
身のまわりのもの ・ 227/300
鏡にはなぜうつるの?
How do mirrors work?

鏡はとてもなめらかな金属のまくで、光をばらばらにせず、来たときと同じ角度でそろえてはね返すので、景色がそのままうつるんだよ。
やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい
Light bounces off everything you see. Most things are bumpy, so light bounces in all directions. A mirror is very smooth and shiny. Light bounces off it in a neat way. The light does not get mixed up. So the picture stays clear. That is why you can see yourself in it.
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光は、目に見えるすべてのものではね返っています。たいていのものはでこぼこなので、光はあらゆる方向へはね返ります。鏡は、とてもなめらかでピカピカです。光は鏡で、きちんとそろってはね返ります。光がごちゃまぜになりません。だから、うつる姿がはっきりしたままなのです。そのため、鏡に自分がうつって見えるのです。
ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい
We see things when light bounces off them and comes into our eyes. A sheet of paper looks smooth, but up close it is bumpy. Light hits all those tiny bumps and scatters in every direction, so you cannot see your face in it. A mirror is different. It is a piece of glass with a very thin, very smooth layer of metal, usually silver or aluminum, on the back. Metal is great at bouncing light back. Because the surface is so smooth, every ray bounces off at the same angle it came in. The light keeps its order, like a ball bouncing neatly off a wall. Your eyes follow the light back in straight lines, so the picture seems to be behind the glass, as far behind as you are in front.
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私たちにものが見えるのは、光がものではね返って目に入ってくるからです。紙はなめらかに見えますが、近くで見るとでこぼこしています。光はその小さなでこぼこに当たって、あらゆる方向へ散らばるので、紙に顔はうつりません。鏡はちがいます。鏡はガラスの裏に、とてもうすくてなめらかな金属のまく(たいていは銀かアルミニウム)をつけたものです。金属は光をはね返すのがとても得意です。表面がとてもなめらかなので、どの光も入ってきたのと同じ角度ではね返ります。光は、かべに当たってきれいにはね返るボールのように、ならび方をくずしません。目ははね返った光をまっすぐ逆にたどるので、うつった姿はガラスの向こう側、自分が鏡の前にいるのと同じだけ奥にあるように見えるのです。
この質問の英単語
- mirror鏡
- bouncesはね返る
- smoothなめらかな
- bumpyでこぼこの
- scatters散らばる
- metal金属
- angle角度
超絶解説もっと知りたい人へ
紙も光をはね返している
じつは、白い紙も、あなたの顔も、まわりのものはみんな光をはね返しています。だからこそ見えるのです。白い紙は当たった光の大部分をはね返していますが、表面のでこぼこで光がばらばらの方向へ散らばってしまいます(乱反射といいます)。鏡は、でこぼこがほとんどないので、光がならび方を保ったままはね返ります。風のない日の池の水面に、山や空がさかさまにうつる「水鏡(みずかがみ)」も同じしくみです。なめらかでさえあれば、水も鏡になるのです。鏡の中の姿は、本当はそこに何もないのに、目と脳が「そこにある」と受け取っている光のまぼろしなのです。
全身をうつすのに必要な鏡は?
光は、鏡に入ってきた角度と同じ角度ではね返ります。このきまりから、おもしろいことがわかります。自分の全身を鏡でうつすのに必要な鏡のたての長さは、身長のちょうど半分。しかも、鏡から近くても遠くても、この長さは変わりません。頭のてっぺんから来た光と、つま先から来た光が、それぞれ鏡の上と下ではね返って目に入るからです。体の大きなお父さんも、小さなあなたも、身長の半分の鏡があれば足りるのです。
8000年前の鏡から銀の鏡へ
人類は大昔から鏡を作ってきました。今のトルコにある約8000年前の遺跡からは、黒曜石(こくようせき)という火山のガラスをみがいた鏡が見つかっています。古代のエジプトや中国では銅をみがいた鏡が使われ、日本にも弥生時代や古墳時代の銅鏡がたくさん残っています。ガラスの裏に金属をつけた鏡が広まったのは、16世紀ごろのイタリアのベネチア。そして1835年、ドイツの化学者リービッヒが、ガラスに銀をうすくつける方法を発明し、今の鏡のもとになりました。ベネチアの鏡作りの方法は国の秘密で、職人が勝手に外国へ行くことは禁じられていたそうです。
月にも鏡が置いてある
1969年からのアポロ計画で、宇宙飛行士たちは月に特別な反射板を置いてきました。今も地球からレーザー光を当て、はね返ってくるまでの時間をはかることで、約38万キロはなれた月までの距離を、数センチ以下という精度で調べています。光が月まで行って帰ってくるのにかかる時間は、たったの約2.5秒。鏡は、宇宙のものさしにもなっているのです。月の反射板は、3まいの鏡を部屋のすみのように組み合わせたつくりで、どの方向から来た光も、来た方向へそのまま返します。自転車のうしろの反射板も同じしくみです。
みんなが驚く豆知識
月の反射板にレーザーを当てる観測から、月が1年に約3.8センチずつ地球から遠ざかっていることがわかりました。つめがのびるのと同じくらいの、ゆっくりした速さです。
鏡にうつった自分を「自分だ」とわかる動物は、チンパンジーやイルカ、ゾウなど少ししかいません。2019年には大阪市立大学の研究者が、ホンソメワケベラという小さな魚もテストに合格したと発表しました(今も議論が続いています)。
英語の mirror は、ラテン語の「おどろいて見る」という言葉から来ています。同じ仲間の言葉に miracle(奇跡)があります。昔の人にとって、自分の姿がうつる鏡は奇跡のようなものだったのかもしれません。

おうちでやってみよう
姿見(すがたみ)の前に立ち、鏡にうつった自分の頭のてっぺんとつま先の位置に、それぞれ付せんをはってもらおう。その間の長さは身長の半分くらい。つぎに鏡から少しはなれて、同じように見えるか確かめてみよう。
英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。






