子どもとアニメで英語に触れるメリット
子どもにとって、アニメは「勉強」ではなく「楽しみ」です。だからこそ、英語に触れるきっかけとして大きな力を持っています。
- 英語への抵抗感が生まれにくい:好きなキャラクターが英語を話していれば、自然と耳を傾けます
- くり返し見ても飽きにくい:子どもは気に入った作品を何度も見たがるもの。くり返しは言語習得の味方です
- 場面から意味がわかる:映像があるので、言葉がわからなくても状況を理解できます
- 親子の会話が生まれる:一緒に見ることで、コミュニケーションの時間にもなります
ポイント:目標は「英語がペラペラになること」ではなく、「英語って楽しい!」という気持ちを育てること。
幼いうちに英語の音にたくさん触れることは、英語に親しむ土台づくりになります。ただし、アニメを見せるだけで英語が話せるようになるわけではありません。親子のやりとりや、遊びと組み合わせることで、より豊かな体験になります。
年齢に合った作品の選び方
子どもと英語で見る作品は、次のポイントで選びましょう。
未就学児
- 1話が短い(5〜10分程度)作品
- 同じフレーズがくり返し出てくる作品
- 歌やリズムが多い作品
- 英語圏の幼児向けアニメもおすすめ
小学校低学年
- 日本語ですでに好きな作品の英語版
- 日常生活を描いた、わかりやすいストーリー
- 1話15〜20分程度
小学校高学年
- 少し長めのストーリーがある作品
- アニメ映画(家族で見られるもの)
- 英語字幕を表示してみるのもOK
どの年齢でも、子どもが「見たい!」と思う作品を選ぶのがいちばんです。親が「これは勉強になるから」と選んだ作品より、子どもが好きな作品のほうが、ずっと長く続きます。
作品は、正規の配信サービスやDVD・ブルーレイで見ましょう。英語音声の有無は、サービスの設定画面や商品の説明で確認できます。
無理なく続けるためのルール
親子で英語アニメを続けるには、家庭のルールづくりが大切です。
おすすめのルール例
- 時間を決める:「夕食前の15分は英語アニメタイム」など
- 無理に英語にしない:子どもが嫌がったら日本語に戻してOK
- 日本語で見たあとに英語で見る:内容を知っているとストレスが少ない
- テストしない:「今なんて言った?」と問いただすのはNG
特に大切なのは、英語を嫌いにさせないことです。「英語じゃなきゃダメ」と強制すると、アニメそのものが楽しくなくなってしまいます。
また、画面を見る時間(スクリーンタイム)については、年齢に応じて家庭で考えることが大切です。英語学習のためでも、長時間見続けるのは避け、外遊びや読み聞かせなど、ほかの活動とバランスを取りましょう。
ポイント:「毎日少しずつ」が「たまに長時間」よりも効果的で、生活リズムも崩れにくいです。
見ながらできる英語の声かけ
親が英語を話せなくても、簡単な英語の声かけで、子どもとのやりとりを楽しめます。
見ている途中の声かけ
- Look! What's that?(見て! あれなに?)
- Wow, he's so fast!(わあ、速いね!)
- Is she happy or sad?(あの子うれしいのかな、悲しいのかな?)
- What color is it?(何色かな?)
子どもの反応に応える
- That's right!(そうだね!)
- Good job!(よくわかったね!)
- Me too!(ママ/パパも!)
キャラクターのまねをしよう
アニメの中でキャラクターがあいさつをしていたら、一緒にまねしてみましょう。
- Hello! / Bye-bye! / Thank you! / Let's go!
コツ:正しい発音にこだわりすぎないこと。親が楽しそうに英語を口にする姿を見せることが、子どもにとって一番の刺激になります。
見たあとの遊び方
アニメを見たあとに、英語を使った遊びをすると、さらに記憶に残ります。
① キャラクターごっこ
好きなキャラクターになりきって、アニメで聞いたあいさつや短いフレーズを言ってみましょう。
② 色・数・動物探し
- How many cats did you see?(猫は何匹いた?)
- What animals were in the story?(お話にどんな動物が出てきた?)
③ お絵かき
好きな場面の絵を描いて、英語で一言そえる。
- This is a big red car.(これは大きな赤い車)
④ 英語の歌で遊ぶ
アニメの英語の歌に合わせて踊ったり、手遊びをしたりするのも楽しい方法です。
⑤ 絵本とつなげる
アニメと同じテーマ(動物、乗り物、季節など)の英語絵本を読むと、英語の世界がさらに広がります。
遊びは5分程度で十分です。子どもが乗り気でないときは、無理に誘わなくて大丈夫です。
親も一緒に学ぶコツ
親子で英語アニメを楽しむことは、親にとっても英語に触れる良い機会です。
- 子どもと一緒にフレーズを覚える:「今日のフレーズ」を1つ決めて、1日の中で使ってみる
- わからない言葉は一緒に調べる:「なんて意味だろうね」と調べる姿を見せることで、学ぶ楽しさが伝わります
- 完璧を目指さない:親が間違えても大丈夫。*Oops!*(おっと!)と笑い合えばOKです
家庭で使える簡単なフレーズ例:
- It's time for dinner.(ごはんの時間だよ)
- Let's brush our teeth.(歯みがきしよう)
- Good night. Sleep tight.(おやすみ、ぐっすり眠ってね)
アニメで聞いたフレーズを、日常生活の場面で使うと、子どもは「英語は本当に使える言葉なんだ」と感じられます。親子で「英語を使う遊び」をしているような感覚で取り組んでみましょう。
きょうだいがいる場合は、上の子が下の子に英語のあいさつを教える「先生役」をしてもらうのもおすすめです。教える側に回ると、上の子自身の記憶もしっかり定着します。
よくある失敗と1週間メニュー
よくある失敗
- 英語で見ることを強制する:嫌がったら日本語に戻す柔軟さが大切です。
- 内容をテストする:「なんて言ってた?」と問い詰めると、楽しさがなくなります。
- 長時間見せすぎる:時間を決めて、ほかの活動とバランスを取りましょう。
- 親が一緒に見ない:ときどきでいいので一緒に見て、声かけをしましょう。
1週間メニュー(1日10〜15分)
- 月:子どもと一緒に作品を選ぶ(日本語で好きな作品から)
- 火:英語で1話見る。*Look! What's that?* と声かけ
- 水:同じ話をもう一度。キャラクターのあいさつをまねする
- 木:新しい話を見て、色や動物を英語で探す
- 金:好きな場面の絵を描いて英語で一言
- 土:家族で英語の歌に合わせて遊ぶ
- 日:お休み、または子どものリクエストに合わせて
今日は、子どもと一緒に好きなアニメの英語版があるか探してみるところから始めてみてください。



