まずはこの3つ
- 記述26問中19問が語句整序。まず「条件」に丸をつける
- 言い換えは難語と「基本語の別の意味」が半々
- 長文はほぼ全部が直近1年の英字記事。ニュースが対策
形式マップ(2022〜2026年度)
90分。地歴・公民型は200点中80点(40%)、数学型は素点80点を60点に換算(180点中)。
| 大問 | 形式 | 中身・特徴 |
|---|---|---|
| Ⅰ | 会話文 | 5年連続で職場の同僚どうしの会話(約365〜487語)。10択の空所+下線部言い換え+記述 |
| Ⅱ〜Ⅴ | 長文4本 | 1本約510〜1,230語(平均約780語)。言い換え・空所・内容一致・タイトル・T/F |
| 記述 | 毎年5〜6問 | 5年26問=語句整序19/抜き出し4/英訳2/書き換え1 |
| 出典 | 記事中心 | 長文20本中18本が新聞・雑誌・ウェブ記事(NYT・Guardian・WSJ・HBR・Nature など) |
2026年度に変わった大問Ⅰ
2022〜2025年度は会話表現10択(5問)→下線部→記述の順。2026年度は前置詞の10択(4問)が新設され、会話表現10択(4問)→下線部言い換えと続いた。「10個から選び各1回だけ使う」枠が2つになった形。会話表現そのものは『早稲田 商学部に出た会話表現50』で総ざらいしておく。
大問ごとの攻略法7
- 1大問Ⅰ:12分で終える10択は各1回しか使えない。自信のある空所から埋めて候補を消す。本文には設問にならないイディオムも多く、読めて当然の扱い。
- 2下線部言い換え5年で26設問群と最多。準1級〜1級の難語と、cover・spring・Given のような基本語の別の意味がほぼ半々。文単位の下線は前後2文を読んでから選ぶ。
- 3空所補充は品詞で型判定前置詞が並ぶ→直前の動詞・形容詞とのコロケーション。接続副詞→前後の文の関係。-ing/-ed/to不定詞→主語との関係。名詞→段落のテーマ語。
- 4接続副詞の反射前で否定した内容の代わりを述べるなら Instead(そうではなく)、一般論→具体例なら For instance、原因→結果なら Therefore を疑う。
- 5T/Fは条件・因果・範囲出る年は1群5〜7問とまとまる。本文に似た数字があるだけで T にしない。「どの地域で」「何が原因で」まで照合する。
- 6組み合わせは共通部分を消す2026年度Ⅴの見出し組み合わせ(8択)は、全選択肢で同じ番号の欄は考えない。確信のある1つで2〜3択まで落ちる。
- 7抜き出しは語数を指で数える「連続2語」「6語」「9語以上14語以内」など語数指定つき。意味の切れ目で切り、長すぎも短すぎも0点と考える。
語句整序:4つの条件パターン
19問の内訳(n番目指定は他の条件と併記)。
| 条件 | 問数 | 注意点 |
|---|---|---|
| すべての語を使う | 8 | 1語でも余ったら組み方が違う |
| 不要な語が2つ | 7 | 最頻出のひっかけ。似た語が並ぶ |
| 不要な語が1つ | 2 | 余りが出ても慌てない |
| 足りない語を1語補う | 2 | 補うのは no / so / to / that / of などの機能語 |
| n番目の語が指定 | 5 | そこから逆算すると候補が激減する |
語句整序の処理手順5
- 1条件に丸全部使う/不要語1・2/1語補う/n番目指定/空所2か所(2026年度Ⅴの新形式)。
- 2空所の前後で文型を決める前が主語で切れていれば動詞から。前置詞の後は名詞のかたまり(名詞句・代名詞・動名詞・名詞節)。
- 3動詞を数える時制のある動詞が2つなら接続詞か関係詞が要る(to do・-ing は別)。無ければそれが「補う語」。
- 4かたまりを作るto+原形/前置詞+名詞/冠詞+名詞。the が2つあれば the 比較級構文を疑う。
- 5声に出して読み、綴りを指で追う記述は綴りミスも失点。大文字・ピリオドまで写す。
語句整序で狙われた構文4
記事の分析で拾われた型。例文はオリジナル。
- 1the 比較級, the 比較級5年で2回。2026年度は前半と後半を【X】【Y】の2か所に分けて作らせた。The more you practice, the easier it gets.練習すればするほど楽になる。
- 2not just A but (also) BA だけでなく B も。but の位置で前後を対等にそろえる。The app is popular not just in Japan but around the world.そのアプリは日本だけでなく世界中で人気だ。
- 3make it C to do形式目的語 it。to do 以下が本当の目的語。Remote work made it easier to hire talent abroad.リモートワークで海外の人材を雇いやすくなった。
- 4so that S can V目的。ふつう can・will・could などの助動詞を伴う。Save some money so that you can travel next year.来年旅行できるよう少し貯めておこう。
下線部言い換えに出た語(2025・2026年度)24
記事が問題冊子の原本から拾った下線語と正解。会話文の口語・過去問単語の重複分は別シートへ。
下線語正解の言い換え意味・メモ
imposedmandated課した(義務として)
condemneddenounced強く非難した
exorbitantoutrageous法外な(値段)
devisedformulated考案した
bemusementconfusion困惑(入試ではこの意味)。amused と区別
implicationsconsequences影響・帰結
substantialconsiderableかなりの
facilitatedassisted促進された・容易にされた
agonize overcarefully consider悩み抜いて考える
on the cusp ofat the tipping point of〜の寸前で。ふつうは on the verge of
fallibilityimperfection誤りうること
cuepromptきっかけ(の言葉)
amplifyexpand増幅する・広げる
obscurerarely consideredあまり知られていない
straightforwardsimple単純明快な
impairmentsdeficiencies(機能の)障害
painstakinglycarefully丹念に
remuneratesrewards報酬を支払う
positsproposes(前提として)主張する
Given 〜With 〜〜があれば・〜を考えると
precludesprevents不可能にする・妨げる
hellbent on -ing(文単位で問う)〜に血眼になって
swoon over(文単位で問う)〜にうっとりする
dabble in(文単位で問う)〜をかじる程度にやる
空所補充に出たコロケーション(2026年度Ⅱ)8
10問中6問が前置詞・接続詞・分詞。残りも語法の問題。
表現意味メモ
lock funds into 〜資金を〜に縛りつけるinto=閉じ込める先
be subject to 〜〜の適用を受ける、〜に従うto は前置詞
come across 〜偶然見つけるacross=横切って出くわす
control over 〜〜に対する裁量・支配over=上から覆う
land a job職を得るhire(雇う)・quit(辞める)と区別
avenue手段・道bypass・detour と区別
ballooning costs膨れ上がる費用現在分詞の形容詞用法
Among those who 〜〜した人のうち割合を述べる前置き
記事型の英文はこう読む3
- 1冒頭の話は主張ではない「具体的な人物・場面→一般化→専門家の見解・データ→見通し」の順の記事が多い。冒頭で結論を示す記事もあるので、繰り返される論点を追う。
- 2数字には丸、固有名詞は記号人名・企業名は覚えず印だけ。内容一致とT/Fは数字(%・年・人数)を狙ってくる。
- 3知識より分野の単語原則として本文の情報で解ける。AI・気候・暗号資産・多様性などのテーマ語彙を英語で知っていると速く読める。
90分の時間配分
最大の失敗は「記述に手が回らないまま終了」。
| 時間 | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 0〜2分 | 全大問をめくる | 記述(整序・抜き出し・英訳)の位置に印 |
| 2〜14分 | 大問Ⅰ 会話文 | 記述まで含めて完了 |
| 14〜84分 | 長文4本(各約18分) | 短い大問から。言い換え・空所は1問45秒 |
| 84〜90分 | 見直し | 記述の綴りと条件、マークずれ |
2027年度に向けての注意(記事の予想)5
- 1予想:5題構成は継続会話文1+長文4、記述5〜6問(うち整序3〜5問)の比率が続くと記事は予想。
- 2予想:10択が別の品詞に2026年度の前置詞10択に続き、副詞・句動詞の10択が併設される可能性。熟語の前置詞まで詰めておく。
- 3予想:整序の構文候補未出題で商学部が好みそうな型として not so much A as B/It is not until 〜 that/no sooner 〜 than/had it not been for などを記事は挙げる。
- 4予想:テーマ4点セットAI・テクノロジー/ビジネス・経済/健康・心理/社会課題の4本。直近1年の英字記事のビジネス・テクノロジー欄を読む。
- 5要確認4技能テスト利用型は2024年度入試を最後に募集停止。2025年度には英語の問題訂正も公表された。最新の入試要項と大学の訂正情報を必ず確認する。
記事を読むための分野語彙(抜粋)16
過去5年の長文に繰り返し出たテーマの語から。
語意味メモ
performance review人事評価2025年度の会話の場面
stakeholder利害関係者株主だけでなく従業員・顧客も
margin利益率profit margin とも
overhead間接費家賃・光熱費など
turnover離職率/売上高文脈で意味を決める
legal tender法定通貨ビットコインの記事で
volatility変動の激しさ暗号資産・株価
pass on costsコストを転嫁する値上げの記事の定番
purchasing power購買力インフレとセット
training data学習データAIと著作権の記事
reskilling学び直しupskilling と並ぶ
tipping point臨界点、転換点小さな変化で大きく転じる点
carbon footprint炭素排出量個人・企業の排出
food waste食品ロス2025年度のレストランの記事
accountability説明責任transparency とセット
burnout燃え尽きwell-being と対で
ここで落とす!ひっかけ4
- ✕bemused=面白がって○bemused=困惑して入試では「困惑」。bemusement→confusion が正解だった
- ✕Given an input=与えられた入力○入力があれば(With an input)Given は前置詞的に「〜があれば・〜を考えると」
- ✕整序で余った1語を無理に入れる○条件を読み直す(不要語ありか)19問中9問は不要語を含む形式
- ✕T/Fで似た数字があるから T○条件・因果・範囲まで一致して T地域や原因のすり替えで F にしてくる
確認テスト
- 1The hotel charged an fee for a bottle of water.正解は exorbitant。法外な=exorbitant(≒outrageous)
- 2The new rule students from using phones during exams.正解は precludes。preclude A from -ing=Aが〜するのを妨げる
- 3The app does not store your photos. , it keeps only short codes.正解は Instead。否定した内容の代わりを述べる→「そうではなく」
- 4Many workers are to strict rules on overtime.正解は subject。be subject to=〜の適用を受ける
- 5the right tools, anyone can build a simple website.正解は Given。Given=〜があれば
- 6The you sleep, the better you remember.正解は more。the 比較級, the 比較級
参考にした資料
早稲田・商を一覧にまとめ、A4 3枚で印刷できる無料PDFにしました。Web版は赤シート・覚えたチェック・カード・4択テストつき。