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マジックテープはなぜくっつくの?
Why does Velcro stick?

片方には小さな「かぎ(フック)」が、もう片方には小さな「わっか(ループ)」がたくさんあって、おしつけるとかぎがわっかにひっかかるからだよ。
やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい
Velcro has two sides. One side has many tiny hooks. The other side has many tiny loops. Press them together, and the hooks catch the loops. One hook is weak, but thousands of hooks are strong. Pull hard, and you hear a ripping sound!
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マジックテープには2つの面があります。片方の面には、小さなかぎがたくさんあります。もう片方の面には、小さなわっかがたくさんあります。2つをおしつけると、かぎがわっかをつかまえます。かぎ1本は弱いけれど、何千本ものかぎは強いのです。強く引っぱると、ビリビリという音が聞こえます!
ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい
Look closely at the two sides of a hook-and-loop fastener. Many people call it Velcro, and in Japan it is often called magic tape. One side feels rough. It is covered with thousands of tiny plastic hooks. The other side feels soft, because it has thousands of tiny loops. When you press the two sides together, many hooks slip into loops and catch them. A single hook is very weak, but so many hooks working together make a strong hold. When you pull the sides apart, the hooks bend and pop out of the loops one by one, making that ripping sound. This idea came from nature. In 1941, a Swiss engineer saw burrs, small seed balls with hooks, stuck in his dog's fur, and he decided to copy them.
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面ファスナーの2つの面をよく見てみましょう。多くの人はこれをベルクロとよび、日本ではよくマジックテープとよばれます。片方の面はざらざらしています。何千本もの小さなプラスチックのかぎでおおわれているのです。もう片方の面はやわらかい手ざわりです。何千もの小さなわっかがあるからです。2つの面をおしつけると、たくさんのかぎがわっかの中にすべりこみ、ひっかかります。かぎ1本はとても弱いのですが、こんなにたくさんのかぎがいっしょに働くと、しっかりくっつくのです。2つの面を引きはなすと、かぎが曲がって、わっかから1本ずつぬけていき、あのビリビリという音がします。このアイデアは自然から生まれました。1941年、スイスの技術者が、かぎのついた小さな種の玉が自分の犬の毛にくっついているのを見て、それをまねしようと決めたのです。
この質問の英単語
- hooksかぎ(フック)
- loopsわっか(ループ)
- pressおしつける
- catchひっかける・つかまえる
- weak弱い
- burrsとげのある実(ひっつき虫)
- fur動物の毛
超絶解説もっと知りたい人へ
先生は「ひっつき虫」
1941年、スイスの技術者ジョルジュ・ド・メストラルは、犬をつれて山を散歩していました。家に帰ると、ズボンや犬の毛に、ゴボウの仲間の植物のとげとげの実がびっしりくっついています。ふしぎに思ってけんび鏡で見ると、とげの先が小さなかぎのように曲がっていて、布や毛のわっかにひっかかっていたのです。植物にとって、これは動物にくっついて種を遠くへ運んでもらうための作戦です。日本の野原にいるオナモミなどの「ひっつき虫」も同じしくみです。このように、生きもののしくみをまねして新しい物を作ることを、バイオミメティクス(生物まね技術)といいます。
完成まで10年以上
アイデアはすぐにうかびましたが、作るのは大変でした。最初はもめんで作ってみましたが、かぎがすぐにすりへってしまいました。やがて、じょうぶで曲げても元にもどる新しい素材「ナイロン」を使い、わっかを熱で形づけたり、切ってかぎにしたりする方法を見つけ、何年も試作をくり返したすえ、1951年に特許を出願し、1955年にみとめられました。名前はフランス語のビロード(velours)と、かぎ針(crochet)を合わせて「ベルクロ」です。
はがすのはかんたん、ずらすのはむずかしい
マジックテープは、はしからめくるようにはがすと、かんたんにはがれます。めくるとき、力がかかるのはその場所の一列のかぎだけなので、1本ずつ順番にぬけていくからです。ところが、くっついたまま横にずらそうとすると、なかなか動きません。今度は、すべてのかぎがいっせいにふんばるからです。くつやかばんでマジックテープがはずれにくいのは、ふだんの動きでは横向きの力がかかることが多いからです。
宇宙でも大活躍
1960年代、アメリカのアポロ計画の宇宙飛行士たちは、ふわふわうかんでしまう道具をかべや服にとめておくのにマジックテープを使いました。そのため「マジックテープはNASAが発明した」と思っている人がいますが、それはまちがいです。発明したのはスイスのメストラルで、NASAはそれを上手に使ったのです。今では服やくつ、医りょう用のベルト、自動車の中など、あらゆる所で使われています。
みんなが驚く豆知識
ベルクロは会社の商品名です。2017年、ベルクロ社は「うちの名前をふつうの言葉みたいに使わないで。正しくは hook and loop(フックとループ)」と歌うミュージックビデオを作り、話題になりました。
日本でよく使う「マジックテープ」も、じつはクラレという日本の会社の商標(商品の名前)です。一般的な名前は「面ファスナー」といいます。
「NASAが宇宙用に発明した」とよくいわれますが俗説です。発明はスイスのメストラルで、ひっつき虫を観察した1941年からおよそ10年かけて形にしました。

おうちでやってみよう
虫めがねでマジックテープの両面を見くらべよう。かぎとわっかが見えます。外でひっつき虫(オナモミなど)を見つけたら、とげの先も見てみてね。かぎのように曲がっているはずです。
英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。






