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日刊原田英語 Harada Eigo Daily

run out of

ラン・アウト・オブ

「〜を使い果たす、〜が切れる」

記憶フック:run(走る)+ out(外へ)+ of(〜から)= 中身が走って外へ逃げていく。気づいたら空。
起源 走り続けて、外へ出てしまう

run には「走る」のほかに、液体が流れ続けるという顔があります。水道の水が run する、時間が run する。

流れ続けているものは、いつか容器の端に届きます。out of は「〜の外へ」。流れていって、ついに中身の外側へ出てしまった。その瞬間が run out of です。

だから「使い果たす」と訳しますが、感覚としては急に無くなったのではありません。ずっと流れていて、気づいたら底が見えていた。

ガソリン、時間、話題、気力。英語がこの語を選ぶものは、どれも少しずつ減っていたのに、見ていなかったものばかりです。

いま 試験の残り5分で、手が止まる

長文の最後の設問。読む速さは悪くなかったはずなのに、気づけば残り5分。

I ran out of time. 時間は最後に消えたのではなく、最初からずっと流れていました。

この語のいいところは、責める響きがないことです。怠けたとは言っていない。流れていたものが、底に届いただけ。次にやることは反省ではなく、流れの速さを測ることだと、この語は静かに教えてくれます。

なぜこの意味になるのか

run はもともと「勢いよく進む」、out of は「〜の中から外へ」。「(供給が)中身から外へ走り出て、袋が空になる」。それが run out of の絵です。時間・お金・ガソリン・アイデア……入れ物の中身が「走り去っていく」感覚が主語の run に残っています。時間に追われる感覚を、英語は「時間が走って外に出ていく」と表現するわけです。

使うときの注意・使い分け

「あったはずのものが尽きて無くなった」瞬間を切り取る表現です。単に「無い」なら don't have、消費して切れたなら run out of。主語は「使い切った人/もの」なので、目的語(何が切れたか)は of の後ろに置きます。We ran out of gas.(ガス欠になった)は入試でも会話でも定番。

例文で確かめる

We're running out of milk. Can you buy some on your way home?

牛乳が切れかけている。帰りに買ってきてくれる?

Time is running out — we need to make a decision now.

時間がなくなってきている。今決めないと。

発音・リズム

3語をひとかたまりで RUN-out-of。run を強く読み、out of は「アウタヴ」と弱く速く。会話では I'm running out of time.(時間がなくなってきた)と進行形で使うことがとても多く、リスニングでの頻出フレーズです。

入試での出方と、外し方

こう問われる
①空所に of を入れさせる形。②run out と run out of の使い分け。③言い換えで use up を選ばせる形。
ここで外す
主語がひっくり返るのが最大の罠です。「ガソリンが切れた」は We ran out of gas.(人が主語)と The gas ran out.(物が主語)の両方がありますが、of が付くのは前者だけ。物が主語のときに of を付けてしまう誤りが非常に多い。
決め手
人が主語なら run out of ~、物が主語なら run out(of は付けない)。

The milk ___ this morning.

今朝、牛乳が切れました。

誤答
ran out of / 物が主語のときに of は付かない
正答
ran out / 牛乳が切れた

読み方が変わる

Before

run out of =「使い果たす」と丸ごと覚えていた。of を付けるか付けないかは、そのつど雰囲気で決めていた。

After

主語が人か物かで of が決まる。雰囲気で書いていた前置詞に、はっきりした根拠ができる。英作文で自分の文を確かめられるようになる。

こぼれ話

受動態の be run out of には「(人が)追い出される」というまったく別の意味があるので注意。He was run out of town.(彼は町から追い出された)。同じ形なのに主語が変わると意味が別物、この二重生活は英語のあちこちに潜んでいて、辞書を引く癖の大切さを教えてくれる句動詞のひとつです。

似た表現・反対の表現

似た意味
use upexhaustdeplete
反対の意味
stock up on
run out of を教室で使う(5分)

ねらい: 前置詞の有無を、主語から機械的に判断できるようにする。

  1. 2文を板書する。「We ran out of gas.」「The gas ran out.」
  2. 「なぜ片方に of が無い?」と投げる。ペアで30秒。気づいた生徒に説明させるのがいちばん効きます。
  3. 1行でまとめる。「人が主語なら of、物が主語なら of なし」
  4. 最後に、今日 run out した(切れた)ものを1つ英語で言わせる。I ran out of ___ . 時間・電池・お金・話題。

出口チケット: run out と run out of を、それぞれ英文1つで書き分けなさい。

MAKE IT YOURS

AIに貼ると、この表現があなたの生活の中の文になって返ってきます。

あなたは大学入試の英語講師です。run out / run out of / use up / be out of の4つを整理してください。条件:①主語が人か物かで、どれを使うかが決まる仕組みを説明する ②4つすべてが出てくる短い会話文(英語100語程度・日本語訳つき)を作る ③空所補充問題を5問、各問1行の解説つき ④最後に、私が前置詞 of を落としやすい場面を指摘してください。

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