
空と宇宙 ・ 8/300
宇宙はなぜ真っ暗なの?
Why is space dark?

宇宙には光を散らす空気がないうえ、宇宙にははじまりがあって、とても遠くの星の光はまだ地球にとどいていないからだよ。
やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい
On Earth, air spreads sunlight around the sky. There is almost no air in space, so sunlight is not spread around the sky. It travels past you unless it enters your eyes or hits something. That is why space looks black, even when the sun is shining.
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地球では、空気が太陽の光を空のあちこちへ散らします。宇宙には空気がほとんどないので、太陽の光は空じゅうには散らばりません。光は、目に入ったり何かに当たったりしなければ、そのまま通りすぎます。だから太陽がかがやいていても、宇宙は黒く見えるのです。
ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい
On Earth, the daytime sky is bright because air scatters sunlight in every direction. Space has almost no air, so sunlight just travels in straight lines. Unless the light shines right into your eyes or bounces off something, you cannot see it. That is why astronauts see a black sky, even when the sun is shining. But there is a bigger puzzle. There are billions and billions of stars, so why isn't the night sky filled with light? Scientists found the answer. The universe had a beginning, about 13.8 billion years ago, and light needs time to travel. Light from very far away has not reached us yet. Also, the universe is getting bigger, and this stretches old light until our eyes cannot see it.
日本語の訳を見る
地球では、空気が太陽の光をあらゆる方向に散らすので、昼の空は明るくなります。宇宙にはほとんど空気がないので、太陽の光はまっすぐ進むだけです。光が直接あなたの目に入るか、何かに当たってはね返らないかぎり、その光は見えません。だから宇宙飛行士には、太陽がかがやいているときでも、空が黒く見えるのです。でも、もっと大きななぞがあります。星は何十億、何百億とあるのに、なぜ夜空は光でうめつくされていないのでしょう? 科学者たちはその答えを見つけました。宇宙には約138億年前にはじまりがあり、光が進むには時間がかかります。とても遠くからの光は、まだわたしたちのところにとどいていないのです。さらに、宇宙はどんどん広がっていて、そのせいで昔の光が引きのばされ、わたしたちの目には見えなくなってしまうのです。
この質問の英単語
- space宇宙
- spreads広げる
- straightまっすぐに
- astronauts宇宙飛行士
- puzzleなぞ
- universe宇宙(全体)
- beginningはじまり
超絶解説もっと知りたい人へ
光は、当たるものがないと見えない
懐中電灯の光は、ふつう、進むすじそのものは見えません。でも、けむりや霧の中、ほこりがまう部屋では、光のすじがくっきり見えますね。光は、目に飛びこんできて、はじめて「見える」のです。宇宙には光をはね返す空気もほこりもほとんどないので、太陽のすぐそばでも、まわりは真っ黒。宇宙飛行士は、まぶしい太陽と真っ黒な空を同時に見ることになります。
星だらけなのに、なぜ夜空は暗い?
もし宇宙がどこまでも続いていて、星が限りなくあり、ずっと昔から変わらずにあるとしたら、どの方向を見ても視線の先には必ず星があるはずです。森の中では、どこを見ても木のみきが見えるのと同じです。そうなると夜空は太陽の表面のように、すみずみまでギラギラ光ってしまうはず。このなぞは、1823年にこの問題を取り上げたドイツの天文学者の名前から「オルバースのパラドックス」と呼ばれ、長いあいだ学者たちをなやませました。
答えは「宇宙の年れい」
なぞをとくかぎは、宇宙に「はじまり」があることでした。宇宙は約138億年前に生まれたので、星が光を送り出せた時間にも限りがあります。とても遠い場所には、まだ光がこちらまでとどいていない所もあります。森にたとえると、見えている木の数には限りがあり、木のあいだから向こうのすき間が見えるのです。さらに宇宙はふくらみ続けていて、遠くから来る光ほど引きのばされ、目に見えない光に変わっていきます。じつは、この考えに近いことを、1848年にアメリカの作家エドガー・アラン・ポーが書いていたこともよく知られています。
じつは、宇宙はかすかに光っている
真っ暗に見える宇宙も、人の目に見えない「電波」で見ると、どの方向からもぼんやり光っています。これは、生まれたばかりの熱い宇宙が放った光が、長い旅のあいだに引きのばされて電波になったもので、「宇宙マイクロ波背景放射」といいます。1964年、アメリカのペンジアスとウィルソンが、アンテナの雑音の原因をさがして、すみついたハトのふんまでそうじしたのに消えなかったことから、偶然発見しました。この発見で2人はノーベル賞を受賞しました。
宇宙から見ると、青い空はうすい皮
国際宇宙ステーションから地球のはしを見ると、真っ黒な宇宙と地球のあいだに、青く光るうすい線が見えます。これが、わたしたちが毎日見上げている「青い空」の正体、空気の層です。地球をリンゴにたとえると、空気の層はリンゴの皮ほどのうすさしかありません。そのうすい空気が太陽の光を散らしてくれるおかげで、地上の昼は明るく、空は青いのです。そこから一歩外へ出れば、宇宙は昼でも真っ暗です。
みんなが驚く豆知識
宇宙は、地上からたった約100km上空からはじまるとされています。東京から富士山までとほぼ同じ距離。車で真上に走れたら、1時間ほどで着いてしまいます。
「宇宙」という漢字は、古い中国の本で「宇」が上下四方の空間、「宙」が昔から今までの時間を表すと説明されています。宇宙とは、空間と時間のすべてなのです。
宇宙マイクロ波背景放射の温度は約2.7Kで、温度にすると約マイナス270度です。空のどの方向からもほぼ同じようにとどきますが、場所によってほんの少しだけ温度がちがいます。その小さなちがいが、のちに星や銀河ができるもとになりました。

おうちでやってみよう
暗い部屋で懐中電灯をつけ、光のすじが見えるか見てみよう。次に、おうちの人に霧ふきで水を少しまいてもらうと、光のすじがくっきり! 空気やほこりがない宇宙では、光のすじは見えないんだ。
英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。






