原田英語の英語大全勉強法ぜんぶ入り

勉強法・学習の科学の棚

英語の勉強法・学習の科学の本6冊

研究でわかった「効く勉強法」を、専門家の本で

勉強法の本は数えきれないほどありますが、ここでは第二言語習得や記憶の研究にもとづいた本だけを選びました。英語大全の「学習の科学」の章とあわせて読むと理解が深まります。

『英語独習法』の表紙
英検2級〜

英語独習法

今井むつみ/岩波書店(岩波新書)/2020年

認知科学者が教える、「使える語彙」の育て方

認知科学者の今井むつみさんが、記憶や学習のしくみから英語の勉強法を見直した新書です。単語を「知っている」だけでなく使えるようにするには、日本語と英語の感覚のズレ(スキーマ)を自分で探ることが大事だと説き、オンラインのコーパスや辞書を使った具体的な調べ方を紹介しています。

使い方の手順を見る
  1. 第1〜4章で、「知っている」と「使える」のちがいをつかむ
  2. 気になる単語を1つ選び、コーパスで一緒に使われる語(共起語)を調べる
  3. 似た意味の動詞2つの使い分けを、例文を集めて自分でまとめる
  4. 調べた表現を、英作文や英語日記で実際に使ってみる

目から鱗「多読・多聴だけでは語彙は育ちにくい」という主張は、多読をすすめる英語大全とは少しちがう立場。だからこそ両方を知ると、自分に合う配分が決められます。

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『外国語学習の科学 ―第二言語習得論とは何か』の表紙
日本語で読む

外国語学習の科学 ―第二言語習得論とは何か

白井恭弘/岩波書店(岩波新書)/2008年

第二言語習得研究の入門書。勉強法の「なぜ」がわかる

母語の影響、臨界期仮説、学習者の個人差と動機づけ、言語習得のメカニズムなど、第二言語習得研究でわかってきたことを一般向けにまとめた新書です。最後の章で、効果的な外国語学習法につなげています。

使い方の手順を見る
  1. まず第6章「効果的な外国語学習法」を読んで全体像をつかむ
  2. 気になった章(臨界期・動機づけなど)に戻って読む
  3. 自分の勉強法を1つ選び、研究の考え方に照らして見直す
  4. 英語大全の「学習の科学」の章とあわせて読む

目から鱗「大人になってからでは遅い」は本当か。研究でわかっていることを知ると、年齢を理由にあきらめる必要がないことがわかります。

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『英語学習の科学』の表紙
日本語で読む

英語学習の科学

中田達也・鈴木祐一 編/研究社/2022年

第二言語習得の専門家11人が、Q&A で答える

単語・文法・発音・4技能・個人差・留学・子どもの英語まで、学習者のよくある悩みに第二言語習得研究の専門家11人が Q&A 形式で答えます。インプット・アウトプット・知識の使い方など大原則から具体的な学習法までそろい、各章にブックガイドもついています。

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  1. 目次から、今いちばん困っていること(単語・リスニングなど)の Q&A を読む
  2. 答えの中の「おすすめの練習」を1つ選び、1週間ためす
  3. 第1章の大原則を読んで、自分の勉強の配分を見直す
  4. ブックガイドから、次に読む1冊を選ぶ

目から鱗勉強法の「うわさ」は多いですが、研究で確かめられたものは意外とシンプル。迷ったときの地図になります。

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『英単語学習の科学』の表紙
日本語で読む

英単語学習の科学

中田達也/研究社/2019年

単語の覚え方を、研究で一つずつ検証

「単語帳で覚えても使えない」「文脈で覚えるのが正しい」といった通説を、第二言語習得研究で一つずつ検証した1冊です。テストの効果、復習の間隔、学習回数、語源や記憶術、単語カードの使い方まで、効果的な覚え方を具体的に解説しています。

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  1. テストの効果と、復習のスケジュールの章から読む
  2. 今使っている単語帳の回し方を、読んだ内容に合わせて変える(先にテスト → 答えを見る、など)
  3. 単語アプリや単語SRSで、復習の間隔を少しずつ広げる
  4. 語源や記憶術の章は、覚えにくい語にだけ使う

目から鱗単語帳は悪者ではありません。使い方しだいで、いちばん効率のよい道具になります。

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『Fluent Forever: How to Learn Any Language Fast and Never Forget It』の表紙
英検準1級〜(英語で読む)

Fluent Forever: How to Learn Any Language Fast and Never Forget It

Gabriel Wyner/Harmony Books/2014年

オペラ歌手が編み出した、忘れない語学の方法

オペラ歌手として数か国語を身につけた著者が、まず発音から入り、単語は翻訳ではなく絵と自分の経験で覚え、間隔反復のカードで復習する方法を紹介した英語の本です。英語で読めば、それ自体が多読の練習にもなります。

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  1. 前半で、発音 → 単語 → 文法という順番の考え方を読む
  2. 覚えたい英単語を、日本語訳ではなく画像と例文でカードにする
  3. Anki や単語SRSで、カードを間隔を空けて復習する
  4. 英語の本として読み、知らない表現は自分のカードに追加する

目から鱗単語を日本語訳で覚えず、絵や自分の思い出と結びつけると、英語を英語のまま思い出せるようになります。

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『Make It Stick: The Science of Successful Learning』の表紙
英検準1級〜(英語で読む)

Make It Stick: The Science of Successful Learning

Peter C. Brown・Henry L. Roediger III・Mark A. McDaniel/Belknap Press (Harvard University Press)/2014年

思い出す・間をあける・まぜる。学習科学の名著

記憶の研究者2人とライターが、思い出す練習(テスト)、間隔をあけた復習、種類をまぜる練習など、研究で効果が確かめられた学び方を、実例をまじえて紹介した本です。英語学習の本ではありませんが、単語や文法の覚え方が根本から変わります。日本語訳『使える脳の鍛え方』もあります。

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  1. 最初の章で「読み返し」や「詰めこみ」がなぜ効きにくいかを知る
  2. 単語・文法の復習を「読み返す」から「思い出す(テスト)」に変える
  3. 復習の間隔を、1日 → 3日 → 1週間と広げる
  4. 同じ種類の問題ばかりでなく、ちがう種類をまぜて練習する

目から鱗「すらすら読めた=覚えた」は錯覚。思い出すのに少し苦労するくらいの練習のほうが、記憶は長く残ります。

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