
身のまわりのもの ・ 254/300
時計の針はなぜ右回りなの?
Why do clock hands go clockwise?

今の時計につながる機械時計はヨーロッパで発達し、日時計のかげと同じ向きに針を動かした、という説が有力です。ただし、なぜ右回りになったかは、はっきり分かっていません。
やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい
Long ago, people in Europe used sundials. A stick made a shadow. There, the shadow usually moved to the right around the sundial. Many people think early clock makers copied this movement. But we do not know for sure. That may be why clock hands move this way today.
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昔、ヨーロッパの人々は日時計を使っていました。ぼうがかげを作りました。そこでは、かげは日時計のまわりをたいてい右向きに動きました。昔の時計職人がこの動きをまねした、と多くの人が考えています。でも、たしかなことは分かっていません。それが、今の時計の針がこの向きに動く理由なのかもしれません。
ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい
Before mechanical clocks became common, people told time with sundials. A sundial has a stick that throws a shadow. In Europe, the sun moves across the southern part of the sky during the day, so the shadow on a horizontal sundial turns in the direction that clock hands move today. The European mechanical clocks that led to modern clocks were developed about 700 years ago. Many people therefore think their makers chose the familiar direction of sundial shadows. However, we do not know for certain why that direction became standard. In much of the Southern Hemisphere, a similar sundial's shadow turns the other way instead.
日本語の訳を見る
機械時計が広く使われる前、人々は日時計で時こくを知りました。日時計には、地面にかげを落とすぼうがあります。ヨーロッパでは、太陽が昼の間に南寄りの空を動くため、水平な日時計のかげは、今の時計の針と同じ向きに回ります。今の時計につながるヨーロッパの機械時計は、約700年前に発達しました。そのため、時計職人が、見なれた日時計のかげの向きを選んだのだろう、と多くの人が考えています。ただし、なぜその向きが決まりになったのかは、たしかには分かっていません。南半球の多くの場所では、同じような日時計のかげは反対向きに回ります。
この質問の英単語
- clock時計
- sundials日時計
- shadowかげ
- stickぼう
- hands時計の針
- copiedまねした
- northern北の
超絶解説もっと知りたい人へ
時計のご先祖は「かげ」
人は大昔から、太陽の動きで時間をはかってきました。古代エジプトでは、3500年ほど前にはもう、かげの長さや向きで時こくを知る道具が使われていました。地面にぼうを立てると、太陽と反対側にかげができます。日本やヨーロッパのような地球の北半分では、太陽は東から南の空を通って西へ動くので、かげは西から北を通って東へと動きます。上から見ると、ちょうど今の時計の針と同じ向き、つまり右回りです。ただし日時計には、くもりの日や夜には使えないという弱点がありました。そこで、たまる水の量で時間をはかる水時計なども作られました。日本でも671年に天智天皇が水時計で時をはかり、かねやたいこで知らせたと伝えられていて、6月10日の「時の記念日」はこれにちなんでいます。
日時計をまねた機械の時計
おもりや歯車を使う中世ヨーロッパの機械時計は、1200年代の終わりごろから作られ、今の機械時計につながっていきました。ヨーロッパでは、日時計のかげは右回りに動きます。そのため、時計職人が見なれた日時計と同じ向きを選んだ、という説が広く知られています。ただし、それをたしかめる当時の記録はなく、本当の理由ははっきり分かっていません。もし今の機械時計につながる時計が南半球で発達していたら、針は左回りになっていたかもしれません。
左回りの時計もある!
世界には、左回りに動く有名な時計もあります。チェコの首都プラハにあるユダヤ人地区の役所の時計には、ヘブライ文字で数字が書かれています。ヘブライ語は右から左へ読む言葉なので、この時計の針は左回りに進むのです。また、時計の文字ばんをわざと反対にした「さかさ時計」も、おもしろい置物として売られています。右回りは自然の決まりではなく、人間が決めた習慣だということがわかりますね。
江戸時代の日本の時計
日本にも、江戸時代には「和時計」という独特な時計がありました。そのころの日本では、昼と夜をそれぞれ6つに分けて時こくを数えていたので、夏は昼のひとこまが長く、冬は短くなりました。季節によって長さの変わる時間に合わせるため、職人たちは文字ばんの目もりを動かしたり、おもりの位置を変えたりする、とても工夫された時計を作りました。日本が今と同じ「1日24時間」の数え方に変えたのは、1873年(明治6年)のことです。
みんなが驚く豆知識
英語の clock は、中世のラテン語で「かね(ベル)」を意味する言葉から来ています。初期の機械じかけの時計には文字ばんも針もなく、かねを鳴らして時こくを知らせていたからです。
プラハのユダヤ人地区の役所の時計は、右から左へ読むヘブライ文字に合わせて、針が左回りに進む「さかさ時計」として知られています。
北極の真上から見ると、地球は時計と反対の左回りに回っています。そのせいで太陽は東から西へ動いて見え、北半球の日時計のかげは右回りに動くのです。

おうちでやってみよう
晴れた日に公園で地面にぼうを立てて、1時間ごとにかげの先に小石を置いてみよう。かげが時計の針と同じ向きに動いていくのがわかります。太陽を直接見ないように気をつけてね。
英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。






