時制英語の“時間”は「点・線・くり返し」と「基準時」の2つで全部わかる

日本語の「〜する」「〜した」の感覚のまま英語の時制を覚えると、I play tennis. が「今テニスをしている」に見えてしまいます。英語の時制は、時間軸の上に点・線・範囲・くり返しを置き、それをどの時点(基準時)から眺めるかを決めるだけのシステムです。この単元でその「一本の筋」をつかめば、完了形・仮定法・時制の一致まで同じ図で説明できるようになります。
知ってた? 目から鱗
Q1英語には「未来形」という動詞の形がない?
英語で動詞そのものの形が変わる時制は、現在(play / plays)と過去(played)の2つだけ。will は助動詞で、未来は will・be going to・進行形・現在形など、いろいろな道具を組み合わせて表す。そのため「英語に未来時制はない」と説明する文法書もある。
Q2「時・条件の副詞節は未来でも現在形」には理由がある?
主節の will がすでに「未来の話」であることを示しているので、副詞節でくり返す必要がない。しかも when / if 節は「その時が来た、そうなった」と前提を置く場所なので、起きたこととして現在形で表す、と説明される。ただし「来るかどうか」自体が話題になる名詞節では will が要る。
Q3過去形を使うと丁寧になるのはなぜ?
過去形の正体は「今からの距離」。時間の距離を相手との心の距離に置きかえて、直接さをやわらげている。I wanted to ask you something. や I was wondering if 〜 がそれ。仮定法が過去形を使うのも「現実からの距離」で、根っこは同じ発想。
Q4The train is stopping. は「電車が止まっている」?
いいえ、「止まりかけている(まだ動いている)」。stop / die / arrive / leave のような一瞬で終わる動詞の進行形は「その瞬間に向かう途中」を表す。止まった状態なら The train has stopped. と言う。
Q5be going to の going は、本当に「行く」?
もとは「〜しに向かっている途中」という移動の意味だったが、「〜する方向に進んでいる」→「〜するつもりだ、〜しそうだ」へと意味が変わった。今は移動の意味が消えているので、I'm going to go. と go を重ねても変ではない。口語ではよく gonna と縮まる。
01時制の地図:「点・線・範囲・くり返し」と「基準時」 基礎
生徒時制って、現在・過去・未来に進行形に完了形に……多すぎて頭がパンクしそう。
先生安心して。英語の時制は、部品が2つしかないんです。
生徒2つ? 12種類くらいあるって聞いたけど。
先生「いつから眺めるか(基準時)」と「出来事をどんな形で見るか(点・線・範囲・くり返し)」。この2つのかけ算で12個に見えてるだけ。
生徒かけ算なら覚えるのは足し算くらいで済むってこと?
先生そういうこと。今日はその地図を先に渡します。
動く図解時間軸・変形・イメージ図がアニメーションで動きますアプリで見る英語の時制=「基準時」×「見え方」
基準時=どの時点に立って眺めるか(今/過去のある時/未来のある時)。
見え方=出来事を 点(1回で終わる)、線(途中・進行中)、範囲(ある時点までずっと)、くり返し(いつもそう)のどれで見るか。
この2つを決めれば、動詞の形は自動的に決まります。
| 見え方\基準時 | 今(現在) | 過去のある時 | 未来のある時 |
|---|---|---|---|
| くり返し・点(単純形) | I play(いつもそう) | I played(点) | I will play(点) |
| 線・途中(進行形) | I am playing | I was playing | I will be playing |
| 範囲・〜までに(完了形) | I have played | I had played | I will have played |
| 範囲+途中(完了進行形) | I have been playing | I had been playing | I will have been playing |
縦に見ると「見え方」、横に見ると「基準時」。12個を丸暗記する必要はありません。「単純形」は、進行形でも完了形でもないふつうの形(play / played / will play)のことです。
動く図解時間軸・変形・イメージ図がアニメーションで動きますアプリで見る上のモーショングラフでボタンを切り替えてみてください。現在形は“点々”が過去から未来まで散らばる、進行形は“今”を包む短い線、完了形は過去から今に向かう矢印。形がまったく違うのがわかります。
もう1つのポイントは基準時。完了形の矢印を「今」に向ければ現在完了、「過去のある時」に向ければ過去完了、「未来のある時」に向ければ未来完了。矢印の形は同じで、刺さる場所が違うだけです。
動詞の選択肢を見る前に、文の中の yesterday / now / every day / since / by the time / when 節(when で始まる「〜するとき」のかたまり)などの「時の目印」に線を引く。目印が基準時と見え方を教えてくれます。
なぜ効く? 時制は動詞単独では決まらず、文脈の時間情報とセットで決まるため。目印を先に確定させると選択肢の半分は一瞬で消えます。
時制の4つの見え方=点(1回)・線(途中)・範囲(ずっと)・くるくる(くり返し)。英文を見たら「これはどれ?」と4択で考えるクセをつけると、時制の判断が速くなります。
確認問題 次のうち「今まさに途中」を表すのはどれ?
「途中・線」は進行形。every night は「くり返し」(現在形)、last night は「点」(過去形)、since noon は「範囲」(現在完了)。
02現在形の正体=「いつもそう」 基礎
いきなり大事なことを言います。現在形は「今この瞬間にしている動作」を表す形ではありません。現在形が表すのは「昨日もそうだったし、今日もそうだし、明日もたぶんそう」といういつもそうの世界です。
テニスをするのが習慣・趣味。今この瞬間はお風呂に入っていてもOK。
I play tennis.
今コートで打っている最中。
I'm playing tennis.
| 使い方 | 例文 | ポイント |
|---|---|---|
| ① 習慣 | Ken gets up at six. | 毎日のくり返し |
| ② 現在の状態 | Emma lives in Nagoya. | 今までも今後もしばらくそう |
| ③ 不変の真理・一般論 | Water boils at 100℃. | いつでもどこでもそう |
| ④ 確定した予定(時刻表・カレンダー) | The last train leaves at 11:40. | 個人の意志では動かない予定 |
4つとも「いつもそう/もう決まっていて動かない」という点で同じ仲間です。
- My brother plays the guitar in a band.
兄はバンドでギターを弾いている。(日本語は「弾いている」でも英語は現在形。活動として“いつもそう”だから。) - The sun rises in the east.
太陽は東から昇る。(不変の真理。) - Our summer vacation starts on July 20.
夏休みは7月20日から始まる。(カレンダーで決まった予定なので未来でも現在形。) - Yuki doesn't eat natto.
ユキは納豆を食べない。(「食べない人」という性質。)
現在形=過去・今・未来のどこを切っても同じ
現在形は、時間軸のどこを切り取っても同じ答えが返ってくる内容に使います。だから「習慣」「性質」「真理」「動かない予定」が全部現在形になるのです。日本語の「〜している」に引きずられて進行形にしないこと。
「父は銀行で働いている」は職業(いつもそう)なので My father works at a bank. です。is working にすると「(今だけ・一時的に)働いている」というニュアンスになります。
現在形を見たら「いつもそう」と読みかえる。I study English. は「今勉強中」ではなく「英語を勉強している人だ(習慣)」。
生徒じゃあ What do you do? って「今何してるの?」じゃないの?
先生現在形だから「いつも何をしてるの?」=お仕事は何ですか、です。
生徒今何してるのかを聞くなら?
先生What are you doing? 進行形。時制が変わると質問そのものが変わります。
確認問題 My father usually ( ) to work by train, but today he is driving.
「ふだんは電車で行く(習慣)」なので現在形 goes。後半の today he is driving は「今日だけ一時的に」なので進行形。習慣と一時的の対比がこの文の見どころ。
03過去形の正体=今から切り離された「距離」 基礎
過去形は「過去の点」を表します。大事なのは、その点が今とは切り離されていること。I lived in Osaka. と言うと、ネイティブはふつう「(今はもう住んでいない)」と受け取ります。
動く図解時間軸・変形・イメージ図がアニメーションで動きますアプリで見る 動く図解時間軸・変形・イメージ図がアニメーションで動きますアプリで見る過去の話として完結。今どうなっているかは語らない。
I lost my key.
過去の出来事が今につながる。「今もない」まで言う。
I have lost my key.
過去形=距離を置く形
過去形の本質は「今・現実・相手から距離をとる」こと。
① 時間の距離:昔のことだから今と離れている。
② 現実からの距離:If I had wings…(仮定法=ありえない話)
③ 心の距離:I wanted to ask you something.(丁寧・遠慮)
この3つは別々のルールではなく、同じ「距離」の使い回しだと考えると整理できます。
| 距離の種類 | 例文 | 和訳 | つながる単元 |
|---|---|---|---|
| 時間 | I visited Kyoto last year. | 去年京都を訪れた。 | 時制 |
| 現実 | If I knew her number, I would call her. | 番号を知っていたら電話するのに。 | 仮定法 |
| 心(丁寧) | Could you open the window? | 窓を開けていただけますか。 | 助動詞 |
| 心(遠慮) | I was wondering if you could help me. | 手伝っていただけないかと思いまして。 | 時制(上級) |
過去形=距離。仮定法で「過去形なのに今の話」になるのは、時間ではなく現実から距離をとっているからです。
- I wanted to ask you a favor.
ちょっとお願いしたいことがあったのですが。(今お願いしたいのに過去形。直接さを弱める丁寧表現。) - Did you want some tea?
お茶はいかがですか。(今のことを過去形で聞く、店員などの控えめな聞き方。) - My grandfather used to smoke, but he quit ten years ago.
祖父は以前たばこを吸っていたが、10年前にやめた。(used to=「昔は〜だった(今は違う)」。過去の距離を強調する表現。)
yesterday / ~ ago / last ~ / in 2019 / when I was a child / then(その時)/ just now(ついさっき)/ 過去の出来事を尋ねる When …? などがあれば過去形(過去進行形なども含めた過去の時制)。現在完了とは一緒に使えません(完了形の単元で詳しく)。
なぜ効く? これらの語は時間軸の上の「点」をピンで留める語。今とつながる現在完了は、今と切り離された点とは両立しないからです。
used to do=昔は〜したものだ(今は違う)。be used to ~ing=〜に慣れている(to は前置詞なので、後ろは名詞か動名詞=~ing の形で「〜すること」を表す語)。I'm used to getting up early. が正しく、✕ I'm used to get up early. は誤り。
※This knife is used to cut bread.(パンを切るのに使われる)は use(使う)の受動態+to 不定詞で、別物です。
お店で「ご注文は以上でよろしかったでしょうか」と言われたことがあるはずです。今の確認なのに「〜かった」を使うのは、英語の I wanted to… と同じ「距離を置いて柔らかくする」発想だと説明されることがあります。言語が違っても、過去形を“クッション”に使う人間の感覚は似ているのかもしれません。
確認問題 I ( ) in Sapporo when I was little, so I'm good at skiing.
when I was little(小さかった頃)は過去の点・期間をピンで留める語句。過去形 lived。have lived は when I was little のような過去の時点を表す語句と一緒に使えない。
04進行形=「途中」の映像 標準
進行形(be + ~ing)は、出来事の途中にカメラを置いて撮った映像です。始まっているけれど、まだ終わっていない。この「途中」から、一時的・変化の途中・近い予定・いらだちの always まで、まとめて説明できます。
動く図解時間軸・変形・イメージ図がアニメーションで動きますアプリで見る 動く図解時間軸・変形・イメージ図がアニメーションで動きますアプリで見る| 使い方 | 例文 | 和訳 |
|---|---|---|
| ① 今まさに途中 | Emma is taking a shower. | エマは今シャワー中。 |
| ② 一時的な状態 | I'm living with my aunt this month. | 今月はおばの家に住んでいる。 |
| ③ 変化の途中 | It's getting dark. | 暗くなってきた。 |
| ④ 近い未来の予定(手配済み) | We're having a party tomorrow. | 明日パーティーをする予定だ。 |
| ⑤ always ~ing(多くはいらだち・非難) | He's always losing his umbrella. | 彼はいつも傘をなくしてばかりいる。 |
5つとも「まだ終わっていない・今だけ」という途中感でつながっています。
神戸が生活の本拠地。
I live in Kobe.
留学中・単身赴任中など、一時的に住んでいる。
I'm living in Kobe.
死という出来事が完了した。
The fish died.
死に向かっている途中=まだ生きている。
The fish is dying.
瞬間で終わる動詞の進行形は「〜しかけている」
die / stop / arrive / leave のように一瞬で終わる動詞(瞬間動詞)を進行形にすると、その瞬間に向かっている途中=「〜しかけている」になります。The bus is stopping.=バスが止まりかけている(まだ動いている)。
※knock / jump / hit のように、一瞬の動作をくり返せる動詞の進行形は「何度も〜している」(Someone is knocking on the door.)。また I'm leaving tomorrow. のように未来の語句があれば「近い予定」です。
He always gets up at six.=いつも6時に起きる(ただの事実)。
He's always complaining.=いつも文句ばっかり言っている(多くは話し手のいらだち。She's always helping others. のようにほめる文脈もある)。
進行形の「今この瞬間も途中」という臨場感が、「またかよ」という感情を乗せます。
- Look! The cherry blossoms are starting to fall.
見て!桜が散り始めている。(変化の途中。) - I'm meeting Ken at the station at five.
5時に駅でケンと会うことになっている。(もう約束済みの近い予定。) - My sister is always borrowing my clothes without asking.
妹はいつも勝手に私の服を借りていく。(非難・いらだち。)
~ing を見たら「今ぐらいの、途中の、一時的な」と読む。ずっと続く話なら現在形、今ぐらいの話なら進行形。
生徒「〜しかけている」の die の進行形、日本語だと「死んでいる」と訳しそうになる。
先生危ない危ない。「死んでいる」は He is dead. 状態の形容詞です。
生徒is dying は「死にかけてる」、is dead は「もう死んでる」。
先生その区別ができれば、読解で登場人物を勝手に死なせずに済みます。
確認問題 Hurry up! The train ( ). We'll miss it.
「今まさに発車しかけている」=瞬間動詞 leave の進行形。leaves は時刻表的な予定(The train leaves at 8.)で、Hurry up! の切迫感と合わない。
05状態動詞は進行形にしない?――原則と「意味が変わる」例外 標準
know や like は ✕ I'm knowing / ✕ I'm liking とはふつう言いません。理由は簡単で、これらは意味そのものが最初から「ずっと続いている状態」だからです。進行形は「始まりと終わりがある動作の途中」を切り取る形。始まりも終わりもはっきりしない状態には、切り取る「途中」がありません。
know や like のように状態を表す動詞を状態動詞、eat や run のように始めたりやめたりできる動作を表す動詞を動作動詞と呼びます。進行形にできるのは、原則として動作動詞だけです。
| グループ | 代表的な動詞 | イメージ |
|---|---|---|
| 心・頭の状態 | know, believe, understand, remember, like, love, hate, want, need, prefer | 頭や心の中にずっとある |
| 知覚(自然に入ってくる) | see(見える), hear(聞こえる), smell(におう), taste(味がする) | 意志と関係なく入ってくる |
| 所有・関係 | have(持っている), own, belong to, contain, consist of, resemble | AとBの関係が続いている |
| 存在・性質 | be, exist, seem, look(〜に見える) | そういう状態・見た目 |
状態動詞の代表。「〜している」と訳しても現在形で書くものが多い。
迷ったら「Stop ~ing!(〜するのをやめろ!)」と命令できるか考える。Stop eating! は言える→動作動詞。Stop knowing! / Stop resembling! はヘン→状態動詞なので進行形にしない。
※あくまで目安です(Stop being silly! のように、be も「一時的なふるまい」の意味なら言える=進行形にもできる)。
なぜ効く? やめられる=始まりと終わりをコントロールできる=途中がある動作。やめられない=状態。進行形の「途中」の条件とぴったり一致します。
所有。進行形にしない。
I have a new smartphone.
動作の意味なら進行形OK。
I'm having lunch now.
| 動詞 | 状態の意味(進行形✕) | 動作の意味(進行形○) |
|---|---|---|
| have | I have two sisters.(いる・持っている) | We're having a great time.(過ごしている) |
| be | He is kind.(性格として親切) | He's being kind today.(今日はやけに親切にふるまっている) |
| think | I think he's right.(〜と思う=意見) | I'm thinking about my future.(考え中) |
| see | I see a bird.(見える)/I see.(わかった) | I'm seeing the dentist tomorrow.(会う・診てもらう) |
| taste | This curry tastes great.(味がする) | She's tasting the soup.(味見している) |
| smell | The room smells of coffee.(においがする) | Why are you smelling the milk?(においをかぐ) |
| look | You look tired.(〜に見える) | I'm looking at the map.(見ている) |
同じ動詞でも「意志でやる動作」の意味になったとたんに進行形OKになる。
- You're being so quiet today. Is something wrong?
今日はやけにおとなしいね。何かあった?(be being + 形容詞=一時的なふるまい。「いつもと違う」が伝わる。) - I'm thinking of joining the dance club.
ダンス部に入ろうかと考えている。(think of / about ~ing=検討中(動作)。) - Emma is seeing someone from her part-time job.
エマはバイト先の人と付き合っている。(see=付き合う(口語)。)
know / like / have / resemble など「〜している」と訳せる状態動詞は、もともとずっと継続中の意味。わざわざ ing をつけなくても「中(ちゅう)」が入っている、と覚える。
「彼は父親に似ている」は He resembles his father.(✕ is resembling)。「その本は私のものだ」は It belongs to me.(✕ is belonging)。和訳の「〜している」にだまされない。
ある有名ハンバーガーチェーンの英語キャッチコピーで広まった I'm loving it。学校文法では love は状態動詞なので「誤り」とされがちですが、口語では「今まさに楽しんでいる真っ最中!」という一時的な感情の盛り上がりを表す言い方として実際に使われます。進行形の「今だけ・途中」感を逆手にとった表現です。ただし入試の空所補充では、特別な文脈がないかぎり I love it が正解です。
確認問題 This cake ( ) too sweet for me.
taste+形容詞=「〜な味がする」は状態動詞なので現在形 tastes。is tasting は「味見している」(動作)の意味で、後ろに形容詞は来ない。
06未来の表し方7連発:will / be going to / 進行形 / 現在形 / be about to / be to / will be ~ing 標準
英語には「未来形」という専用の活用はありません。未来は“今の気持ち・今の状況”から推し量るものなので、いろいろな形を借りて表します。どの形を借りるかで「どれくらい決まっているか」「いつ決めたか」のニュアンスが変わります。
動く図解時間軸・変形・イメージ図がアニメーションで動きますアプリで見る| 形 | 核心イメージ | 例文 |
|---|---|---|
| will | その場の決定・話し手の予測 | It's cold. I'll close the window. |
| be going to | 前から決めていた意図・今ある兆候からの予測 | I'm going to study abroad next year. |
| 現在進行形 | 手配済み・約束済みの個人的予定 | I'm seeing Ken at six. |
| 現在形 | 時刻表・カレンダーで動かない予定 | The concert starts at 7 p.m. |
| be about to | 今まさに〜しようとしている(直前) | The movie is about to start. |
| be to | 公式な予定・義務・運命など(堅い) | The president is to visit Japan in May. |
| will be ~ing | 自然な流れでそうなる・予定を丁寧に尋ねる | Will you be using the car tonight? |
同じ「明日〜する」でも、どの形を選ぶかで話し手の頭の中が見える。
電話が鳴った瞬間に「出るよ」と決めた。
The phone's ringing. — I'll get it.
前々から計画していた、または目の前の黒い雲という証拠がある。
Look at those clouds. It's going to rain.
- I'm going to buy a bike with my part-time job money.
バイト代で自転車を買うつもりだ。(前から決めている意図。) - We're flying to Okinawa on Saturday.
土曜日に飛行機で沖縄へ行く。(航空券も手配済み。) - Hurry! The doors are about to close.
急いで!ドアが閉まるところだ。(直前。) - I'll be seeing Yuki at practice anyway, so I'll give her your note.
どうせ練習でユキに会うから、メモを渡しておくよ。(わざわざではなく「どうせ流れでそうなる」。)
be about to は「今まさに」なので、tomorrow / next week のような未来の時点とはふつう一緒に使いません。✕ I'm about to leave tomorrow. → ○ I'm leaving tomorrow. / I'm going to leave tomorrow.
直前に相手の発言・電話・ノックなどの“きっかけ”があり、その返事として決めているなら will。OK, I'll… / Then I'll… / Don't worry, I'll… の形は will の定位置。
なぜ効く? will は「今この瞬間の話し手の意志・判断」を表すので、会話のリアクションと相性が良い。be going to は「前から」の含みがあるので、たった今決めたことには不自然になります。
be about to は「だいたい」ではなく「まさに〜しようとしている」。秒読みの状態なので、tomorrow のような遠い未来とは相性が悪い。
確認問題 A: We've run out of milk.
B: Oh, really? I ( ) some on my way home.
牛乳がないと今聞いて、その場で「じゃあ買ってくる」と決めたので will。be going to や進行形は「前から決めていた・手配済み」になり、今知ったばかりの状況と合わない。現在形 buy は時刻表のような確定した予定や習慣の形なので、その場の決定には使わない。
07時・条件の副詞節は、未来のことでも原則として現在形 応用
入試の超定番です。「彼が帰ってきたら伝えます」は、未来の話なのに ✕ When he will come back ではなく When he comes back, I'll tell him. になります。
When he comes back のように、主語と動詞を含むかたまりを節と呼びます。その中でも「〜するとき」「もし〜なら」と、文に時や条件を付け足す節が時・条件の副詞節です。
When he comes back,副詞節 IS 'll tellV himO.
彼が帰ってきたら、彼に伝えます。なぜ現在形?
when 節・if 節は「その出来事が起きたら」という前提(舞台設定)です。前提は「それが起きた場面では」と事実のように扱うので、「たぶん〜だろう」という推量の will は入れず、現在形で書きます。未来であることは主節(I'll tell him のような文の中心部分)の will がすでに示しているので、節の中でくり返す必要がない、とも言えます。
※これは「ふつうは」の話です。if 節の will が意志・依頼を表す場合、if 節の内容が主節より後に起こる場合、予測が今の判断の根拠になる場合(If it will rain tomorrow, we should cancel it now.)は if 節にも will を使います(下の参照)。
| 種類 | 接続詞 |
|---|---|
| 時 | when, before, after, until / till, as soon as, by the time, once, the moment |
| 条件 | if, unless, in case, as long as, provided (that), suppose (that) |
これらが導く副詞節(「〜するとき」「〜なら」)の中では、未来のことも原則として現在形(完了なら現在完了)。
文の骨組みの外にある“おまけ”。未来でもふつう現在形。
I'll text you when I get home.
know / ask / wonder の目的語(「〜を」にあたる部分=文の骨組みの一部)。未来なら will。
I don't know when he will get home.
IS wonderV if it will snow tomorrowO.
明日雪が降るかなあ。- If it rains tomorrow, the game will be canceled.
明日雨が降れば、試合は中止になる。(条件の副詞節→現在形。) - Please tell me if you will be free tomorrow.
明日ひまかどうか教えてください。(tell me の目的語=名詞節→will。) - Wait here until I come back.
私が戻るまでここで待っていて。(until も時の副詞節。) - By the time you arrive, the party will be over.
君が着くころにはパーティーは終わっているだろう。(by the time も時の接続詞。)
まず節の役割で判定:when / if 節が know / ask / wonder / tell などの目的語(または主語)なら名詞節、文にくっついて「いつ・どんな条件で」を足しているだけなら副詞節。訳すと見分けやすい:名詞節は「いつ〜か」「〜かどうか」、副詞節は「〜するとき」「もし〜なら」。名詞節→未来のことなら will、副詞節→未来のことでも現在形。
※例外:if 節の will が「意志・お願い」(If you will wait here, I'll call him.=待っていてくださるなら)や、if 節の内容が主節より後に起こる場合(If it will help you, I'll lend you the money.=それが役に立つなら)は、副詞節でも will を使う。
例)Tell me when he comes.(彼が来たら教えて=副詞節)/Tell me when he will come.(彼がいつ来るか教えて=名詞節)
なぜ効く? when / if の名詞節は「いつか・〜かどうか」という疑問を名詞のかたまりとして扱うので「か」と訳される(that 節の名詞節は「〜ということ」なので、この見分け方は when / if 専用)。副詞節は主節の出来事が起こる時・条件という前提(舞台設定)を示すだけなので、未来のことでも現在形で表す。
if(もしも)と when(その時)の副詞節は未来でもふつう現在形。「か」がついたら(〜かどうか・いつ〜か)will で OK。
次の3つの場合は、副詞節(if 節)でも will を使います。
① 意志・依頼:If you will wait here, I'll call the manager.(待っていただけるなら)。この will は未来ではなく「主語の意志」です。
② if 節の内容が主節より後に起こる:If it will help you, I'll lend you the money.(それが役に立つなら貸す。貸すのが先、役に立つのは後)
③ 予測が今の判断の根拠になる:If it will rain tomorrow, we should cancel the picnic now.(明日雨になるのなら、今のうちに中止すべきだ)
どれも「その時になったら〜」という単純な未来の条件ではありません。入試の4択では「単純未来なら現在形」をまず優先してください。
確認問題 I'm not sure if Ken ( ) to the party next Saturday.
I'm not sure の後ろの if 節は「〜かどうか」=名詞節。未来のことなので will come。副詞節ルールに飛びついて comes を選ばない。
08過去進行形・未来進行形――基準時をずらした「途中」 応用
進行形の「途中の映像」は、基準時を過去や未来にずらしても同じです。過去進行形=過去のある時点で途中、未来進行形=未来のある時点で途中。形が変わるのは be 動詞だけ(was / were、will be)です。
動く図解時間軸・変形・イメージ図がアニメーションで動きますアプリで見る 動く図解時間軸・変形・イメージ図がアニメーションで動きますアプリで見る- When the phone rang, I was taking a bath.
電話が鳴ったとき、私はお風呂に入っていた。 - While we were walking home, it started to snow.
家に歩いて帰っている途中で雪が降り始めた。 - At ten last night, Emma was studying for the test.
昨夜10時、エマはテスト勉強をしていた。
彼が来たときには、もう料理の最中だった。
When he came, I was cooking.
彼が来て、それから料理した(順番の話)。
When he came, I cooked.
物語は「背景=過去進行形」「事件=過去形」
小説や英作文の描写では、過去進行形で舞台(雨が降っていた・みんなが笑っていた)を描き、過去形で出来事(ドアが開いた)を起こします。映画でいえば、過去進行形がカメラの長回し、過去形がカットの切り替わりです。
- I was going to call you, but I fell asleep.
電話しようと思っていたんだけど、寝ちゃった。(was going to=実現しなかった予定・意図の定番。)
- This time tomorrow, I'll be flying over the Pacific.
明日の今ごろは太平洋の上を飛んでいるだろう。(未来のある時点で途中。) - Will you be using your bike this afternoon?
今日の午後、自転車を使う予定ある?(貸してほしいときの遠回しで丁寧な聞き方。)
「来てくれる?」相手の意志を聞く=依頼・勧誘に聞こえる。
Will you come to the meeting?
「来る予定になってる?」予定を事実として聞くだけ=圧がない。
Will you be coming to the meeting?
will be ~ing を見たら「意志とは関係なく、自然な流れでそうなる」と読む。予定を尋ねる丁寧な質問、「どうせ〜するから」という文脈、未来の時点での途中の3つがほぼすべて。
なぜ効く? 進行形は「すでに動いている流れの途中」を表すため、話し手や相手の“決断”が表に出ない。だから依頼っぽさや押しつけ感が消えて丁寧になります。
確認問題 I was reading a comic when my mother ( ) into my room.
マンガを読んでいた(背景=過去進行形)ところに、母が入ってきた(事件=過去形)。when 節の中の「点」の出来事なので came。
09時制の一致への橋渡し――基準時が過去へ引っ越す 応用
Ken says he is busy. を過去にすると Ken said he was busy. になります。このように、主節(Ken said の部分)の動詞が過去になると、中の節の動詞も過去側へずれることを「時制の一致」と呼びます。やっていることは単純で、基準時が「今」から「言った時」に引っ越しただけです。
動く図解時間軸・変形・イメージ図がアニメーションで動きますアプリで見る 動く図解時間軸・変形・イメージ図がアニメーションで動きますアプリで見る| もとの形(基準=今) | 主節が過去のとき(基準=言った時) |
|---|---|
| is / am / are | was / were |
| 現在形 works | 過去形 worked |
| 過去形 worked | 過去完了 had worked(前後関係が明らかなら過去形のままも多い) |
| 現在完了 has worked | 過去完了 had worked |
| will / can / may | would / could / might |
くわしくは「疑問詞・話法・時制の一致」の単元で。ここでは「基準時の引っ越し」という感覚をつかめばOK。
- Yuki said she was tired.
ユキは疲れていると言った。(「疲れていた」と訳さない。言った時点で同時なので日本語は「疲れている」。) - Tom told me he had lost his wallet.
トムは財布をなくしたと私に言った。(言った時より前→過去完了。) - I thought it would rain, so I took an umbrella.
雨が降るだろうと思ったので、傘を持って行った。(思った時より後→would。)
① 不変の真理:Our teacher said that light travels faster than sound.
② 今も変わらない事実・習慣:Ken said he gets up at five every day.(今もそうなら現在形でも可)
③ 歴史上の事実:We learned that the war ended in 1945.(過去完了にしない)
④ 仮定法:He said that if he were rich, he would travel.(仮定法の形はそのまま)
日本語は「一致しない」から混乱する
日本語は「ユキは疲れていると言った」のように、中身を“言った時”の目線のまま「疲れている」と書き、過去にずらしません。英語は主節が過去なら、中身の動詞も過去側へずらします(言った時と同時なら過去形 was)。和訳のときは「〜している」に戻し、英作文のときは過去形にずらす。これが時制の一致で失点しないコツです。
said / thought / knew などが出てきたら、自分がその時点にワープしたつもりで「その時から見て同時?前?後?」と考え、同時=過去形、前=過去完了、後=would を当てはめる。
なぜ効く? 時制の一致は機械的な変換ではなく、基準時の移動。基準時を正しく置けば、図の上で自動的に形が決まります。
確認問題 Emma told me that she ( ) Kyoto twice before.
told(過去)が基準時。そこから見て「それ以前に2回訪れたことがある」=過去の時点までの経験なので過去完了 had visited。has visited は基準時が今のときの形。
10難関大の差がつくポイント 難関
ここからは早慶・難関国公立で差がつく論点です。どれも「基準時」と「点・線・範囲・くり返し」の応用で説明できますが、知識の組み合わせで問われるので油断できません。
接続詞の“なりすまし”にも副詞節ルール
the next time / every time / each time / the moment / the minute / by the time / the first time などは、名詞のかたまりが接続詞として働くもの。これらの節も時の副詞節なので、未来のことでもふつう現在形です。
The next time I see him, I'll tell him.(✕ will see)
- The moment you get the results, call me.
結果が出たらすぐに電話してね。(the moment 節の中は未来でもふつう現在形。) - Take an umbrella in case it rains.
雨が降るといけないから傘を持って行きなさい。(in case も条件系の副詞節→現在形。) - Once you get used to it, driving is easy.
いったん慣れてしまえば、運転は簡単だ。
時刻表的な「動かない予定」は名詞節の中でも現在形でよい。
Do you know when the next bus leaves?
予測・意志など、決まっていない未来は will。
Nobody knows when the next big earthquake will hit.
名詞節で will を使うのは「未来だから」ではなく「未来の予測だから」。時刻表のように確定した予定なら、名詞節の中でも現在形が使えます。選択肢に will と現在形が並んだら、中身が予測か確定かまで見ること。
| be to の用法 | 例文 | 和訳 |
|---|---|---|
| 予定(公式) | The two leaders are to meet next week. | 両首脳は来週会談する予定だ。 |
| 義務 | You are to hand in the report by Friday. | 金曜までにレポートを提出すること。 |
| 可能(否定+受動が多い) | Not a soul was to be seen on the street. | 通りには人っ子一人見えなかった。 |
| 運命(過去形で) | He was never to see his hometown again. | 彼は二度と故郷を見ることはなかった。 |
| 意図(if 節で) | If you are to win, you must train harder. | 勝ちたいなら、もっと練習しなければならない。 |
be to は「予定の線路にのっている」イメージ。そこから義務・可能・運命・意図に広がる。詳しくは不定詞の単元で。
便の出発時刻=時刻表の予定。現在形。
What time does your flight leave?
あなたが家を出る時刻=個人の予定。進行形。
What time are you leaving?
hope の後ろは現在形で未来を表せる
I hope you have a great time in Hawaii.(ハワイで楽しんでね)のように、hope の後ろの that 節では現在形で未来を表すことがよくあります(will have も可)。「願い」は実現した場面を思い描く表現なので、副詞節と同じように現在形で済ませられる、と考えると納得できます。
By the time you get there, the store will have closed. のように時の表現が複数あるときは、「どの時点から眺めた話か」を1つ決め、そこにタイムライン図の「基準時」の点線を立てるつもりで読む。
なぜ効く? 難問は「基準時が文の途中で移る」「副詞節と主節で形が違う」ことを利用して作られる。基準時を1つに固定すると、主節と節の役割分担が見えるようになります。
確認問題 The next time you ( ) to Tokyo, let me show you around.
the next time は接続詞として働き、時の副詞節を作る。未来でも現在形 come。will come は名詞節の形、are coming は「手配済みの予定」で「次に来るとき」という一般的な条件と合わない。
確認問題 次のうち、文法的に誤っているものを選べ。
until 節は時の副詞節なので未来でも現在形 → until the rain stops。wonder whether ~ は名詞節で will OK。the museum opens は時刻表的な予定なので名詞節でも現在形でOK。
11超上級:ネイティブの時制感覚 超難関
最後に、教科書のルールの“外側”にあるネイティブの感覚を見ます。どれも「点・線・くり返し」「距離」「基準時」というこの単元の原理から説明できます。
| 現在形の特殊な使い方 | 例 | なぜ現在形? |
|---|---|---|
| 見出し(過去の出来事) | Local Team Wins National Title | 新鮮な事実を“今の出来事”として突きつける |
| 実況中継 | Suzuki passes to Tanaka, Tanaka shoots… | 一瞬で終わる動作を次々に点として並べる |
| 手順・道案内・レシピ | You turn left at the bank and go straight. | いつ誰がやっても同じ手順=いつもそう |
| 伝聞 | I hear you're moving to Osaka. | 聞いた内容が今も有効な情報として頭にある |
| 語りの歴史的現在(口語) | So yesterday I'm walking home, and this dog starts following me. | 過去の話を目の前で起きているように再現する |
現在形は「今まさに途中」を表す形ではなく、出来事を“生きた情報”として目の前に置く形。
- I was wondering if you could lend me your notes.
ノートを貸していただけないかなと思っていたのですが。(過去(距離)+進行形(途中=まだ結論を出していない)の二重クッション。お願いの最上級の丁寧さ。) - I'm hoping you can help me with this.
これを手伝ってもらえたらなあと思っているんですが。(hope を進行形にして「今そう思っている途中」=押しつけ感を減らす。) - (ピンポーン) That'll be the pizza.
たぶんピザだ。(will は未来だけでなく「今のことの推量」にも使う。) - Accidents will happen.
事故というものは起こるものだ。(will の「習性・必然」。ことわざ的な言い方。)
住所・本拠地を聞く。
Where do you live?
引っ越し・留学中など、一時的な住まいを聞く。
Where are you living now?
状態動詞の進行形は「変化の途中」なら生まれる
I'm understanding English better and better. / She is resembling her mother more and more. のように、better and better / more and more など少しずつの変化を表す語句があると、状態動詞でも進行形が使われることがあります。変化は「途中」があるからです。ただし resemble の進行形は許容度に個人差があり、入試では原則(現在形)優先です。
生徒ニュースの見出しで Team Wins って、もう勝った話なのに現在形なの?
先生見出しは「今あなたが知るべき出来事」として突きつけるから現在形。短くて勢いもある。
生徒本文を読むと過去形になってるのは?
先生本文は冷静に「いつ・どこで起きたか」を報告するから。見出し=現在、本文=過去。入試の長文でもよく見かけます。
英語の動詞が時制として形を変えるのは、play / plays(現在)と played(過去)の2種類だけです。will は助動詞で、もともと「〜したいと思う(意志)」という意味の動詞でした。つまり英語は、未来を「今の意志」「今の予定」「今の兆候」から推し量る言語です。未来の表し方が7つもあるのは、未来が“今の気持ちのバリエーション”だからなのです。
I wonder if… → I'm wondering if… → I wondered if… → I was wondering if… の順に控えめになる、というイメージで覚える。過去=距離、進行=まだ途中(決めつけない)、の2つのクッションを重ねるほど丁寧。
なぜ効く? 過去形は相手との心理的距離、進行形は「まだ結論を出していない途中」を表す。どちらも相手に断る余地を残すので、依頼が柔らかく聞こえます。
確認問題 店で店員に声をかけるとき、最も控えめで丁寧な言い方はどれ?
was wondering if ~は過去(距離)+進行形(途中)で二重に控えめ。want は直接的、I'm wanting は一般的な言い方ではなく丁寧さも出ない、I will ask は宣言に聞こえる。
瞬間英作文チャレンジ
日本語を見て、3秒で英語にして声に出す。カードをタップすると答えが出ます。
超絶テク
選択肢を見る前に、文中の yesterday / now / every ~ / since / by the time / when 節などの「時の目印」を囲む。目印が「基準時」と「見え方(点・線・範囲・くり返し)」を教えてくれる。
なぜ効く? 時制は動詞単独ではなく文脈の時間情報で決まる。目印を先に確定させれば、4択のうち2つは即座に消える。
Ken ( ) to school by bike every day. → every day=くり返し → goes
現在形と現在進行形で迷ったら「その文は過去にも未来にもそう(いつもそう)?」「今だけ・途中?」の2択で判定。いつもそう→現在形、今だけ→進行形。
なぜ効く? 現在形はくり返し・状態(時間軸のどこを切っても同じ)、進行形は今をはさむ短い線。見え方がまったく違うので、2択に落とすと迷わない。
My father works at a bank.(職業=いつもそう)/He's working from home this week.(今週だけ)
状態動詞か動作動詞か迷ったら「Stop ~ing!(やめろ!)」と命令できるか考える。言える→動作(進行形OK)。言えない→状態(進行形✕)。あくまで目安(Stop being silly! のように be も一時的なふるまいなら言える)。
なぜ効く? やめられる=始まりと終わりを自分で決められる=途中がある。進行形は途中を切り取る形なので、条件がぴったり重なる。
Stop tasting the soup!(○味見=動作)/Stop resembling your father!(✕似ている=状態)
まず節の役割で判定:when / if 節が know / ask / wonder / tell などの目的語(または主語)なら名詞節、文にくっついて「いつ・どんな条件で」を足しているだけなら副詞節。訳すと見分けやすい:名詞節は「いつ〜か」「〜かどうか」、副詞節は「〜するとき」「もし〜なら」。名詞節→未来のことなら will、副詞節→未来のことでも現在形。
※例外:if 節の will が「意志・お願い」(If you will wait here, I'll call him.=待っていてくださるなら)や、if 節の内容が主節より後に起こる場合(If it will help you, I'll lend you the money.=それが役に立つなら)は、副詞節でも will を使う。
なぜ効く? when / if の名詞節は「いつか・〜かどうか」という疑問を名詞のかたまりとして扱うので「か」と訳される(that 節の名詞節は「〜ということ」なので、この見分け方は when / if 専用)。副詞節は主節の出来事が起こる時・条件という前提(舞台設定)を示すだけなので、未来のことでも現在形で表す。
Tell me when he comes.(彼が来たら教えて=副詞節)/Tell me when he will come.(彼がいつ来るか教えて=名詞節)/I don't know if he will come.(来るかどうか)/If he comes, I'll be happy.(もし来たら)
the next time / every time / the moment / the minute / by the time / the first time / once / in case も時・条件の副詞節を作る。中の動詞は未来でもふつう現在形。
なぜ効く? 形は名詞や副詞でも、働きは when と同じ接続詞。when で副詞節ルールが働くなら、同じ働きをするこれらにも働く。
The moment you get the results, call me.
直前に相手の発言・電話・ノックなどの“きっかけ”があって、その場で決めたなら will。前から決めていた計画や、目の前の兆候からの予測なら be going to。
なぜ効く? will は発話の瞬間の意志・判断、be going to は「すでにその方向へ向かっている」状態。前から決まっていたかどうかが分かれ目になる。
A: I left my pen at home. B: I'll lend you mine.
選択肢に be about to があって、文中に tomorrow / next week などがあれば即消去。be about to は「今まさに(秒読み)」専用。
なぜ効く? about はもともと「〜のすぐそば」。今のすぐそばにいる状態なので、遠い未来の時点と矛盾する。
✕ I'm about to leave tomorrow. → ○ I'm leaving tomorrow.
when 節のある過去の文で、「長く続いていた方」は過去進行形、「割りこんできた一瞬の出来事」は過去形。どちらが背景かを先に決める。
なぜ効く? 過去進行形は過去の基準時で途中の線、過去形は点。線の上に点が落ちる構図が英語の物語の基本形。
I was sleeping when the earthquake hit.
said / thought / knew などが基準時。その時点に立って「同時→過去形」「前→過去完了」「後→would」を当てはめる。
なぜ効く? 時制の一致は機械的な書きかえではなく、基準時の引っ越し。基準時さえ正しく置けば、形は図の上で自動的に決まる。
She said she had already eaten.(言った時より前→had eaten)
die / stop / arrive / leave / land など一瞬で終わる動詞の進行形は「〜しかけている・〜しようとしている」と訳す。「〜している(完了後の状態)」と訳さない。※knock / jump など、くり返せる一瞬の動作の進行形は「何度も〜している」。tomorrow などがあれば「近い予定」(I'm leaving tomorrow.)。
なぜ効く? 進行形は「途中」。一瞬で終わる出来事の途中とは、その瞬間に向かっている過程のこと。
The plane is landing.(着陸しようとしている)
依頼の丁寧さは I wonder if < I'm wondering if < I wondered if < I was wondering if の順で上がるイメージ。会話問題で「最も丁寧」を選ぶときに使う。
なぜ効く? 過去形は相手との心理的距離、進行形は「まだ途中=決めつけない」。2つのクッションを重ねるほど相手に断る余地が生まれる。
I was wondering if you could help me with my homework.
語呂・暗記フック
点(1回の出来事)・線(途中)・範囲(〜から〜までずっと)・くるくる(くり返し)。英文の動詞を見たら、まずこの4つのどれかを当てる。
現在形を見たら「今この瞬間」ではなく「いつもそう」と読みかえる。習慣・性質・真理・時刻表の予定はすべて「いつもそう」の仲間。
過去形は「時間の距離(昔)」「現実の距離(仮定法)」「心の距離(丁寧)」。過去形なのに今の話をしていたら、どの距離かを考える。
~ing は「今ぐらいの・途中の・一時的な」。ずっとなら現在形、今ぐらいなら進行形。
love / know / have / resemble は「〜している」と訳せても、もともと“ずっと続いている”状態なので原則として進行形にしない。have は「食べる・過ごす」の意味なら例外。
if(もしも)と when(その時)の副詞節は、未来のことでも原則として現在形。訳して「か」がついたら(〜かどうか・いつ〜か)名詞節なので will。
「だいたい」ではなく「まさに〜しようとしている」。秒読みなので tomorrow などの遠い未来とは使わない。
I was going to call you, but…(電話するつもりだったんだけど…)。was going to のあとには but が来がち=結局やらなかった予定。
ひっかけ図鑑
「父は銀行で働いている」「兄はバンドでギターを弾いている」は職業・習慣=いつもそう。現在形で書く。「〜している」という訳語だけで進行形を選ばない。
✕ ✕ My father is working at a bank.(今だけ・一時的に聞こえる)
○ ○ My father works at a bank.
resemble / belong to / know / contain などは「〜している」と訳せても状態動詞。進行形の選択肢はまず疑う。
✕ ✕ This bag is belonging to Emma.
○ ○ This bag belongs to Emma.
when / if / until / as soon as / by the time などが作る副詞節は、未来でも原則として現在形で、単純な未来の will を入れると誤り。※例外:if 節の will が意志・依頼(If you will wait here, …)、if 節の内容が主節より後に起こる(If it will help you, I'll lend you the money.)、予測が今の判断の根拠になる(If it will rain tomorrow, we should cancel it now.)場合は will を使う。
✕ ✕ I'll call you as soon as I will get to the station.
○ ○ I'll call you as soon as I get to the station.
逆パターン。know / wonder / ask / tell me の目的語になっている if / when 節は名詞節。未来の予測なら will が必要。副詞節ルールを使いすぎない。
✕ ✕ I wonder if it snows tomorrow.
○ ○ I wonder if it will snow tomorrow.
be about to は「今まさに」。tomorrow や next month とはふつう一緒に使わない(入試では✕)。
✕ ✕ We are about to move to Osaka next month.
○ ○ We are moving to Osaka next month.
瞬間動詞の進行形は「〜しかけている」。is dying は「死にかけている(まだ生きている)」。「死んでいる」は is dead。
✕ ✕ The old dog is dying.=その老犬は死んでいる
○ ○ The old dog is dying.=その老犬は死にかけている
「〜な味がする・においがする・ように見える」の意味(後ろに形容詞)は状態動詞。進行形にしない。
✕ ✕ This milk is smelling strange.
○ ○ This milk smells strange.
She said she was tired. を「疲れていたと言った」と訳すと、言うより前に疲れていたことになる。言った時と同時なので「疲れていると言った」。
✕ ✕ 彼女は疲れていたと言った。
○ ○ 彼女は疲れていると言った。
名詞で始まるので見落としやすいが、接続詞として時の副詞節を作る。未来でもふつう現在形。
✕ ✕ The next time you will come, bring your sister.
○ ○ The next time you come, bring your sister.
生徒のギモン
なぜ3人称単数の現在形だけ -s がつくの?
昔の英語(古英語)では、I・you・he・we など主語ごとに動詞の語尾がバラバラに変わっていました。時代とともに語尾はほとんど消えていき、最後に生き残ったのが3人称単数現在の語尾です。中世には南部の -eth(goeth など)と北部の -s が並んでいましたが、やがて -s が広まりました。つまり -s は「消え残った化石」のようなものです。
英語にはなぜ「未来形」がないの?
英語の動詞が時制として形を変えるのは現在(play / plays)と過去(played)の2つだけで、will は(動詞の活用ではなく)助動詞です。will はもともと「〜したいと思う」という意志を表す語でした。英語は未来を「今の意志(will)」「今の方向(be going to)」「今の手配(進行形)」「今の時刻表(現在形)」から推し量ります。だから未来の表し方がたくさんあるのです。
will と be going to、どっちでもいい場面はある?
あります。単なる予測(It will rain tomorrow. / It's going to rain tomorrow.)ならどちらも自然です。差がはっきり出るのは、その場の決定(I'll get it! は will)と、前から決めていた計画(I'm going to study abroad. は be going to)の場面。入試ではこの2つの場面がよく狙われます。
近い予定を表す進行形と be going to はどう違うの?
進行形は「もう手配・約束が済んでいる」予定(相手や日時が決まっている)。be going to は「そうするつもり」という意図が中心で、手配はまだかもしれません。I'm meeting Ken at six. は約束済み、I'm going to meet Ken sometime. は会うつもり、という違いです。
時制の一致って、必ずしないといけないの?
原則は一致させますが、不変の真理(光は音より速い)、今も変わらない事実や習慣、歴史上の事実(過去完了にしない)、仮定法の形は一致させなくてかまいません。特に「今もそう」と話し手が考えている内容は、口語では現在形のまま言うことがよくあります。
現在形で未来を言えるのは時刻表のときだけ?
主な場面は3つです。①時刻表・カレンダーなどの確定した予定(The concert starts at seven.)、②時・条件の副詞節の中(When he comes, …)、③hope の後ろなど(I hope you have a good time.)。友だちとの約束のような個人的な予定は、現在形ではなく進行形か be going to を使うのがふつうです。
超絶おもしろコラム
will はもともと「〜したい」だった――未来形を持たない英語の工夫英語の教科書に「未来形」と書いてあっても、動詞そのものは未来に活用しません。
英語の動詞は play / played のように「現在」と「過去」の2つにしか形を変えません。フランス語やスペイン語には動詞そのものが未来の形に変わる活用がありますが、英語にはそれがないのです。では、昔の英語の人たちは未来をどう言っていたのか。答えはシンプルで、基本的に現在形でそのまま言っていました。「明日行く」も「行く」の形で済ませていたわけです。今でも When he comes… や The train leaves at seven. で現在形が未来を表すのは、その名残と見ることもできます。
will の祖先は「〜したいと思う」という意味の動詞でした。今でも名詞の will に「意志」「遺言」の意味があるのはそのためです。shall の祖先も「〜する義務がある」という意味でした。つまり英語は、「〜したい(意志)」「〜すべき(義務)」という今の気持ちを借りて、少しずつ未来を表すようになったのです。
be going to も同じ道をたどりました。もともとは文字どおり「〜しに行く途中だ」という意味で、そこから「〜する方向に向かっている」→「〜するつもり・〜しそう」へと意味が広がりました。口語の gonna は、それがさらに発音の上でも縮んだ姿です。本来の意味がうすれて文法の道具に変わっていくこの現象は、言語学では「文法化」と呼ばれています。
こうして見ると、英語の未来の表し方がやたらと多い理由がわかります。will は「今の意志・判断」、be going to は「今向かっている方向」、進行形は「今もう動き出している手配」、現在形は「今の時点で動かない予定」。どれも“今”のどこかに未来の根っこがあるのです。
ちなみに日本語にも「未来形」はありません。「明日行く」も「毎日行く」も同じ「行く」です。「だろう」「つもり」「予定だ」など、気持ちや予定を表す言葉を足して未来を表します。英語と日本語は、未来を「今の延長」として扱う点では意外と似た者同士なのです。
「I promise.」と言った瞬間、約束は成立する ― 現在形の“実行ボタン”動作を表す動詞の現在形は、ふつう「今この瞬間」を表しません。ところが、言うことがそのまま行動になる文だけは別です。
「今、何してる?」への答えは I study English. ではなく I'm studying English. です。動作動詞の現在形はふつう「習慣」を表し、「今この瞬間の動作」は進行形の担当です。ところが、この原則にきれいに当てはまらない現在形があります。
・I promise I won't be late.(遅れないって約束する)
・I apologize for the mistake.(ミスをおわびします)
・I accept your offer.(お申し出をお受けします)
どれも習慣の意味ではありません。そして「約束する」「おわびする」「受け入れる」という行動は、この文を口にした瞬間に完了しています。
■ 言うこと=すること
イギリスの哲学者オースティンは、こうした文を遂行文(performative)と名づけ、1955年の講義をもとに没後の1962年に出た講義録 How to Do Things with Words(邦題『言語と行為』)で論じました。I promise. は「約束しています」という報告ではなく、約束という行為そのもの。会議の議長が言う I declare the meeting open.(開会を宣言します)も同じ仲間です。
見分けるテストもあります。hereby(ここに、これをもって)を入れて自然なら遂行文です。I hereby promise ... や I hereby declare ... は言えますが、✕ I hereby study English. とは言えません。
■ なぜ進行形にしないのか
遂行文は言い終えた瞬間に行為が完了し、「途中」がないので、ふつう進行形にしません。I'm promising ... と言うと、約束そのものではなく、自分のしていることの説明のように聞こえます。過去形の I promised ... も「約束した」という報告です。ちなみに I'm not promising anything, but ...(約束はできないけど…)はよく使われる言い方で、こちらは「約束という行為はしない」と断っているわけです。
■ 過去に聞いたのに現在形
・I hear you're moving to Osaka.(大阪に引っ越すんだってね)
・I forget her name.(彼女の名前、忘れちゃった)※くだけた言い方
聞いたのも忘れたのも過去ですが、「聞いて知っている」「思い出せない」状態が今も続いているので現在形で言えます。
■ 入試では
会話問題では I hear ...(~だそうだね)や I bet ...(きっと~だ)が現在形のまま決まり文句として出てきます。「今の状態・習慣・変わらない事実・確定した予定」などに加えて、「言った瞬間に完了する行為」という現在形の顔を知っていれば、I promise. を進行形にすべきかどうかで迷いません。
英語のあらすじはなぜ現在形で書くのか映画や小説のあらすじを英語で書くとき、ネイティブはふつう現在形を使います。過去の作品なのに、です。
英語で映画や小説のあらすじ(plot summary)を読むと、たいてい In the story, a girl finds a strange key and opens a door to another world. のように現在形で書かれています。作品は何年も前に作られたのに、なぜ過去形ではないのでしょう。
答えは、現在形の正体=「いつもそう」にあります。物語の中の出来事は、本を開けばいつでも同じように起こります。100回読めば100回、主人公は鍵を見つけて扉を開ける。つまり作品の中身は、時間軸のどこから眺めても同じ“いつもそう”の世界なのです。だから現在形がぴったり合います。英語圏の学校では、読書感想文や文学のレポートでも、作品の内容は現在形で書くよう指導されることが多いと言われます。
一方、「その映画は2001年に公開された」「作者は3年かけて書いた」のような、現実の世界で1回起きた出来事は過去形です。作品の中=いつもそう(現在形)、作品の外の出来事=過去の点(過去形)。時制を見るだけで、今どちらの世界の話をしているかがわかるのです。
口語では、過去の体験談をわざと現在形で話すこともあります。So yesterday I'm walking to school, and this cat jumps out in front of me… のように、聞き手を「その場」に連れていって臨場感を出す語り方です。ニュースの見出しが現在形なのも、出来事を「今まさに知るべきこと」として目の前に置くためです。
英作文で本や映画を紹介するときも、あらすじ部分を現在形で書くだけで、ぐっとネイティブらしい文章になります。時制は単なる「いつ」のラベルではなく、話し手がその出来事をどこに置いて眺めているかを伝える道具なのです。
最終まとめ(暗記カード)
- 時制=「基準時(いつから眺めるか)」×「見え方(点・線・範囲・くり返し)」
- 現在形=いつもそう(習慣・状態・真理・時刻表の予定)。「今この瞬間の動作」ではない
- 過去形=今と切り離された点。本質は「距離」→仮定法・丁寧表現につながる
- 進行形=途中の映像(今まさに・一時的・変化の途中・手配済みの予定・always ~ing のいらだち)
- 瞬間動詞(die / stop / arrive)の進行形は「〜しかけている」(is dying=死にかけている)。knock などくり返せる動作は「何度も〜」
- 状態動詞(know, like, have, resemble, belong…)は原則として進行形にしない。判定の目安は Stop ~ing! テスト
- have / be / think / see / taste / smell / look は意味が動作になれば進行形OK
- will=その場の決定・予測/be going to=前からの意図・兆候/進行形=手配済み/現在形=時刻表
- be about to=今まさに(未来の時点と併用✕)/be to=公式予定・義務・可能・運命・意図/will be ~ing=自然な流れ・丁寧な予定確認
- 時・条件の副詞節は未来でも原則として現在形(when, if, until, as soon as, by the time, the next time, in case…)。※if 節でも、意志・依頼の will/主節より後に起こること/今の判断の根拠になる予測なら will
- 「いつ〜か」「〜かどうか」の名詞節は未来なら will(ただし時刻表的な予定は現在形も可)
- 過去進行形=背景(線)、過去形=事件(点)。was going to=実現しなかった予定
- 主節が過去→基準時が「言った時」へ引っ越し(同時=過去形、前=過去完了、後=would)
- 丁寧さ=過去(距離)+進行(途中)のクッション:I was wondering if…
ACTION
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