミーンミンミン」のミンミンゼミ、「シャアシャア」のクマゼミ、夕方に「カナカナ」とすずしげに鳴くヒグラシ、夏の終わりに「ツクツクボーシ」と鳴くツクツクボウシなどがいます。クマゼミはおもに午前中、ヒグラシは明け方や夕方というように、種類によって鳴く時間帯がちがうのもおもしろいところです。

「セミの命は1週間」はほんとう?

「セミはおとなになると1週間しか生きられない」とよく言われます。でも、これは正確ではありません。セミは飼育するとすぐに弱ってしまうことが多く、そこから「1週間」と言われるようになったと考えられています。2019年、岡山県の高校生が、800ぴき以上のセミの羽に印をつけて放し、ふたたびつかまえる調査をしました。すると、アブラゼミで最長32日、ツクツクボウシで26日、クマゼミで15日生きていたことが確かめられました。野外のセミは、1か月ほど生きることもあるのです。

土の中で長い年月

セミの一生のほとんどは、土の中ですごす幼虫の時代です。幼虫は木の根に口をさして、しるをすいながら、何年もかけてゆっくり育ちます。アブラゼミでは3〜4年ほどと考えられていますが、正確な年数は種類や環境によってちがい、まだよくわかっていないことも多いのです。北アメリカには、ちょうど13年、または17年ごとに、ものすごい数がいっせいに土から出てくる「周期ゼミ」がいます。2024年には、13年ゼミと17年ゼミの2つのグループが、221年ぶりに同じ年に出てきて話題になりました。13も17も「素数」であることには意味があるのではないか、という説もあります。

みんなが驚く豆知識

  1. アフリカのセミ、ブレビサナ・ブレビスは、50cmはなれた所で平均106.7デシベルもの声を出すと記録されています。電車が通るガード下よりうるさいほどで、記録の中では世界でいちばん声の大きい昆虫と考えられています。

  2. セミは木のしるをたくさんすうので、あまった水分をおしっことして出します。セミが飛び立つときに「おしっこ」をかけられることがあるのは、体を軽くするためともいわれますが、はっきりした理由はわかっていません。

  3. 英語の cicada(シケイダ)はラテン語から来たことばです。北アメリカでは、セミのことを locust(大群をつくるバッタのなかま)とまちがえてよぶ人もいます。大量に出てくるようすが、バッタの大群のように見えたからだといわれます。

おうちでやってみよう

夏の朝や夕方に、大人といっしょに外へ出て、どのセミの声が聞こえるか記録してみよう。昼の声は、家の中や日かげなど、すずしい場所から聞いてみてね。外へ出るときは帽子をかぶり、水分をとり、暑すぎる日は観察をやめましょう。木のみきや葉のうらでぬけがらをさがし、図かんで種類を調べるのも楽しいよ。ぬけがらの大きさや色、もようで種類が分かるんだ。

英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。

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