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📏 要約の採点基準(自己採点・先生用)

100点満点で、5分で採点できる物差し

⏱ 読了の目安 約13分
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まずはこれだけ5分

書いた要約を、要約ノートの採点パネルで100点満点で採点します。まずは点数を出すだけでかまいません。細かい基準は、点が低かった観点だけ、あとで読めば十分です。

要約ノートで採点する →

100点の内訳

この節でわかること:100点が4つの観点にどう分かれているか。

このサイトの要約採点は、100点満点です。内容(要点)50点、構成・論理20点、表現20点、字数・形式10点の4つに分かれています。要約ノートの自己採点パネルも、この配点と同じです。

観点配点見るところ
内容(要点)50大事な点が入っているか。余計な点がないか
構成・論理20主張が先か。つながりが分かるか
表現20自分の言葉か。文体が統一されているか
字数・形式10制限の範囲に収まっているか

半分が内容というのは、要約の本質が「何を残すか」だからです。どんなに文章が上手でも、要点が抜けていれば要約になりません。逆に、多少ぎこちなくても、要点が入っていればそこそこの点になります。

採点は「減点」より「観点ごとの到達度」

1文ずつ間違い探しをすると時間がかかります。まず観点ごとに「A〜Dのどこか」を決め、点数に換えるほうが速く、安定します。

内容(要点):50点

この節でわかること:配点の半分を占める内容点を、要点ごとに数える方法。

練習問題では、問題ごとに「要点」が4〜5個決まっていて、それぞれに重み(1〜3)がついています。要点ごとに、含めた=満点、不十分=半分、なし=0で数え、重みに応じて点を配分します。たとえば要点が5個で、重みが3・3・2・1・1、合計10だとします。1重み=5点なので、重み3の要点は15点、重み1の要点は5点です。

動画や自由入力の場合は、模範の要点がありません。代わりに、次の5つの質問に答えて、内容点を出します。各10点が目安です。

チェック10点の目安
主張を1文で言えた冒頭〜3文目までに主張がある
根拠を入れた理由・しくみが1つ以上ある
具体例を削った例を細かく書いていない
数字・固有名詞を入れすぎていない入れても1〜2個まで
筆者の意見と自分の意見を混ぜていない「私は〜と思う」がない

内容点のレベル表

レベル点様子
A45〜50主張・根拠が入り、余計な情報がほぼない
B35〜44主張はあるが、根拠が薄い、または例が残る
C20〜34主張はあいまい。細部の説明が中心
D0〜19主張がない、または内容を取り違えている
くわしく:内容の減点例中級

次の表は、よくある減点の例です。点数は目安なので、先生や採点者が状況に合わせて調整してください。

減点の例目安
主張がまったく入っていない-15〜-20
根拠が入っていない-10
具体例を細かく書き、字数を使い切った-8〜-10
数字・固有名詞が3つ以上ならんだ-5
因果を逆に書いた-10
原文にない内容を書いた-10
自分の意見が混ざった-5〜-10

「原文にないことを書いた」は、特に重い減点です。要約は「原文を短くしたもの」であって、「原文を読んだ感想」ではありません。動画要約の場合も、公式の字幕で確かめて、動画にないことを書いていないかを見ます。

構成・論理:20点

この節でわかること:文章の組み立てを、4つの質問だけで採点する方法。

構成・論理は、4つの観点を「はい/だいたい/いいえ」で答えます。各5点で、はい=5、だいたい=約2.5、いいえ=0です。

観点はいいいえ
主張が冒頭にある最初の1文で言い切っている背景の説明から始まる
根拠との接続が明確「なぜなら」「だが」等が分かる文が並ぶだけ
一文が長すぎない1文が60字前後まで1文が100字を超える
同じ語の繰り返しがない言い換えている同じ語が3回以上

日本語の要約で特に多いのは、「一文が長すぎる」ことです。字数を詰めようとして、「が」「て」で文をつなぎ続けてしまうのです。一文を切って接続語を入れるほうが、字数が同じでも点は上がります。

構成・論理のレベル表

レベル点様子
A18〜20主張が先。因果・対比が一読で分かる
B13〜17順序は正しいが、つながりが一部弱い
C7〜12文が並ぶだけ。主張が後ろにある
D0〜6何を言いたいのか分からない

表現:20点

この節でわかること:日本語と英語で少し違う、表現点の見方。

表現も4観点×5点です。観点は日本語と英語で少し違います。特に大事なのは、原文の言い回しをそのまま写していないかです。写せば書くのは楽ですが、要約力の練習にはなりません。

日本語English
常体で統一されている時制が統一されている
体言止め・「〜こと」を使い分けている三人称で書いている
原文をそのまま写していない原文の文をそのまま写していない
誤字・脱字がない接続語を使っている

日本語では、「です・ます調」と「だ・である調」が混ざると、それだけで減点の対象になります。要約は常体(だ・である)で統一します。英語では、要約は第三人称・現在形が基本です。「I think」で書き始めた時点で、要約ではなく意見になってしまいます。

表現のレベル表

レベル点様子
A18〜20自分の言葉。文体が統一。誤字なし
B13〜17一部、原文の言い回しが残る
C7〜12原文の写しが多い。文体が混ざる
D0〜6ほぼ写している。誤字が目立つ
くわしく:表現の減点例中級
減点の例目安
です・ます調とだ・である調が混ざる-3〜-5
原文の一文を、ほぼそのまま写す-5〜-8
同じ動詞を3回以上繰り返す-2〜-3
誤字・脱字が2つ以上-3
英語で、主語が抜けている-3
英語で、I think / In my opinion が入る-5
英語で、時制が過去と現在で混ざる-3〜-5

字数・形式:10点

この節でわかること:迷う余地のない字数点のルール。

字数点はいちばん簡単で、制限に対する割合だけで決まります。要約ノートでは自動で採点されます。

制限に対する割合点100字なら
90〜100%10点90〜100字
80〜89% または 101〜105%5点80〜89字 / 101〜105字
それ以外0点79字以下 / 106字以上

日本語は、句読点を含む文字数で数えます。英語は語数(words)です。50 wordsなら、45〜50語が満点です。入試の要約問題では、字数オーバーが大きく減点されたり、採点の対象外になったりすることもあります。ふだんから制限を守る癖をつけておきましょう。形式は大学・年度によって異なるため、最新の募集要項・過去問で確認してください。

9割台で書き上げる

最初から制限ぴったりを狙うより、9割台(100字なら90〜95字)で書き上げると、書き直しで言葉を足す余裕が残ります。ぎりぎりで書くと、直すたびにオーバーしがちです。

5分で採点するコツ

この節でわかること:先生も生徒も使える、5分で終わる採点の手順。

  1. まず字数を数える30秒

    字数点をすぐに確定させます。ここは迷う余地がありません。

  2. 要点を探す1分30秒

    要点のリストを横に置き、それぞれが要約のどこに入っているかを鉛筆でチェックします。入っていない要点には丸をつけます。

  3. 構成を見る1分

    最初の1文が主張か。「なぜなら」「しかし」などのつながりがあるか。この2点を見れば、構成点は出せます。

  4. 表現を見る1分

    文体の統一、原文の写し、誤字を、上から下へ一度で見ます。多く見つかったら、B・Cに下げます。

  5. コメントを1行書く1分

    良い点1つ、直す点1つを書きます。例文は次の節で紹介します。

5分で終えるには、全部を完璧に見ようとしないことです。気になる点が20個あっても、書くのは1つだけ。採点する側が疲れないことも、続けるためには大事です。

フィードバックの書き方

この節でわかること:読んだ人がすぐ書き直せるコメントの型と例文。

良いコメントは、「良い点1つ」+「直す点1つ」+「次の行動」の3点セットです。点数だけ、または「もっと頑張ろう」では、次に何をすればいいのか分かりません。

👍 こうする
  • 「主張が1文目にあって分かりやすい。次は、2文目に理由を入れてみよう」
  • 「具体例が消せているのが良い。数字は1つに絞ろう」
  • 「文体が統一できている。同じ動詞が3回出るので、言い換えてみよう」
👎 こうしない
  • 「全体的にイマイチ」
  • 「もっと簡潔に」
  • 「間違いが多い」

「もっと簡潔に」という助言は、正しくても、何を削ればいいのか分からなければ役に立ちません。「具体例を削ろう」「体言止めに変えてみよう」のように、動詞で終わる具体的な指示を書くのがコツです。

くわしく:状況別のコメント例初級
状況コメント例
字数オーバー「内容は良い。具体例を1つ削って、字数内に収めよう」
主張が後ろ「結論を先に書き、理由を後ろに回してみよう」
写しが多い「主語を変えて書き直してみよう」
内容が浅い「理由が1つ抜けている。『なぜ?』を自分に問おう」
自分の意見「これは感想。要約ではカットしよう」
点が上がった「前回より字数が安定した。この調子で」

先生・保護者向け:使い方

この節でわかること:先生や保護者が、この基準で生徒の要約を見るときのポイント。

生徒が提出する要約を採点するときは、まず生徒の自己採点を見てください。自己採点と先生の採点のズレが大きい観点が、生徒が「気づいていない弱点」です。その観点だけを丁寧に説明すると効果的です。

  • 1回に見る観点は1〜2個にしぼる(例:今週は「主張が先か」と「字数」だけ)
  • 点数を渡すより、書き直し(Draft 2)を求める。2回目の得点が上がることが、いちばんの動機づけです
  • 動画要約は、動画の内容を教員が全部確認できないことも多いです。「公式の字幕で確かめたか」を生徒に聞くと、確認の習慣がつきます

保護者の方は、英語が分からなくても採点に参加できます。お子さんの日本語の要約を読んで、「何の話か、これだけで分かるか」を確かめてください。読んで分かれば、構成・論理はおおむね合格です。

本サイトの採点基準について

これは学習用の目安です。学校・予備校・大学ごとに、実際の採点基準は異なります。志望校の形式は、最新の募集要項や過去問で確認してください。

提出しやすい形式として、要約ノートには「提出用テキストをコピー」と「印刷用シート」があります。LINEやメールで先生に送ったり、紙で提出したりできます。

印刷用チェック表

この節でわかること:そのまま印刷して使える、15項目の採点表。

次の表を、そのままコピー・印刷して使えます。要約ノートの「印刷用シート」なら、題名や本文も入った形で出力できます。

観点配点得点
内容:主張を1文で言えた10 
内容:根拠を入れた10 
内容:具体例を削った10 
内容:数字・固有名詞を絞った10 
内容:自分の意見を混ぜない10 
構成:主張が冒頭にある5 
構成:つながりが明確5 
構成:一文が長すぎない5 
構成:同じ語の繰り返しなし5 
表現:文体の統一5 
表現:体言止め/三人称の使い分け5 
表現:原文を写していない5 
表現:誤字/接続語5 
字数・形式10 
合計100 
採点前のチェック

採点の実例:58点の要約

この節でわかること:実際の要約に点をつけると、どこで点を落とし、何を直せば上がるか。

日本語で要約する:字数別テクニックに載せた、オリジナルの文章(スマートフォンと待ち時間の話)を100字以内で要約した例を、実際に採点してみます。次の要約は75字です。

採点する要約(例)

駅のホームでは、多くの人がスマートフォンを見ている。もちろん便利な道具だが、私は見すぎるのはよくないと思う。退屈がなくなり、考える時間が減ったからだ。

観点得点理由
内容30/50根拠は入ったが、主張が弱く、自分の意見が混ざった
構成・論理12.5/20冒頭が具体場面で、主張が後ろに回っている
表現15/20常体だが、原文の言い回しが残り、体言止めがない
字数・形式0/1075字は制限の75%。9割に届いていない
合計約58点内容と字数を直せば、70点前後が見えてくる

この要約で、まず直すのは2つです。「私は〜と思う」を消して筆者の主張に置き換えること、そして字数を90字前後まで増やして、「退屈は考えを整理する時間だった」という理由を入れることです。この2つを直すだけで、10点以上は上がります。

ここでの点数は、あくまで練習用の目安です。同じ要約を別の人が採点すれば、5点程度の差は出て当然です。大事なのは点数の細かい違いではなく、「どの観点が弱いか」が見えることです。

よくある質問

点数はどのくらいを目指せばいいですか?
最初は50〜60点で十分です。4つの観点のうち、1つが上がるだけで10点前後変わります。70点台に入れば、要約の型ができてきたと考えてください。
自己採点と先生の採点が違うのはなぜ?
自分の要約は、頭の中で足りない部分を補いながら読んでしまうからです。ズレは、あなたの弱点を教えてくれる貴重な情報です。
要約ノートの採点は、必ずこの基準ですか?
はい、要約ノートはこの配点(内容50・構成論理20・表現20・字数形式10)で自己採点します。
英語の要約は、内容点だけ日本語で採点してもいい?
かまいません。ただし、英語の表現点は英語で見ます。時制、三人称、写していないかを確認してください。
Q. 字数・形式の10点。100字の制限で、97字の要約は何点?
制限の90〜100%(90〜100字)は満点です。80〜89字または101〜105字なら5点、それ以外は0点になります。
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