
身のまわりのもの ・ 235/300
せっけんはなぜよごれを落とすの?
How does soap clean things?

せっけんのつぶは、水となかよしの頭と、油となかよしのしっぽをもっていて、油よごれをとり囲み、水といっしょに流し去ってくれるからだよ。
やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい
Oil and water do not mix. So water alone cannot wash away oily dirt. Soap is a helper. One end of a soap bit likes water. The other end likes oil. Soap grabs the oily dirt and holds on to water too. Then the water carries the dirt away.
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油と水はまざりません。だから水だけでは、油っぽいよごれを洗い流せません。せっけんはお助け役です。せっけんのつぶの片方のはしは、水が好きです。もう片方のはしは、油が好きです。せっけんは油っぽいよごれをつかみ、水ともつながっています。そして、水がよごれを運び去るのです。
ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい
Much of the dirt on our hands and clothes is a little oily, and oil and water do not mix. If you rinse with water only, the oil just stays there. Soap is made of tiny parts that are shaped like a match. The head loves water, and the long tail loves oil but hates water. When you wash, the tails dig into the oily dirt, while the heads stay in the water. Many soap bits surround a drop of dirt, making a tiny ball with the dirt trapped inside. Rubbing your hands helps break the dirt into small pieces. Then the water rinses the little balls away. Soap can also break apart the outer coat of some germs, like flu viruses, which is why washing your hands with soap is so important.
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手や服のよごれの多くは少し油っぽく、油と水はまざりません。水だけですすいでも、油はそのまま残ってしまいます。せっけんは、マッチ棒のような形をした小さなつぶでできています。頭は水が大好きで、長いしっぽは油が大好き、でも水はきらいです。洗うとき、しっぽは油よごれの中にもぐりこみ、頭は水の中にとどまります。たくさんのせっけんのつぶが1つのよごれのつぶをとり囲み、よごれを中にとじこめた小さなボールを作ります。手をこすりあわせると、よごれが小さく分かれやすくなります。そして水が、その小さなボールを洗い流すのです。せっけんは、インフルエンザウイルスのような一部のばい菌の外側のまくをこわすこともできます。だから、せっけんで手を洗うことがとても大切なのです。
この質問の英単語
- soapせっけん
- oily油っぽい
- dirtよごれ
- mixまざる
- surroundとり囲む
- rinsesすすぐ・洗い流す
- germsばい菌
超絶解説もっと知りたい人へ
水と油はなかが悪い
ドレッシングをよくふっても、しばらくすると水と油は2つの層に分かれてしまいますね。水のつぶ(分子)どうしはとても強く引っぱりあっていて、油のつぶを仲間に入れようとしないのです。手や服のよごれの多くは、皮ふから出るあぶらや食べものの油をふくんでいます。だから水だけでは、つるりとはじかれて落ちにくいのです。そこで登場するのが、水と油のさかいめではたらく「界面活性剤(かいめんかっせいざい)」。せっけんは、その代表選手です。
マッチ棒形の名わき役
せっけんのつぶは、水となかよしの「頭」と、油となかよしの「しっぽ」をもつ、マッチ棒のような形をしています。よごれに出会うと、しっぽが油の中へ入り、頭は外の水のほうを向きます。たくさんのつぶがよごれをぐるりとかこむと、よごれは「頭」におおわれた小さなボールになって、水の中に散らばります。こうなれば、水といっしょによごれを流せます。手をこすったり、もみ洗いしたりすると、よごれが細かくなり、せっけんがとり囲みやすくなります。あわ自体がよごれを落とすわけではありません。また、あわの多さだけでは、せっけんの洗う力が強いかどうかはわかりません。
何千年も前からのつきあい
せっけんの歴史はとても古く、4000年以上前のメソポタミア(今のイラクのあたり)の粘土板には、油と灰汁(あく)をまぜて作る、せっけんのようなものの作り方が記されています。油と、灰から作ったアルカリ性の液をいっしょに煮ると、せっけんができるのです。日本には16世紀ごろ、ポルトガルなどから伝わりました。なお、「古代ローマのサポーという丘で、いけにえの動物のあぶらと灰が雨で川に流れ、そこで洗たくするとよく落ちたので soap という名前になった」という話がよく紹介されますが、これは確かな証拠のない伝説だと考えられています。
手洗いは命を守る
インフルエンザや新型コロナのウイルスは、油でできたうすいまくに包まれています。せっけんは、そのまくをこわしてウイルスをばらばらにしてしまいます。また、ばい菌を手からはがして流す力もあります。日本で行われたある実験では、手についたウイルスは、流水で15秒洗うだけだと約100分の1に、ハンドソープで10秒もみ洗いして流水で15秒すすぐと、約1万分の1にまでへったと報告されています。指の間やつめの先、手首までていねいに洗うのがコツです。
みんなが驚く豆知識
1847年、ウィーンの病院で医師ゼンメルワイスは、お医者さんたちに消毒液で手を洗うようにさせました。すると、出産したお母さんが亡くなる割合が、10パーセント前後から1〜2パーセントほどに大きく下がったのです。
シャボン玉の「シャボン」は、ポルトガル語でせっけんを表す sabão(サボン)から来ています。せっけんといっしょに、16世紀ごろ日本に伝わった言葉で、江戸時代にはシャボン玉売りが町を歩いていました。
英語の soap opera(ソープオペラ)は、毎日続く連続ドラマのこと。昔のアメリカで、主婦向けの昼のラジオドラマのスポンサーにせっけん会社が多かったことから、こうよばれるようになりました。

おうちでやってみよう
お皿に水をはって、コショウを水面にパラパラとうかべよう。せっけんをつけた指先で、水面の真ん中にちょんとさわると、コショウがさーっと外へにげていくよ。せっけんが、水の表面の引っぱる力を弱めたからなんだ。
英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。






