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📝 TED・TED-Edで要約力を鍛える

動画を観て、書いて、採点して、書き直す

⏱ 読了の目安 約17分
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まずはこれだけ15分

TED-Edを1本(5分前後)観て、要約を3文で書きます。書けたら要約ノートで自己採点。今日はここまでで十分です。

要約ノートを開く →

なぜ動画で要約を練習するの?

この節でわかること:動画で要約を練習すると、英語力にも入試にも、その先のレポートや仕事にも役立つ理由。

要約は、読んだり聞いたりしたことを「短く、正確に、自分の言葉で」言い直す作業です。ここには、理解力、取捨選択、論理の整理、表現力がぜんぶ入っています。国公立大の2次試験や外国語系の学部などでは要約問題が出ることがあり、その対策になります。それだけでなく、レポート、面接、仕事のメモにもそのまま役立ちます。

ただ、文章の要約は「長い英文を読むこと自体がしんどい」という壁があります。そこで動画です。TED-Edのような約5分の動画は、集中が切れる前に最後まで観られます。しかも映像と音声が助けてくれるので、内容の大筋がつかみやすい。「要約の練習をしたいのに、題材で疲れてしまう」問題を、動画はかなり軽くしてくれます。

授業で動画を見せられ、「要約を書いてきて」と宿題が出て、赤ペンで採点されて返ってきた。そんな経験がある人もいるかもしれません。あの方法は、実はとても理にかなっています。観る→書く→採点される→書き直すの4拍子がそろっているからです。このページは、それを1人でも、先生や友達の力を借りながらでも再現できるようにした、現代版のガイドです。

このページの立場

このサイトには、動画の字幕や文字起こしは載せていません。動画の「模範要約」も作りません。その代わりに、やり方・採点基準・答え合わせの手順をお渡しします。内容の確認は、公式の字幕やトランスクリプトで行ってください。

TED-Edが要約練習に向いている理由

この節でわかること:最初の1本にTED-Edをすすめる理由と、TEDとの違い。

TED-Edは教育用のアニメ動画が中心のシリーズで、長さは5分前後のものが多くあります。1本の中で「問い(問題提起)→説明→結論(まとめ)」という流れが短くまとまっていることが多く、要約の型を体で覚えるのに向いています。もちろん、動画ごとに構成は違います。実際にどんな組み立てかは、観て確かめてください。

もう1つの利点は、ナレーションが聞き取りやすいことです。話す速さも比較的一定なので、「聞き取れなくて内容が分からない」という理由で練習が止まりにくいのです。要約の練習で鍛えたいのは、聞き取りそのものより「内容を整理して言い直す力」です。まずは負担の軽い教材で、その力に集中しましょう。

比べる点TED-EdTED
長さ約4〜7分が中心10〜18分程度が多い
話し方ナレーションライブの話し言葉
構成短くまとまりやすい脱線や体験談が入る
要約の難しさやさしめやや難しい
おすすめの時期最初の1〜2週間慣れてきたら

TEDのスピーチは、ライブならではの脱線、ユーモア、体験談が多く、「何が要点で何が寄り道か」を見分ける練習になります。ただし最初から取り組むと、要約というより「面白かった感想」になりがちです。最初はTED-Ed、慣れたらTEDの順番をおすすめします。

TED-Edで要約練習:まずはこの5本

TED-Ed✓ 視聴済4:30

批判的思考力を高める5つのコツ

5 tips to improve your critical thinking - Samantha Agoos
「なんとなく」を卒業する思考のワザ
▶ 1,195万回🇯🇵 日本語字幕★☆☆ やさしいサクッと万バズ

ここに並べた5本は、どれも約5分のTED-Edです。タイトルから、利点を並べる型、しくみを順に説明する型、もし〜ならという仮定の型、ヒントを列挙する型などが予想できます。ただし、実際の構成は観て確かめてください。次の節以降で、この5本をどう使うかを具体的に説明します。

基本の流れ:書く→採点→書き直し

この節でわかること:1本の動画を要約練習に使う手順と時間配分。

練習は、次の5つの手順で進めます。合計で25〜30分ほど。慣れれば20分前後に縮みます。いちばん大事なのは、4と5(答え合わせと書き直し)を飛ばさないことです。書きっぱなしでは、要約力はほとんど伸びません。

  1. 観る(動画の長さ)5分

    まず止めずに最後まで観ます。字幕は日本語(なければ英語)でかまいません。メモは取らず、「この話は結局、何を言いたいんだろう?」と考えながら観ます。

  2. 流れをメモする3分

    観たら、まず日本語で「何の話か」を1行で言います。次に、話の流れを3〜5コマに分け、コマごとに一言メモします。「問い→原因→しくみ→まとめ」のように、動きの順に書けば十分です。日本語でかまいません。

  3. 書く8分

    メモを見ながら、自分の言葉で要約を書きます。ここでは動画も字幕も見返しません。制限時間を決めて、時間内に書き終えます。

  4. 答え合わせ5分

    公式の字幕やトランスクリプトを開き、自分の要約に「要点」が入っているか、間違いがないかを確かめます。詳しいやり方は後の節で説明します。

  5. 採点して書き直す8分

    要約ノートの採点パネルで100点満点で自己採点します。点が低かった観点を1つだけ選んで、2回目(Draft 2)を書きます。1回目からどれだけ点が上がったかが見えるので、書き直しが楽しくなります。

書き直しは、全部を直そうとしないのがコツです。「今回は根拠を入れる」「今回は数字を削る」のように、直す観点を1つに絞ります。1回に1つずつ直すほうが、次の動画でも同じミスをしなくなります。

迷ったら3文

最初の数日は、字数を気にせず「3文」で書いてください。1文目=この話は何についてか+主張、2文目=理由やしくみ、3文目=結論やまとめ。これだけで要約の骨格ができます。

段階トレーニング:3文→100字→50 words

この節でわかること:3文から始めて、2週間で英語50語の要約まで進む順番。

いきなり「50 wordsで英語要約」は難しいです。まず日本語で3文、次に字数制限つき、最後に英語へ。制限を少しずつ厳しくするのが、失敗しない順番です。

段階やること目安の時期
1. 3文要約(日本語)字数は自由。主張・理由・結論の3文1〜3日目
2. 100字要約(日本語)3文から削り、100字ちょうどに4〜7日目
3. 60字に圧縮具体例・数字をさらに削る8〜10日目
4. 3文英語要約3文を英語で(語数は40〜60)11〜12日目
5. 50 words50語±10%で英語要約13〜14日目

日本語の100字は、慣れないうちは思いのほか厳しい制限です。最初は120字、150字とあふれてしまうことがよくあります。そこで、「削る優先順位」を決めておきます。具体例、数字、比喩、形容詞、補足の順に削り、最後まで残すのは主張と理由です。詳しくは日本語で要約する:字数別テクニックで説明しています。

英語で書くときは、日本語要約をそのまま訳さないでください。日本語の要約を見て英語で言いたいことを決めたら、主語をはっきりさせ、短い文で組み立て直します。型と便利表現は英語で要約する:型と便利表現にまとめました。

くわしく:5ステップとのつながり中級

このサイトの基本は、YouTube動画で英語を伸ばす5ステップです。要約練習は、この5ステップのうち②(日本語字幕で観て内容をつかむ)と⑤(英語で書く)を、「まとめて書く」方向に広げたものと考えると分かりやすくなります。

5ステップ要約での役割
1. 予想する観る前に「何を言いたい話か」を予想
2. 日本語字幕で観る止めずに観て、日本語で1行。これが要旨
3. 英語字幕で表現3つ答え合わせで見つけた表現を3つメモ
4. 30秒をまねる言い回しを口に入れる
5. 英語で1〜3文書く英語の3文要約の練習

5ステップの⑤では、自分の意見(I think ___ because ___.)を書いてもかまいません。でも要約練習では、要約の3文だけを書きます。要約に自分の意見を混ぜないことが、採点でも大きなポイントになるからです。

時間のない日は、「観る→日本語で1行→流れをメモ→3文で書く」だけで十分です。毎日の流れを決めてほしい人は、コース30日を使ってください。

答え合わせのやり方(いちばん大事)

この節でわかること:模範解答のない動画要約を、公式の字幕で自分で確かめる方法。

ふつうの要約問題には、模範解答があります。でも、動画の要約で「これが正解」と言えるのは、動画そのものだけです。このサイトには動画の字幕や文字起こしを載せていませんし、動画の内容を断定した模範要約も作りません。答え合わせは、あなたが公式の字幕・トランスクリプトを見て、自分で行います。

サイトは字幕を載せません

TED公式サイトの「Transcript」機能や、YouTubeの字幕機能を使って、各自で確認してください。原田英語はTED・TED-Edとは提携していません。動画の権利はTEDにあります。

  1. 自分の要約から「要点」を抜き出す1分

    書いた要約の中で、主張・理由・結論にあたる部分に線を引きます。自分が何を言ったつもりなのかを、はっきりさせる作業です。

  2. 公式の字幕を開く1分

    YouTubeの字幕(英語)を表示するか、TED公式の動画ページにあるトランスクリプトを開きます。日本語字幕があれば、それも確認します。

  3. 要点が動画と合っているか確かめる2分

    線を引いた部分が、動画の主張と合っているか。抜けている大事な点はないか。逆に、動画に出てこないことを書いていないか。この3点を見ます。

  4. 間違いと抜けを1行ずつメモ1分

    「因果を逆に書いた」「数字を入れすぎた」など、ミスを1行で書き留めます。これが書き直しの材料になります。

確認のとき、字幕を「写す」のは禁物です。答え合わせは、あくまで自分の理解が合っていたかを見る作業です。字幕の言い回しをそのまま要約に使うと、パラフレーズ(言い換え)の練習になりません。確認したら閉じて、自分の言葉で書き直します。

答え合わせチェック
くわしく:うまく確認できないとき初級

公式の字幕を見ても、英語が難しくて確かめにくいことがあります。そのときは、日本語字幕がある動画を選ぶか、まず日本語字幕で確認してください。日本語字幕があるかどうかは動画ごとに違い、YouTubeの再生画面の字幕設定で確かめられます。

それでも自信が持てないときは、「確認できなかった点」を1つだけメモして、先生や友達に聞くのも手です。分からないまま断定して書くより、「どこが分からないか」を自覚できているほうが、要約力は伸びます。

答え合わせで誤解が見つかったら、それは失敗ではなく収穫です。どんな誤解が多いか(数字の読み違い、因果の逆転、主張の取り違え)を数回分メモすると、自分のクセが見えてきます。

要約ノートの使い方

この節でわかること:書く・採点・書き直し・記録を1か所でできる「要約ノート」の使い方。

要約ノートは、書く・採点する・書き直す・記録する、を1か所でできるツールです。スマホでも使えます。流れは次の3つだけです。

  1. 動画のIDまたはURLで開く30秒

    動画ページのボタンから開くと、題名が自動で入ります。開かなくても、自由入力で使えます。言語(日本語/English)と制限字数を選びます。

  2. 書く8分

    書いている間、文字数や語数がリアルタイムで表示され、制限との差が見えます。制限時間タイマー(10/15/20分)も任意で使えます。

  3. 提出→自己採点→書き直し10分

    「提出する」で自己採点パネルが開きます。100点満点(内容50+構成・論理20+表現20+字数・形式10)。1回目の得点は残るので、書き直しの効果が分かります。

採点の観点の細かい意味は、要約の採点基準で説明しています。初めての人は、内容の5つのチェック(主張を言えたか、根拠を入れたか、具体例を削ったか、数字・固有名詞を入れすぎていないか、自分の意見を混ぜていないか)から始めれば十分です。

履歴が残るので、1週間後に見返すと、字数がぴたりと収まるようになった、接続語が増えた、といった変化が見えます。目に見える変化は、続ける力になります。

先生・友達に採点してもらう

この節でわかること:自己採点の「甘さ」を、人の目で減らす方法。

自己採点は手軽ですが、自分には甘くなりがちです。そこで、週に1回でよいので、ほかの人に見てもらいます。先生に見てもらうのが理想ですが、友達同士でも十分に効果があります。

くわしく:提出のしかた・友達採点のルール初級

先生に出す場合

要約ノートの「提出用テキストをコピー」を使うと、題名・日付・本文・字数・自己採点・空欄の先生採点欄がひとまとめになります。それをLINEやメールに貼るだけです。紙で出したい人は「印刷用シート」を使ってください。

先生には、「全部見てもらう」のではなく、聞きたい点を1つだけ添えると喜ばれます。「主張の書き方が合っているか見てください」「字数の削り方が上手か見てください」のように具体的にすると、短い時間で的確なコメントがもらえます。

友達と交換する場合

  • 相手がまだ観ていない動画の要約を読んでもらい、「この話は何についてか分かる?」と聞く
  • 採点は観点を絞る(例:今日は「主張が最初にあるか」だけ)
  • まず良い点を1つ言ってから、直す点を1つだけ伝える
  • 点数は競わず、前回の自分との差を見る

実在の動画で練習:どう使う?

この節でわかること:動画の種類ごとに、要約で何を削り、何を残すか。動画の中身は断定せず、タイトルから予想できる型で考えます。

次の表は、動画の種類ごとの練習の狙いです。あくまでタイトルから予想できる型なので、実際の内容は観て確かめてください。

動画(タイトルの型)練習の狙い
The benefits of a bilingual brain利点を並べる型。3つの利点を1文にまとめる練習
How the food you eat affects your brain原因→結果の型。矢印(→)で図にしてから書く
What would happen if you didn't drink water?仮定の型。時間の順に起こることを短く並べる
How do solar panels work?しくみの型。手順を3ステップに圧縮する
5 tips to improve your critical thinking列挙の型。全部書かず、共通点で束ねる

1つ目の「利点を並べる型」を例に、練習の設計を見てみましょう。観たあと、まず「利点は何個あったか」を思い出して書き出します。次に、その利点を「1つの上位の言葉」でまとめられないか考えます。3つの利点を、要約では1文にまとめる。これが抽象化の練習です。

同じように、「しくみの型」なら手順を、「仮定の型」なら時間の順を、「列挙の型」なら共通点を考えます。型が違えば、削る場所が違います。これを意識して5本続けると、タイトルを見た時点で「こう要約しよう」と見当がつくようになります。

くわしく:さらに3本(慣れてきたら)中級

次の3本は、勉強や習慣がテーマのTED-Ed 2本と、短めのTED 1本です。内容を覚えるためではなく、要約の練習台として使ってください。

慣れてきたら:追加の3本

TED✓ 視聴済6:13

才能より「やり抜く力」が大事かも

Grit: The Power of Passion and Perseverance | Angela Lee Duckworth
努力の見え方が変わる
▶ 1,826万回🇯🇵 日本語字幕★☆☆ やさしい万バズ

「How to practice effectively...for just about anything」は、タイトルから練習法の紹介だと予想できます。要約するときは、「ポイントを全部書く」のではなく、「なぜそれが効くのか」を1文に入れると、内容点が上がります。

「Why you procrastinate even when it feels bad」は、原因を説明する型が予想できます。「〜だからだ」の因果を、逆にしないことに注意してください。

「Grit: The Power of Passion and Perseverance」は約6分のTEDです。スピーチなので、体験談が入る可能性があります。体験談を削り、主張と根拠だけ残す練習に向いています。

2週間プログラム

この節でわかること:14日間で「3文→100字→50 words」まで進む、日ごとのメニュー。

1日15〜25分です。できない日があっても、翌日に続きの日から再開すれば大丈夫です。全部を完璧にこなすより、続けることを優先してください。

日やること使う動画
1観る→流れをメモ→3文要約TED-Ed 1本
2答え合わせ→書き直し昨日と同じ
3別の動画で3文要約TED-Ed 1本
43文→100字に削る昨日と同じ
5別の動画で100字要約TED-Ed 1本
6自己採点+書き直し昨日と同じ
7休み。要約ノートの履歴を見返すなし
8100字→60字に削るTED-Ed 1本
9先生か友達に提出昨日と同じ
10フィードバックで書き直し昨日と同じ
113文を英語で書くTED-Ed 1本
12英語を50 wordsに整える昨日と同じ
13TEDで100字要約に挑戦TED 1本(6〜10分)
14総復習:1本を日英両方で要約好きな1本
くわしく:受験生・社会人向けの調整中級

受験生は、週に1〜2回はオリジナル英文の練習問題を混ぜてください。動画は「型を覚える」、英文は「制限時間内に書き切る」練習です。役割が違います。形式は大学・年度によって異なるので、志望校の最新の募集要項と過去問で確認してください。入試での使い方は入試・資格とのつなぎ方にもまとめています。

社会人は、通勤中に観て、昼休みにスマホで3文を書き、夜に自己採点する、という3分割が現実的です。要約はそのまま、会議のメモやメールの下書きの訓練になります。

大学生は、ゼミやレポートで求められる要約にそのままつなげられます。慣れたらTEDの長めのスピーチで、200字要約に挑戦してください。

よくある質問

英語が聞き取れなくても、要約できますか?
まずは日本語字幕で1回観て、日本語で1行にまとめられれば大丈夫です。要約練習で鍛えるのは、聞き取りより「整理して言い直す力」です。慣れてきたら、英語字幕で確認する回を増やしてください。
どのくらいの頻度で練習すればいいですか?
基本は1日1本・20分前後です。2週間プログラムのように、新しい動画を書く日と書き直す日を交互にすると定着しやすくなります。できない日があっても、翌日また再開すれば大丈夫です。
100字に収まりません。
具体例・数字・比喩を先に削ります。それでも収まらなければ、文末を体言止めや「〜こと」に変えると字数が減ります。「日本語で要約する:字数別テクニック」のページも参考にしてください。
自己採点が甘くなってしまいます。
週に1回、先生や友達に見てもらってください。それが難しいときは、翌日に見返して採点し直すと、少し客観的に見られます。
TEDとTED-Ed、どちらから始めるべき?
TED-Edです。5分前後で終わり、構成が短くまとまっていることが多いので、要約の型を覚えやすいからです。慣れたらTEDへ進んでください。
Q. 要約の練習で、最初にやるとよいことはどれ?
最初は3文で骨格をつくります。細部は削るもの、英語は日本語要約に慣れてからです。
採点基準を見る100点満点の自己採点と、先生用の見方開く →