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日刊原田英語 Harada Eigo Daily

put up with

プット・アップ・ウィズ

「(不快なことを)我慢する、辛抱する」

記憶フック:put up with = ボロ宿に泊まる(put up)覚悟で付き合う(with)。「嫌だけど泊まるか…」の我慢。
起源 同じ屋根の下に、置いたままにする

put up には「宿を取る、泊める」という使い方があります(put up at a hotel)。荷物を上に置いて、そこに落ち着く。

そこに with(〜と一緒に)が付きます。put up with ~ は、嫌なものと同じ場所に、荷物を下ろしたまま居続けること。

出ていけば済むのに、出ていかない。追い出せば済むのに、追い出さない。我慢とは、隣に置いたままにしておくことだと、この表現は言っています。

3語もつながる長い熟語ですが、覚え方は1つでいい。put(置く)+ up(そこに落ち着いて)+ with(一緒に)。騒音と、寒さと、気の合わない人と、同じ屋根の下にい続ける姿です。

いま 隣の教室の音がうるさい、その1時間

自習の時間。隣がやけに騒がしい。注意しに行くほどでもない。イヤホンも使えない。

あなたはただ、そこに座っています。出ていかない。追い出さない。一緒にいる。これが put up with です。

I can't put up with this any more. と言うとき、英語は「もう限界だ」ではなく、「もうこれと同じ場所にはいられない」と言っています。我慢の限界を、場所の話として表すのがこの語のうまいところです。

なぜこの意味になるのか

もともと put up には「(旅先で)宿を取る」という意味があります。昔の旅は今と違い、あてがわれた宿がどんなに粗末でも文句を言わず泊まるしかありませんでした。「その宿で(with)なんとかやっていく」→「不満でも受け入れる」。我慢のイディオムの裏に、昔の旅人のため息が隠れているわけです。

使うときの注意・使い分け

「嫌だけれど、しかたなく受け入れて耐えている」という消極的な我慢です。目標のために自分を律する我慢なら endure、歯を食いしばる痛みなら bear。can't put up with 〜 の形で「もう限界だ」と使われるのが実際の会話では最頻出です。

例文で確かめる

I can't put up with this noise any longer.

この騒音にはもう我慢できない。

She had to put up with a long commute for years.

彼女は何年も長い通勤に耐えなければならなかった。

発音・リズム

3語をひとかたまりで put-UP-with。真ん中の UP がいちばん強く、「プラップウィズ」のように前2語がつながります。

入試での出方と、外し方

こう問われる
①空所に with を入れさせる形。②言い換えで tolerate / stand / bear を選ばせる形。③3語からなる句動詞の語順(受け身・関係詞のあとで with が残る形)。
ここで外す
with を落とす誤りが圧倒的に多い。また tolerate は他動詞1語なので、tolerate with と書いてしまう混線も起きます。関係詞のあとで the noise I had to put up with のように with が文末に残る形で、そこを空所にされると手が止まります。
決め手
put up with は3語で1つの他動詞。分けない、間に何も入れない、うしろに必ず目的語。

This is the noise I have to put up ___ every day.

これが、私が毎日我慢しなければならない騒音です。

誤答
空所を空欄のままにする/with を落とす
正答
with / 目的語が前へ出ても with は残る

読み方が変わる

Before

put up with は3語もあって覚えにくく、テストのたびに with を落としていた。tolerate との違いも分からなかった。

After

「嫌なものと同じ屋根の下に置いたままにする」という1つの絵になる。3語が意味を持つので、with が落ちなくなる。硬い tolerate との使い分けも自然に決まる。

こぼれ話

動詞+副詞+前置詞の「3語句動詞」の代表格で、目的語は必ず最後。put it up with とは言えません。文末に前置詞を置くなという規範を茶化したとされる有名なジョーク “up with which I will not put” の元ネタもこの句動詞です。

似た表現・反対の表現

似た意味
tolerateendurebearstand
反対の意味
reject
put up with を教室で使う(6分)

ねらい: 3語の句動詞を、語のかたまりではなく1つの絵として入れる。

  1. 板書は分解だけ。「put(置く)+ up(そこに落ち着いて)+ with(一緒に)」
  2. 「これで『我慢する』になる。どういうこと?」と投げる。ペアで1分。出ていかない、という答えが出れば十分です。
  3. I can't put up with ___ any more. の空所を埋めさせる(30秒)。暑さ・満員電車・宿題の量。教室が少し笑うくらいでよい。
  4. 最後に、This is the noise I have to put up with. を板書し、「with が最後に残るのはなぜ?」と聞いて終わる。

出口チケット: put up with の3語が、それぞれ何を表しているか書きなさい。

MAKE IT YOURS

AIに貼ると、この表現があなたの生活の中の文になって返ってきます。

あなたは大学入試の英語講師です。put up with / tolerate / stand / bear の4つを整理してください。条件:①それぞれの硬さ(会話向きか、書き言葉向きか)を明記する ②4つすべてが出てくる会話文(英語100語程度・日本語訳つき)を作る ③put up with の with が文末に残る形(関係詞・疑問文)を必ず1回入れる ④最後に、私が with を落とさないための覚え方を1つだけ教えてください。

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