流れ星の正体は「砂つぶ」だった。しかも地球には毎日40トン以上の宇宙のちりが降っている

読む前に予想してみよう!
流れ星のほとんどは、大きな岩が燃えて光っている
多くは砂つぶ〜小石ほどの小さなちり。速いスピードで大気にぶつかるため明るく光る。
- 対象
- 地球に降る流星物質
- 規模
- 世界の観測網・衛星観測
- 研究の種類
- 観測研究
- 確かさ
- ★★★★☆
流れ星の多くは、砂つぶくらいの小さなちりが大気に飛びこんで光ったもの。NASAによると、地球には1日に約44トンの隕石やちりが降り注いでいる。
ひとことで言うと流れ星は、宇宙の砂つぶが空気にぶつかって光ったもの!
「流れ星が消えるまでに願いごとを3回」。やってみたことがある人も多いはずです。
でも、あの流れ星の正体を知っていますか? 星が本当に流れているわけではありません。じつは、宇宙をただよう砂つぶなのです。
01流れ星は「宇宙のちり」の光
宇宙には、彗星や小惑星から出た小さなちりがたくさん飛んでいます。これを流星物質と呼びます。
この粒が地球の大気に飛びこむと、秒速十数km〜70kmほどという猛スピードで空気とぶつかります。すると粒のまわりの空気や粒自体が高温になって光り、流れ星(流星)として見えるのです。光るのは、地上からおよそ80〜120kmの高さです。
02名前の使い分け
似た言葉が多いので、整理しておきましょう。
- 流星物質(メテオロイド):宇宙を飛んでいる小さな粒
- 流星(メテオ):大気に入って光っている状態
- 隕石(メテオライト):燃えつきずに地上まで届いたもの
- 火球:特に明るい流星(金星より明るいものなど)

03流星群は「彗星の通り道」
毎年同じ時期にたくさんの流れ星が見られるのが流星群です。
流星群のもとになるのは、多くが彗星のちりです(ふたご座流星群のように、小惑星が母天体とされるものもあります)。彗星は、太陽に近づくたびにちりをまき散らしながら進みます。そのちりは彗星の通り道にそって帯のように残ります。地球が毎年同じ時期にその帯を横切るため、同じ時期に同じ流星群が見られるのです。
流星群の流れ星は、空の1点から放射状に飛び出すように見えます。この点を放射点と呼び、放射点がある星座の名前が流星群の名前になります。8月のペルセウス座流星群や12月のふたご座流星群が有名です。
04燃えつきなかったものが「隕石」
ほとんどの流星物質は、空の高いところで燃えつきてしまいます。大きめの粒が燃えつきずに地面まで届くと、それが隕石です。
隕石の中には、太陽系ができたころの材料をそのまま残しているものがあり、「太陽系の化石」とも呼ばれます。日本でも毎年のように明るい火球が観測され、まれに隕石が見つかることがあります。
05願いごとを3回、言える?
流れ星が光って見える時間は、多くは1秒もありません。願いごとを3回言うのは、正直かなり難しいでしょう。ただ、明るい火球なら数秒続くこともあります。
また、流星群の夜でも、1時間に見える数は条件のよい場所で数十個ほど。街なかでは、その数分の1になってしまいます。暗い場所を選ぶことが、何よりのコツです。
ちなみに、流れ星の光の色は、粒にふくまれる成分によって変わることがあります。ナトリウムならオレンジ色、マグネシウムなら青緑っぽく光ることがあり、写真で色の違いを比べるのも楽しみ方の一つです。
06まとめ
流れ星の正体は、彗星や小惑星が残した、砂つぶほどの宇宙のちりでした。
そんな小さな粒が、100km上空で一瞬だけ見せる光。次に流れ星を見たら、「太陽系ができたころの材料をふくむ砂つぶの、最後の輝きなんだ」と思い出してください。願いごとも、きっと3回言いたくなりますよ。
この研究を英語で読もう原田英語の English CornerWhen you see a shooting star, you are not watching a star at all.
音声
4択クイズ9問A2・B1・B2タップして開く
原田英語の English Corner
この研究を英語で読もう
A shooting star is not really a star. Most shooting stars are tiny pieces of space dust, about the size of a grain of sand. They hit the air around Earth very fast and start to glow.
This happens about 80 to 120 kilometers above the ground. Every day, about 44 tonnes of space dust and rocks fall on Earth. Most of it burns up in the sky.
68 words ・ CEFR A2
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流れ星は本当の星ではありません。ほとんどの流れ星は、砂つぶくらいの大きさの、宇宙のちりの小さなかけらです。それらは地球のまわりの空気にとても速くぶつかり、光り始めます。
これは地上約80〜120kmの高さで起こります。毎日、約44トンの宇宙のちりや岩が地球に降ってきます。そのほとんどは空で燃えつきます。
4択リーディングクイズ
Q1. What is the passage mainly about?
流れ星の正体が主題なので B。
Q2. How big are most of the pieces that make shooting stars?
about the size of a grain of sand とあるので C。
Q3. In the passage, "glow" means ...
glow は「光を放つ、輝く」。空気にぶつかって光る文脈なので A。
When you see a shooting star, you are not watching a star at all. According to NASA, most meteors are caused by tiny bits of dust about the size of a grain of sand. These particles enter Earth's atmosphere at speeds of tens of kilometers per second, and the heat makes them glow about 80 to 120 kilometers above the ground.
NASA estimates that about 44 tonnes of material from space falls on Earth every day, but most of it burns up or settles as fine dust. Meteor showers happen when Earth passes through the trail of dust left by a comet. Because Earth crosses the same trails each year, the same showers return at the same time.
118 words ・ CEFR B1
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流れ星を見るとき、あなたは星をまったく見ていません。NASAによると、ほとんどの流星は、砂つぶほどの大きさの小さなちりによって起こります。これらの粒は秒速数十kmで地球の大気に入り、その熱によって地上約80〜120kmの高さで光ります。
NASAは、毎日約44トンの宇宙からの物質が地球に降っていると見積もっていますが、そのほとんどは燃えつきるか、細かいちりとして降り積もります。流星群は、地球が彗星の残したちりの帯を通過するときに起こります。地球は毎年同じ帯を横切るので、同じ流星群が同じ時期にまたやってくるのです。
4択リーディングクイズ
Q1. What makes the particles glow?
enter Earth's atmosphere at speeds of tens of kilometers per second, and the heat makes them glow とあるので D。
Q2. What happens to most of the 44 tonnes of material each day?
most of it burns up or settles as fine dust とあるので B。
Q3. Why do meteor showers happen at the same time every year?
Because Earth crosses the same trails each year, the same showers return at the same time. とあるので A。
Despite the name, a shooting star has nothing to do with stars. Space is filled with small particles shed by comets and asteroids, known as meteoroids. When one plunges into Earth's atmosphere at speeds of roughly ten-odd to 70 kilometers per second, the particle and the surrounding air become intensely hot and glow, producing a meteor some 80 to 120 kilometers above the ground. According to NASA, most ordinary meteors come from grains about the size of sand, and roughly 44 tonnes of meteoritic material reaches Earth every day, most of it burning up or drifting down as invisible dust.
Estimates, however, vary widely depending on the method, from a few tonnes to over 100 tonnes a day, so NASA's figure is best seen as a representative value. Terminology matters here: a meteoroid travels through space, a meteor is the streak of light in the atmosphere, and a meteorite is a fragment that survives to reach the ground. Meteor showers occur when Earth passes through debris left along a comet's orbit; the meteors appear to radiate from a single point, called the radiant, which gives each shower its name. Most meteors last under a second, leaving little time for wishes.
200 words ・ CEFR B2
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その名前にもかかわらず、流れ星は星とはまったく関係がありません。宇宙は、彗星や小惑星から放出された流星物質(メテオロイド)と呼ばれる小さな粒で満ちています。それが秒速十数kmから70kmほどで地球の大気に突入すると、粒とそのまわりの空気が非常に高温になって光り、地上約80〜120kmの高さで流星が生まれます。NASAによると、ふつうの流星のほとんどは砂ほどの大きさの粒から生じ、毎日約44トンの流星物質が地球に届いていますが、そのほとんどは燃えつきるか、目に見えないちりとして降りてきます。しかし推定値は方法によって1日数トンから100トン超まで大きく異なるため、NASAの数字は代表値と見るのが適切です。
ここでは用語が重要です。メテオロイドは宇宙を移動しているもの、メテオ(流星)は大気中の光の筋、メテオライト(隕石)は燃えつきずに地上に届いたかけらです。流星群は、地球が彗星の軌道に沿って残されたちりを通過するときに起こります。流星は放射点と呼ばれる1点から放射状に出てくるように見え、それぞれの流星群の名前はこの放射点に由来します。ほとんどの流星は1秒もたたずに消えるので、願いごとをする時間はほとんどありません。
4択リーディングクイズ
Q1. What is the difference between a meteor and a meteorite?
a meteor is the streak of light in the atmosphere, and a meteorite is a fragment that survives to reach the ground とあるので B。
Q2. Why does the author call NASA's 44-tonne figure "a representative value"?
Estimates, however, vary widely depending on the method, from a few tonnes to over 100 tonnes とあり、推定に幅があるので代表値と見るべき、という理由。C。
Q3. How does a meteor shower get its name?
the radiant, which gives each shower its name とあり、放射点のある位置(星座)が名前になるので D。
重要単語
- meteorB2名詞流れ星、流星A meteor is a streak of light in the night sky.
shooting star と同じ意味。meteor shower は「流星群」。meteorology(気象学)とは別物なので注意。 - meteoriteC1名詞隕石A meteorite is a space rock that reaches the ground.
-ite は「石・鉱物」を表す接尾辞(granite「花こう岩」など)。地上に落ちたもの。 - meteoroidC1名詞流星物質(宇宙を飛ぶ小さな粒)A meteoroid becomes a meteor when it enters the atmosphere.
-oid は「~のようなもの」(asteroid と同じ)。宇宙空間にあるときの呼び名。 - radiantC1名詞放射点Meteors in a shower seem to come from one radiant.
形容詞では「光り輝く」。radiate(放射する)と同語源。 - debrisC1名詞破片、残がいMeteor showers come from comet debris.
発音は /dəˈbriː/。s は読まない。space debris(宇宙ゴミ)も頻出。 - plungeC1動詞突入する、飛びこむThe particle plunged into the atmosphere.
「急落する」の意味でも使う(Prices plunged.)。経済ニュースで頻出。 - terminologyC1名詞専門用語Scientific terminology can be confusing.
term(用語)+-ology。in terms of ~「~の観点から」の term も同じ語。
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- Meteors and Meteorites: Facts(NASA Science)science.nasa.gov
- Meteor Showers(NASA Science)science.nasa.gov
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流れ星の正体、じつは砂つぶくらいの小さなちりらしい。それが秒速数十kmで大気に飛びこんで光る。しかもNASAによると、地球には毎日約44トンもの宇宙のちりや隕石が降ってきている。今日もあなたの頭上に。
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※本記事は上記の研究・公開資料をもとに、原田英語が独自の言葉で解説したものです。引用は著作権法第32条の範囲で行い、出典を明記しています。画像はすべてオリジナルのイメージです。研究結果には限界や個人差があります。誤りのご指摘は原田英語のお問い合わせフォームから。











