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身のまわりのもの ・ 251/300

のりはなぜくっつくの?

Why does glue stick?

ひとことで言うと

液体ののりが紙の小さなでこぼこやすき間に入りこみ、水分がぬけてかたまると、つぶどうしが引き合う力でしっかりつかまえるからだよ。

やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい

Paper looks flat, but it has tiny bumps and holes. Wet glue flows into them. Then the water in the glue dries up. The glue gets hard and holds both papers. Glue in the bottle stays wet, so it does not get hard there.

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紙は平らに見えますが、小さなでこぼこやあながあります。ぬれたのりが、そこへ流れこみます。それから、のりの中の水がかわいてなくなります。のりはかたくなって、両方の紙をつかまえます。入れ物の中ののりはぬれたままなので、そこでかたくなりません。

ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい

Glue works in two steps. First, wet glue flows. Even paper that feels smooth has tiny bumps, holes, and fibers, and the liquid glue creeps into all of them. Second, the glue becomes solid. Many school glues are made with water, and the water slowly dries up or soaks into the paper. Then the glue hardens inside the tiny holes, like roots holding on to soil. There is also an invisible pull between very tiny particles called molecules. Because of it, the glue clings to the paper, and the glue particles hold on to each other, too. In a closed bottle, most of the water cannot escape, so the glue usually stays liquid. Some Japanese school glue is made from starch, the same stuff found in rice and potatoes.

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のりは2つの段階で働きます。まず、ぬれたのりが流れます。さわるとなめらかな紙にも、小さなでこぼこやあな、せんいがあって、液体ののりはそのすべてにしみこんでいきます。次に、のりがかたまります。学校で使うのりの多くは水を使って作られていて、その水がゆっくりかわいたり、紙にすいこまれたりします。すると、のりは小さなあなの中でかたまります。木の根っこが土をつかむようにです。また、分子とよばれるとても小さなつぶの間には、目に見えない引き合う力があります。そのおかげで、のりは紙にくっつき、のりのつぶどうしもしっかりつかまり合います。ふたをした入れ物の中では、ほとんどの水がにげられないので、のりはふつう液体のままです。日本の学校ののりには、お米やジャガイモにふくまれているのと同じ、でんぷんから作られているものもあります。

この質問の英単語

  • glueのり・接着ざい
  • flows流れる
  • bumpsでこぼこ
  • driesかわく
  • hardensかたくなる
  • molecules分子(とても小さなつぶ)
  • starchでんぷん

超絶解説もっと知りたい人へ

のりは「流れて、かたまる」

のりがくっつくには、2つの条件があります。1つめは、くっつけたい物の表面に、すき間なくぴったりぬれ広がること。2つめは、そのあとでかたまることです。液体のままだと、紙をずらせばすぐにずれてしまいます。でも、紙のでこぼこに入りこんだのりがかたまると、小さなかぎやくさびのように、両方の紙をがっちりつかまえます。水でできたのりは、紙に水がすいこまれたり、空気中にかわいてにげたりして、かたまっていきます。

目に見えない引っぱり合い

もう一つの大事なひみつは、物をつくっている小さなつぶ(分子)どうしの間にはたらく、引き合う力です。この力はとても弱く、つぶとつぶがすごく近づいたときにしか働きません。だから、かわいたままの紙と紙を重ねても、くっつきません。液体ののりは、すき間に入りこんで、つぶどうしを近づける「橋わたし役」をしているのです。ヤモリがガラスのかべを歩けるのも、足のうらにある目に見えないほど細い毛がものすごくたくさんあって、かべにぴったり近づき、この引き合う力を使っているからです。

ごはんつぶも、のりだった

日本では昔、ごはんつぶをねってつぶした「そくい」というのりで、しょうじ紙やふすまをはっていました。でんぷんは水といっしょに温めるとねばりが出て、かわくとかたまる、すぐれたのりなのです。今の日本の学校で使うでんぷんのりにも、100年以上の歴史があります。人類の接着ざいの歴史はもっと古く、ネアンデルタール人も木の皮から作った黒いねばねばのタールを使っていました。イタリアでは、約20万年前の石器にカバノキの皮から作ったタールがついたものが見つかっています。このタールは、石器を木の柄などに固定する接着ざいとして使われたと考えられています。

失敗から生まれた有名な接着ざい

1942年、アメリカのハリー・クーバーは、銃のねらいをつける部分に使う、すき通った材料を研究していました。そのとき、何にでも強くくっつくシアノアクリレートという物質に出会いましたが、研究の目的には合いませんでした。1951年、クーバーとフレッド・ジョイナーがこの物質をもう一度見つけ、その強い接着力に注目しました。これがのちに「瞬間接着ざい」として売られました。空気中や物の表面にあるわずかな水分で、すばやくかたまります。指にもくっつきやすいので、子どもだけでさわってはいけません。一方、はってはがせるふせんには、1968年にスペンサー・シルバーが作った、弱いけれど何度も使えるのりが使われました。のちにアート・フライが、落ちにくいしおりに使うことを思いついたのです。

みんなが驚く豆知識

  1. 英語の glue は、古いフランス語の glu から来た言葉です。さらにさかのぼると、ラテン語で「のり」を表す gluten につながります。パンのねばりのもとになる gluten(グルテン)も、同じもとから生まれた言葉です。

  2. 1968年、アメリカのスペンサー・シルバーは、弱いけれど何度もはったりはがしたりできる、めずらしいのりを作りました。1970年代、同じ会社のアート・フライが、教会の歌の本から落ちにくいしおりに使えるとひらめきました。このアイデアから、はってはがせるふせんが生まれました。

  3. 海の岩にくっつくイガイ(ムール貝の仲間)は、水の中でもはがれない強いのりを出します。科学者たちは、そのしくみをまねて、体の中でも使える医りょう用ののりを研究しています。

おうちでやってみよう

ごはんつぶを1つぶ、指でよくねってつぶし、紙と紙をはりあわせてみよう。かわくとしっかりくっつきます。昔の人が使った「そくい」というのりを体験できます。

英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。

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