電話・オンラインが難しく感じる理由
電話やオンライン会議の英語が難しく感じるのには、はっきりした理由があります。
- 表情や口の動きが見えない(見えにくい):対面では無意識に口元を見て聞き取りを助けています。
- 音質が悪いことがある:音が途切れたり、こもったりすると、ネイティブでも聞き返します。
- 話すタイミングがつかみにくい:オンラインでは、わずかな遅延で発言がかぶりやすくなります。
逆に言えば、うまくいかないのは英語力だけのせいではありません。音声トラブルや聞き返しは、誰にでも起こる前提で、そのためのフレーズを準備しておくことが大切です。
特に役立つのは、「聞こえなかった」と「理解できなかった」を区別して伝えるフレーズです。
- Sorry, you broke up a little. Could you say that again?(少し途切れました。もう一度お願いできますか?)
- Sorry, I didn't quite catch that.(すみません、よく聞き取れませんでした)
- Just to make sure, do you mean ...?(念のため確認ですが、〜ということですか?)
ポイント:聞き返しは「英語が苦手なサイン」ではなく「きちんと理解したいサイン」です。
電話のかけ方・受け方
電話をかけるとき
- A: Hello, this is Kenji Sato from ABC Company. May I speak to Ms. Brown?
- B: I'm sorry, she's in a meeting right now. Can I take a message?
- A: Yes, please. Could you tell her I called? My number is 03-1234-5678.
- B: Sure. Could you spell your last name?
- A: S-A-T-O.
- B: Got it. I'll make sure she gets the message.
電話では、名乗る→用件の相手を呼ぶ→(不在なら)伝言、という流れが基本です。
電話を受けるとき
- Hello, this is Yuki speaking.(はい、ユキです)
- May I ask who's calling?(どちら様でしょうか?)
- Could you hold on a moment?(少々お待ちいただけますか?)
- I'll put you through.(おつなぎします)
数字とスペルの確認
電話でよく間違いが起きるのが数字とスペルです。
- Let me repeat that. Your number is 090-1111-2222, right?
- Was that "fifteen" or "fifty"?(15ですか、50ですか?)
fifteen と fifty のように似た数字は、確認する習慣をつけましょう。
オンライン会議の始まりと音声トラブル
会議の始まり
- Can everyone hear me OK?(皆さん聞こえていますか?)
- Let's wait a couple more minutes for others to join.(他の人が入るまで数分待ちましょう)
- Shall we get started?(始めましょうか)
音声・画面のトラブル
- I think you're on mute.(ミュートになっているようです)
- Your voice is cutting out.(声が途切れています)
- Can you see my screen?(画面は見えていますか?)
- Sorry, my internet is unstable. I'll turn off my camera.(通信が不安定なのでカメラを切ります)
- Sorry, I got disconnected. What did I miss?(接続が切れてしまいました。何か聞き逃しましたか?)
会話例
- A: So, the deadline for the report is... [音声が途切れる]
- B: Sorry, you froze for a second. Could you repeat the deadline?
- A: Sure. It's next Friday, the 15th.
- B: Next Friday, the 15th. Got it, thanks.
期限や数字など重要な情報は、聞き取ったあとに繰り返して確認するのがポイントです。相手も安心できます。
会議で発言する・割り込む・まとめる
発言したいとき
オンラインでは話し始めのタイミングが難しいので、短い前置きを使います。
- Can I add something here?(ここで一つ付け加えてもいいですか?)
- Sorry to interrupt, but ...(お話の途中ですみませんが…)
- If I may, I'd like to share a quick thought.(よろしければ、少し意見を言わせてください)
発言がかぶったとき
- Oh, sorry. Go ahead.(すみません、どうぞ)
- No, please, you first.(いえ、お先にどうぞ)
意見をまとめる・確認する
- So, to sum up, we'll ...(まとめると、私たちは〜します)
- Let me make sure I understand. You'd like us to ...(確認させてください。〜ということですね)
- What are the next steps?(次のステップは何ですか?)
会議の締め
- I think that covers everything.(これで全部ですね)
- I'll send a summary by email.(メールで要点をお送りします)
- Thanks, everyone. Have a good day!
特に I'll send a summary by email. は便利です。聞き取りに不安があっても、最後に文字で確認できる仕組みを作っておけば安心です。
よくある失敗と1週間の練習メニュー
よくある失敗
- 聞き取れないまま「OK」と言ってしまう:あとで「言った・言わない」になりがちです。数字・日付・担当者は必ず確認しましょう。
- 沈黙したまま会議が終わる:一度も発言しないと、参加していないように見えることがあります。短い質問や I agree with ... の一言でもOK。
- 長い説明を一気に話す:オンラインでは、長い発言は聞き手の集中が切れやすくなります。要点を先に言い、短く区切りましょう。
1週間メニュー(1日15分)
- 月曜:聞き返しフレーズ5つを声に出して覚える。
- 火曜:電話のかけ方・受け方を一人二役で練習。
- 水曜:数字とスペルの読み上げ練習(電話番号・日付・名前)。
- 木曜:音声トラブルのフレーズを練習。
- 金曜:発言の前置き(Can I add something?)を使って、意見を30秒で話して録音。
- 土曜:音声だけの英語コンテンツ(ポッドキャストなど)を画面を見ずに聞き、要点をメモ。
- 日曜:オンライン英会話で、あえてカメラをオフにして話す練習(講師の了承を得て)。
顔が見えない状態での聞き取りに慣れておくと、本番の電話や会議での緊張がぐっと減ります。
まとめ:確認するほど信頼される
英語の電話やオンライン会議は、音声トラブルや聞き取りにくさがつきものです。だからこそ、
- 聞こえなかったら Sorry, you broke up. で聞き返す
- 数字・日付・名前は繰り返して確認する
- 発言したいときは Can I add something? で前置きする
- 最後に I'll send a summary by email. で文字でも確認する
といった「確認のフレーズ」が、英語力以上に信頼につながります。
今日はまず、自分の電話番号と名前のスペルを英語で声に出して読んでみてください。いざというとき、スムーズに言えるかどうかで安心感がまったく違います。



