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虫はなぜ明かりに集まるの?

Why do bugs fly to lights?

ひとことで言うと

多くの飛ぶ虫は、背中を空の明るいほうへ向けることで、上下を見分けていると考えられているよ。近くに明かりがあると、このしくみがくるって、まわりをぐるぐる飛ぶことがあるんだ。

やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい

Many bugs fly at night. The bright sky helps them know which way is up. Scientists think many flying bugs keep their backs toward it. A nearby lamp can confuse them. Some bugs turn their backs toward the lamp and fly around it. This is one reason bugs gather near lights.

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多くの虫は夜に飛びます。明るい空は、どちらが上かを知る手がかりになります。科学者は、多くの飛ぶ虫が空のほうへ背中を向けていると考えています。近くのランプは、虫をまよわせることがあります。ランプへ背中を向け、そのまわりを飛ぶ虫もいます。これが、虫が明かりの近くに集まる理由の一つです。

ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい

For a long time, people thought insects simply loved light. In 2024, scientists used special cameras to reveal an important part of the answer. Many flying insects they studied turned their backs toward the brightest area they could see. In nature, that area is usually the sky, so this response may help them stay right side up. Near an artificial light, however, the same response can disturb their flight. An insect may tilt its back toward the lamp, circle it, climb too steeply, or even turn upside down and fall. This helps explain why many insects become trapped near lights. However, insects do not all react in the same way, and scientists are still studying why some insects approach lights from far away.

日本語の訳を見る

長いあいだ、人々は「虫はただ光が好きなのだ」と考えていました。2024年、科学者たちは特別なカメラを使い、答えの大切な一部を明らかにしました。調べた多くの飛ぶ虫は、見えている中でいちばん明るい場所へ背中を向けました。自然の中では、そこはたいてい空なので、この反応は虫が上下を正しく保つのに役立つと考えられます。ところが、人工の明かりの近くでは、同じ反応が飛び方をくるわせることがあります。虫は背中をランプへかたむけ、まわりを回ったり、急にのぼったり、さかさまになって落ちたりします。これで、多くの虫が明かりの近くからはなれられなくなる理由を説明できます。ただし、すべての虫が同じ反応をするわけではなく、遠くにいる虫がなぜ明かりへ近づくのかは、まだ研究が続いています。

この質問の英単語

  • bugs虫
  • backs背中
  • bright明るい
  • lampランプ・明かり
  • habitくせ
  • circleぐるぐる回る
  • upside downさかさまに

超絶解説もっと知りたい人へ

「光が大好き」ではなかった!

夏の夜、街灯やお店の明かりのまわりを、ガやコガネムシがぐるぐる飛んでいますね。昔から「虫は光が好きだから」「月をたよりに飛ぶしくみが、近くの明かりでくるうから」「明かりの熱にひかれるから」など、いろいろな説明が考えられてきました。虫の種類や明かりまでのきょりによって、理由は一つではないと考えられています。2024年には、イギリスなどの研究チームが、中米コスタリカの森などで、明かりの近くを飛ぶ虫を高速カメラで記録しました。そして3D(立体)で動きを分せきし、近くの明かりが虫の飛び方をくるわせる大切なしくみを明らかにしました。

犯人は「背中を明るいほうへ向けるくせ」

研究で調べた多くの飛ぶ虫には、背中をいちばん明るいほうへ向ける反応が見られました。これを「背光反応(はいこうはんのう)」といいます。自然の中では、いちばん明るい場所はたいてい空なので、背中を空へ向けることは、さかさまにならずに飛ぶのに役立つと考えられます。ところが、すぐ近くに明かりがあると、虫は背中をその明かりのほうへかたむけることがあります。すると、①明かりのまわりを回り続ける、②上へのぼって速さを失う、③さかさまになって落ちる、という飛び方が観察されました。下から照らすライトの上では、背中を下へ向けて落ちる虫もいました。つまり、少なくとも明かりの近くでは、光に引っぱられているというより、上下の感覚をくるわされている虫がいるのです。ただし、虫の種類によるちがいや、遠くから光へ近づく理由には、まだわからない点があります。

虫の目には「見えない光」が見える

多くの虫は、人の目には見えない紫外線(しがいせん)を見ることができます。水銀灯のように紫外線を多く出す明かりには、虫が集まりやすいことがあります。白熱電球にも虫は集まりますが、その光の多くは目に見える光と赤外線です。LEDは、出す光の色や種類によって虫の集まり方がちがいます。紫外線が少ないあたたかい色のLEDや、オレンジ色のナトリウムランプには、集まる虫が比較的少ないことがあります。お店の入り口などで青白く光る「虫取りの電灯」は、紫外線に反応する虫がいることを利用しています。

明かりは虫にとって「わな」

明かりのまわりで回り続けた虫は、つかれはてて、朝までに死んでしまうこともあります。明かりの近くでは、クモやヤモリ、コウモリが待ちぶせしていて、集まった虫を食べてしまいます。夜の明かりが生きものに悪いえいきょうをあたえることを「光害(こうがい)」といい、世界で虫がへっている原因のひとつと考えられています。研究者は、空へ向けて光をもらさないこと、いらない明かりを消すことをすすめています。ただし、どうして虫の種類によって集まりやすさがちがうのかなど、まだわかっていないことも残っています。

みんなが驚く豆知識

  1. オーストラリアのボゴンガというガは、毎年、最大1000kmも飛んで、山のどうくつへ旅をします。2025年の研究で、このガは星空を見て方角を知っていることがわかりました。小さなガが星をたよりに旅をするなんて、おどろきですね。

  2. 明かりのまわりの虫を待ちぶせする名人がヤモリです。夜になると、窓の明かりに集まる虫を食べにやって来ます。家のまわりの虫を食べて家を守ってくれることから「家守(やもり)」という名前がついたともいわれます。

  3. 日本には「飛んで火に入る夏の虫」ということわざがありますが、英語にも like a moth to a flame(ほのおに引きよせられるガのように)という言い回しがあります。「どうしても引きつけられてしまう」という意味で使います。

おうちでやってみよう

夏の夜、おうちの人といっしょに、窓ガラスの外側の明かりに来る虫を観察しよう。まっすぐ止まる虫、ぐるぐる回る虫、さかさまになる虫はいるかな? 明かりを消すと、虫たちはどう動くかも見てみよう。

英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。

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