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ブーメランはなぜもどってくるの?
Why do boomerangs come back?

ブーメランのうでは飛行機のつばさの形。回りながら飛ぶと、上のうでと下のうでで空気のおす力がちがい、少しずつ向きを変えて、円をえがいてもどってくるんだよ。
やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい
A boomerang has wings like an airplane. You throw it so that it spins fast. The air pushes on the spinning wings. The top wing gets a stronger push than the bottom wing. This slowly turns the boomerang, and it flies in a big circle back to you!
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ブーメランには、飛行機のようなつばさがあります。速く回るように投げます。回っているつばさを、空気がおします。上のつばさは、下のつばさより強くおされます。そのせいでブーメランは少しずつ向きを変え、大きな円をえがいて、あなたのところへもどってくるのです!
ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい
A returning boomerang is not just a bent stick. Each arm is shaped like an airplane wing: rounded on one side and flatter on the other. When air flows over a wing like this, it makes a push called lift. You throw a boomerang almost straight up and down, not flat, and you give it a strong spin. As it flies forward and spins, the arm at the top is moving through the air faster than the arm at the bottom. So the top gets more lift than the bottom. Because the boomerang is spinning, this uneven push does not make it fall over. Instead, it slowly turns its path, like a spinning top that leans but keeps going. The boomerang curves around in a circle and comes back to you.
日本語の訳を見る
もどってくるブーメランは、ただ曲がった木の棒ではありません。それぞれのうでは、飛行機のつばさのような形をしていて、片側は丸く、反対側はたいらになっています。こういうつばさの上を空気が流れると、「揚力(ようりょく)」というおす力が生まれます。ブーメランは、平らにではなく、ほとんどたてにして投げ、強く回転をかけます。ブーメランが前に進みながら回ると、上にあるうでは、下にあるうでよりも速く空気の中を進みます。だから、上のほうが下より大きな揚力を受けます。ブーメランは回っているので、このかたよった力を受けても、たおれてしまいません。そのかわり、かたむいても回り続けるコマのように、少しずつ進む向きを変えていきます。こうしてブーメランは、ぐるっと円をえがいて、あなたのところへもどってくるのです。
この質問の英単語
- boomerangブーメラン
- spins回転する
- wingつばさ
- lift揚力(持ち上げる力)
- throw投げる
- pushおす力・おす
- circle円
超絶解説もっと知りたい人へ
もどるブーメランと、もどらないブーメラン
ブーメランといえば、オーストラリアの先住民アボリジナルの人々の道具として有名です。でも、じつは彼らが狩りに使っていたブーメランの多くは、もどってこない、重くてまっすぐ遠くまで飛ぶタイプでした。もどってきたら、えものに当たらなかったことになりますからね。もどってくる軽いブーメランは、遊びや練習に使われたほか、鳥をおどろかせてあみに追いこむのに使われた、という話もあります。ブーメランのような投げる棒は、古代エジプトのツタンカーメン王の墓など、世界のあちこちで見つかっています。
ひみつ① うでは「つばさ」
もどるブーメランのうでを横から見ると、片側がぷっくり丸く、反対側がたいらになっています。これは飛行機のつばさと同じ形です。つばさが空気の中を進むと、空気の流れが曲げられて、つばさを横から持ち上げるような力が生まれます。これが揚力です。飛行機はこの力で空にうかびますが、ブーメランはほぼたてにして投げるので、揚力は上ではなく「横向き」にはたらきます。この横向きの力が、ブーメランの進む道をカーブさせるのです。
ひみつ② 回転と「コマの力」
ブーメランはくるくる回りながら前へ進みます。回転するうでのうち、上に来たうでは「回る向き」と「進む向き」が同じなので、空気に対してとても速く動きます。下に来たうでは向きが反対なので、ゆっくりです。速いほど揚力は大きいので、上のほうが強くおされ、ブーメランをたおそうとする力がはたらきます。ところが、回っているものは、たおされそうになると、たおれるかわりに向きを少しずつ変える、というふしぎな性質を持っています。回るコマがかたむいても、たおれずに首をふるように回るのと同じです。こうしてブーメランは、ぐるりと曲がりながら、投げた人のところへ帰ってくるのです。
右利き用と左利き用がある
ブーメランには、右利き用と左利き用があります。うでのつばさの形が、鏡に映したように反対になっているのです。右利き用を右手で投げると、上から見て左回りの円をえがいてもどってきます。左利きの人が右利き用を左手で投げても、うまくもどってきません。また、平らに投げると、揚力が上向きにはたらいて空高くまい上がり、どこへ行くかわからなくなって危険です。ブーメランは、広い場所で、人のいない方向へ投げるのが鉄則です。
宇宙でも、もどってきた!
2008年、日本の宇宙飛行士・土井隆雄さんは、国際宇宙ステーションの中で、小さなブーメランを投げる実験をしました。重力をほとんど感じない場所でも、ブーメランはちゃんと円をえがいて、土井さんの手元にもどってきたのです。ブーメランがもどってくるのに大切なのは、重力ではなく、空気と回転だということがよくわかります。宇宙ステーションの中には空気があるので、うまくいったのです。空気のない宇宙空間では、もどってきません。
みんなが驚く豆知識
ポーランドの洞くつで見つかった、マンモスのきばで作られた長さ約72cmのブーメランは、2025年の研究で約4万年前のものと発表されました。世界でもっとも古いブーメランの一つかもしれません。
古代エジプトのツタンカーメン王の墓からは、ブーメランのような投げ棒がいくつも見つかっています。約3300年前の王さまも、ブーメランを持っていたのです。
英語では boomerang を動詞として使い、「計画などが、自分にはね返ってくる・裏目に出る」という意味で使います。人に意地悪をすると、自分にもどってくる、ということですね。

おうちでやってみよう
コマを回して、横から指でそっとつついてみよう。回っているコマはすぐにはたおれず、首をふるように向きを変えるね。ブーメランも、この「回るもののふしぎな力」で、ぐるっと曲がってもどってくるんだよ。
英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。






