
空と宇宙 ・ 14/300
月のでこぼこ(クレーター)はなぜあるの?
Why does the moon have craters?

大昔から宇宙の石がたくさん月にぶつかってできた穴で、月には空気も雨もないので、消えずにずっと残っているんだよ。
やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい
Long ago, many space rocks hit the moon. Each rock made a big round hole. The moon has no air, no rain, and no wind. So nothing wipes the holes away. They stay there for a very long time.
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大昔、宇宙の石がたくさん月にぶつかりました。石はそれぞれ大きな丸い穴を作りました。月には空気も雨も風もありません。だから穴を消すものが何もありません。穴はとても長いあいだ、そのまま残っているのです。
ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい
The round holes on the moon are called craters. They were made by rocks from space crashing into the moon. These rocks hit at very high speeds, so even a small rock can blast out a crater much bigger than itself. Many of these crashes happened billions of years ago, when there were more rocks flying around the solar system. Earth was hit too, so why does it not look like the moon? On Earth, wind, rain, rivers, and plants slowly wear down old craters, and the ground itself moves and changes. The moon has almost no atmosphere, and it has no rain or flowing rivers. Its craters can therefore stay almost the same for billions of years. The moon is like a history book that is rarely erased.
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月にある丸い穴は、クレーターと呼ばれます。宇宙から来た石が月にぶつかってできたものです。石はとても速いスピードでぶつかるので、小さな石でも、自分よりずっと大きなクレーターを作ることができます。こうした衝突の多くは、何十億年も前、太陽系にもっとたくさんの石が飛び回っていたころに起こりました。地球にも石はぶつかったのに、なぜ月のような見た目ではないのでしょう? 地球では、風や雨、川、植物が古いクレーターを少しずつけずり、地面そのものも動いて変わります。月には大気がほとんどなく、雨も流れる川もありません。そのため、クレーターは何十億年もほとんど同じ形で残ることがあります。月は、めったに消されることのない歴史の本のようなものです。
この質問の英単語
- cratersクレーター
- rocks石・岩
- hole穴
- crashingぶつかる
- blast outふき飛ばして作る
- wear downすりへらす・けずる
- erased消された
超絶解説もっと知りたい人へ
小さな石が、大きな穴をあける
宇宙から飛んでくる石は、秒速十数kmから数十kmという、とてつもない速さで月にぶつかります。そのしゅん間、石の運動のエネルギーが爆発のように一気に広がり、地面をおわんの形にえぐり取ります。そのため、クレーターの直径は、ぶつかった石の大きさの10倍から20倍ほどにもなります。また、石がななめにぶつかっても、爆発は丸く広がるので、クレーターはほとんどが丸い形になります。
ガリレオが見た「でこぼこの月」
昔のヨーロッパでは、空の天体はみんな、つるつるの完全な球だと考える人が多くいました。1609年、イタリアのガリレオ・ガリレイは、自分で作った望遠鏡を月に向け、山や谷、たくさんの丸いくぼみがあることを発見しました。光と影の様子から、月の山の高さまで計算しています。翌年に出した本は大評判になり、人びとの宇宙の見方を大きく変えました。
数えきれないクレーター
月の表面には、直径1km以上のものだけでも100万個をこえるクレーターがあると数えた研究があります。いちばん大きいのは、月の裏側にある「南極エイトケン盆地」で、直径は約2500km。日本列島の長さに近いほどの大きさです。2024年には中国の探査機「嫦娥6号」が、この盆地から、人類ではじめて月の裏側の石や砂を地球に持ち帰りました。月の表と裏では顔つきがちがい、裏側の方がクレーターだらけです。
月のうさぎは、とけた岩の海
月の表面の暗い部分は「海」と呼ばれますが、水はありません。大昔の巨大な衝突でできた大きなくぼみに、月の内部からとけた岩(溶岩)があふれ出し、固まって平らになった場所です。日本ではこの模様を「もちつきをするうさぎ」に見立ててきました。海はクレーターが比べ物にならないほど少なく、できた時代が新しいことがわかります。クレーターの数を数えれば、その場所の年れいがわかるのです。
地球にもクレーターがある
地球にも、確認されているだけで約200のクレーターがあります。アメリカのアリゾナ州にある「メテオール・クレーター」は直径約1.2km、約5万年前にできました。でも地球では、雨や風、川、植物、そして地面の動きによって、古いクレーターはけずられたりうもれたりして、ほとんど消えてしまいます。空気や水があることは、生きものにとってはありがたいことですが、地球の古い歴史を消してしまうのです。
みんなが驚く豆知識
英語の crater は、古代ギリシャで、ワインと水をまぜるのに使った大きな「おわん(クラテル)」という言葉から来ています。たしかにおわんの形ですね。
月には風も雨もないので、アポロの宇宙飛行士の足あとは、何百万年も残るかもしれないといわれています。小さなちりがぶつかって、ゆっくりとしか消えないのです。
月のクレーターには、世界の科学者などの名前がつけられています。月の表にある「ティコ」というクレーターからは、衝突で飛び散った明るい物質のすじが、四方八方に広がって見えます。

おうちでやってみよう
バットやおぼんに小麦粉を2〜3cmしいて平らにし、上からココアパウダーをうすくふります。ビー玉や小石を高さを変えて落とすと、クレーターと光のすじのような模様ができるよ。よごれてもいい場所でやろう。
英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。






