
どうぶつ ・ 288/300
カラスはなぜかしこいの?
Why are crows so smart?

カラスの脳には神経細胞がぎっしりつまっているよ。道具を使ったり、人の顔を覚えたりできる、鳥の中の天才なんだ。
やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい
Crows are very smart birds. They can use sticks as tools. They can remember people's faces for a long time. They can solve puzzles to get food. Crows also learn from each other. Some crows even use cars to crack nuts!
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カラスはとてもかしこい鳥です。小えだを道具として使えます。人の顔を長いあいだ覚えていられます。パズルをといて食べものを手に入れることもできます。カラスはおたがいから学ぶこともできます。車を使って木の実を割るカラスまでいるのです!
ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい
Crows are among the smartest animals on Earth. Their brains are small, but they hold many nerve cells. On New Caledonia, an island in the Pacific Ocean, crows make tools from twigs and leaves. They even shape some twigs into hooks to pull insects from holes. In Sendai, Japan, crows have been seen putting walnuts on roads for cars to crack. Scientists in the United States found that crows remembered a mask worn by people who caught them. Crows that had never been caught also began to give warning calls when they saw the mask. Crows also play, share information, and prepare for the future. Living in groups and eating many kinds of food may be part of the reason they became so clever.
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カラスは、地球上でとてもかしこい動物の一つです。脳そのものは小さいのですが、中にはたくさんの神経細胞があります。太平洋にうかぶニューカレドニアという島では、カラスが小えだや葉っぱから道具を作ります。小えだの先をかぎ形にして、あなの中の虫を引っぱり出すこともあります。日本の仙台では、カラスが道路にクルミを置き、車に割らせるところが見られました。アメリカの科学者たちは、カラスが、つかまえられたときに人が着けていたお面を覚えていることを発見しました。つかまったことのないカラスも、そのお面を見ると警戒の声を出すようになりました。カラスは遊んだり、情報を伝え合ったり、先のことにそなえたりもします。群れでくらし、いろいろな食べものを食べることが、こんなにかしこくなった理由の一つかもしれません。
この質問の英単語
- smartかしこい
- tools道具
- faces顔
- remember覚えている
- crack(からを)割る
- brain cells脳の細胞(神経細胞)
- cleverかしこい
超絶解説もっと知りたい人へ
小さな脳に、神経細胞がぎっしり
「鳥頭(とりあたま)」は、すぐ忘れる人をからかうことばですが、カラスには当てはまりません。カラスの脳は体の大きさのわりに大きく、2016年の研究では、カラスやワタリガラスの脳には、考える働きをする神経細胞が、とても小さな場所にぎっしりつまっていることがわかりました。その数は、ずっと大きな脳を持つサルのなかまにも負けないほどです。脳の大きさより、中身の「つまりぐあい」が大事なのかもしれません。
道具を「作る」鳥
南の島ニューカレドニアのカラスは、小えだの先をかぎ形に加工したり、とげのある葉っぱを切り取ったりして、木のあなの中の虫をつり上げます。2002年、イギリスの研究所で育てられたベティというカラスは、まっすぐな針金を自分で曲げてフックを作り、つつの底のエサ入れを引き上げて、研究者をおどろかせました。道具を使うだけでなく、目的に合わせて「作る」ことができるのです。
仙台の「クルミ割りガラス」
宮城県仙台市では、1970年代から、ハシボソガラスがクルミを道路に置き、車にひかせてからを割る行動が観察されてきました。かたいクルミを高い所から落として割るカラスは、ほかの地域にもいます。仙台では、車が通る場所にクルミを置いたり、割れたあとに取りに行ったりする行動が見られます。ただし、カラスが車の働きをどこまで理解しているのかや、この行動が仲間のまねで広まったのかどうかは、はっきりわかっていません。
顔を覚えて、仲間に伝える
アメリカのワシントン大学の研究者たちは、お面をかぶってカラスをつかまえ、足に目じるしをつけてからはなしました。すると、その後何年も、同じお面をかぶった人が来るとカラスたちが大声でさわぎました。おどろくことに、つかまったことのない若いカラスまで、そのお面にさわぐようになったのです。「あの顔は危ない」という情報が、群れの中で伝わっていったと考えられています。
声で数をかぞえる?
2024年、ドイツの研究者たちは、ハシボソガラスに、数字や音の合図を見せて「1回」「2回」「3回」「4回」と、決められた回数だけ鳴くように教えました。カラスはほぼ正しく鳴き分け、まちがえるときも「3と4」のような近い数をまちがえることが多かったのです。人間の小さな子どもが、声に出して数をかぞえるのに少しにていますね。カラスのかしこさのひみつは、まだ研究のとちゅうなのです。
みんなが驚く豆知識
イソップ物語『カラスと水さし』は本当だった?2009年の実験で、カラスのなかまのミヤマガラスは、つつに石を入れて水面を上げ、うかんだエサを取ることができました。
東京などの都会にすむハシブトガラスは、ベランダから針金のハンガーを持ち出して、巣の材料に使うことがあります。ハンガーだけで作られた巣が見つかったこともあります。
英語ではカラスの群れを a murder of crows(カラスの殺人)とよぶ、古くて少しこわい言い方があります。また as the crow flies(カラスが飛ぶように)は「まっすぐの距離で」という意味です。

おうちでやってみよう
公園でカラスを観察してみよう。何を食べているか、仲間とどんなふうに鳴き合っているか、メモしてみてね。春から初夏の子育ての季節は巣に近づかず、はなれた所から見よう。
英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。






